Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

駄話

22年度、初めての記事が駄話ってどんだけ手を抜いているのだという話ではあるのですが、記事は引き続き執筆しているのでお待ちください。

さて、はてなでブログを開設してから4年と数ヶ月が経ったわけですが、ようやく総アクセス数が10万という大台を達成しました。

f:id:sai96i:20220122140015p:plain前身をlivedoorで書いていたことを考えるとこのブログを自分が始めて(当初はrinoブログという安直なブログ名)から5年。最も、誰も知らないであろうameblo批評時代を含めると6年以上ブログを何かしらの形で書いているわけですが(いかに自分が暇人だったかがわかりますね)、今のスタイルに定着するまでに色々時間がかかったものです。マクロの視野でみれば別に大した数字ではないのですが、それでも自分の中でどうしても突破したい数字でしたので当初のスタイルをすこしだけ拡張し、ブログ記事における質を練り、具体性・信憑性・正確性など始め一回読了しただけでは分からない程の情報量を詰め込むことで、面白く何度でも読まれる記事をここ2年の間に出した結果、は数多くは出していないものの、代わり一つ一つの記事が瞬く間に伸びて6~8割の記事がGoogle検索の上位に来るというこの抜群さも合間って、以前とは比較にならないほどアクセス数が上昇し、10万という数字に到達したわけです。

 

今でこそ、濃い解説記事の更新に安定したサイトになったものの、古参読者であれば当初からそういった因子はあったものの、今のスタイルではないことはご存知のはず。

sai96i.hateblo.jp

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思い返せば、今の方向性を示唆する記事はlivedoor時代の当初から出していたが、その真価に気付くことなく、余計な文章ばかり出していたような気がします。それらの価値に気づいたのは19年のこれらの記事がきっかけがこちらの記事

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数年ぶりの新曲が出るということでsupercellを初めて聴く人向けにも、懇切丁寧な記事を書いた時に自分のスタイルは、聴いた音楽系のいわゆる音楽ブログの量産型の記事ではなく、アーティストについて深く広く掘った記事の方が向いていると思い始めて、そこからあらゆる可能性の考えを巡らせて、その方向性にシフトしていったわけです。そんなこんなで20年度初頭に「聴いた音楽」シリーズを廃止。

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(アーカイブ残していましたが、読まれないないので全て削除しました)

そして徐々に今のスタイルになっていったというわけです。そのため20年以前と以降とで明らかに当ブログ記事の性質が変わったことがわかると思います。

(過去記事を遡れば一目瞭然です)

そして、以降の時代になり、今の方向性を決定的にした記事がこちら

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これを公開したあたりから読み手の層が広がったのが明らかに分かるほどにアクセスも以前より伸び、反響もそれなりに感じられるようになった。当時あまりに嬉しく、もっともっと面白記事を!!という心境で一気に書き上げた大作記事がlofiの歴史を簡易的に書いたこちら。

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これlofi関係の単語でで調べるとかなり上位に組み込むようになったのでその分読まれているわけで、甲斐があったものです。そして年末に某カレンダーの記事で書いたEGOIST特集記事

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当ブログのスタイルが定着した状態で出す推しアーティストへの記事というのはそれもう書きやすい状態でなおかつ深く広く、存分に偏愛を語り尽くしたら見事EGOISTの一般ブログでは最上位に位置する記事になりryo(supercell)信者としては至れり尽くせりなものをお届けできた上に、最も読まれる記事なれたという2つの嬉しさがありました。

2021年の一発目に出したまふまふ記事

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は最近になって(多分紅白の影響)アクセスがあがり貢献していますがまだまだスタンダードにはなっていないので少し残念ではある。それに主なリスナー層のことを考えるとこの手の記事はあまり需要がないようにも思えます。がしかしまふまふ作家論の記事の中でこれ以上に作家性を論じた文章はそんなにはないと思うのでこれからも読まれる対象になると信じています。

 

そして去年の2月に久石譲の音楽についての解説記事を公開したわけですが

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これが思いもよらぬ速度で大ヒット。まだ1年も経過していないのにミニマルと久石譲を絡めた解説記事としてグーグル検索の1ページ目に来るというこの異例さ。さすがに驚きました。圧倒的なビックネーム、実績をほこりでありだれもが、その魅力を知りたいのに深く広く解説している記事がなかったことと、その点をこの記事は全てクリアしているという意味で一撃を加えた感覚はあります。がしかし、まさかここまで伸びるとは自分でも想定していなかった。

 

その次に出したのは80年代に活躍したハードロックバンドVOWWOWとそのボーカル人見元基についての記事です。

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この記事は出す前から「そこまで読まれないだろう、だって読者の大半が知らないし(生きている年代的な意味で)どうせ興味も示さない。がしかし、おっさんほいほいになる」と読めたのでそこまでのアクセスは期待はしていませんでした。なにより自分も当時はこの世に生まれていないわけで。ただ自分の中で主に人見元基のvocalistとしての異質さを消化したい欲求やVOWWOWというバンドが和製バンドとしてどれだけ凄かったかを指し示したかったので書き上げたところ案の定Twitter上では反響は皆無に等しかったのですが、ところがどっこい日を経つにつれて常連記事になるというこのラッキーボーナス感。

そしてこれををはさんだ後に満を辞してamazarashiの記事を出すわけですが

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(以前から執筆していたとはいえ)この記事に於ける圧倒的なボリュームの濃さ。書くのが難しい記事はたくさんありましたが、この記事ほどタイプが進まなかったものはないですね。歌詞性が強い分いつもの楽曲のルーツ云々という手が封じられた気持ちでした。と同時に日頃の読書の大切さを学んだ記事でもあります。それは宮沢賢治寺山修司中原中也等の作品群を基礎教養として読んでいたという点よりもamazarashi関連の記事や文章を読んでいるだけでは書けなかった文章があるからです。具体的な場所はあえて明言しませんが自分が普段から積んでいる読書量と言いますか、読んだ書籍が周り巡ってブログに活かすことができた。そんな思い出深い記事です。とにかく書いていて辛かった記事no.1という印象だけが残っています。

この段階で21年度における記事はこの段階で字数にして累計約5万字という異常さからもわかる通り、次の記事をかける気力体力時間等が全然取れない中「どうせそんなには読まれないけど書いておきたい作家について」という考えのもと書いた記事が伊福部昭についての記事になります。

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ゴジラの人で片付けられることが個人的に嫌で(作品の偉大さから仕方ないところもあるのですが)もっと知られていい作品群があるし作曲家伊福部昭は大半の人が思っているよりも偉大な人であるということをいいたかったのが一つ。次にクラシック史から考える伊福部昭のバックボーンを覗いて見たい人向けにここは一発書いておこうという2つの要素をメインに書いています。脱線が最も激しいのも多分この記事かなぁと思ったり。

(故に脱線が好きな人には非常に知見に飛んだ記事になっています)

案の定そこまで読まれませんでしたけれど、個人的に総括できたことが嬉しかった。ブログを出すことって当然発信の意味もあるのですが、同時に自分の頭にある知識、情報を文章にして整理する媒体にもなるものだなぁと学習しました。

 

以降、全くブログに時間を費やすことなく日常を送っていたのですがどこかで音楽記事を更新をしなくては、、なんて思っているうちに11月に入り、楽曲カレンダーの募集ツイートがあったので、軽い気持ちで最終日登録。同時に時間制限をかけた上で一から菅野よう子を振り返る記事を出そうという心意気に至ったわけですが、当然一人で納得がいくクオリティを20数日足らず出かけるはずもないのでtwitter菅野よう子の楽曲有識者を招いて共作という形をとり、妥協に妥協を重ねてできた記事がこちら

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総字数が5万字以上というこの「ブログ記事」としての一般性を失っている記事に。書き上げた時はまず最初に読まれるかどうかが心配でしたが、流石菅野よう子パワーというべきか。届く人にはしっかりと届き(届かない人には一生縁のない記事)、当ブログに相応しい記事を一つ積み重ねることができました。余計な文章を付け加えると21年度の楽曲カレンダーの中で発表されたどの記事群よりもずば抜けた完成度だと自負しております。

楽曲オタク Advent Calendar 2021 - Adventar

(よろしければ回っていってください。面白い記事がたくさんあります)

そんなこんなで10万突破にいたるわけですが、記事以外にもアクセスを稼ぐための手練手管はやっていて、記事の充実度意外にも自分が開設したまふまふ速報

mafusoku.com

の記事に当サイトのリンクを忍ばせたり(正当性がある文脈で挿入)数十人にDMで拡散の協力を仰いだりと馬鹿みたいに必死になってその繰り返しでようやく10万という境地に辿り着けたわけです。がしかし、そこの拡散も更新時の初動の時しか行わなかったし、自分は馬鹿の一つ覚えみたいに朝昼晩「更新しました!!」といった宣伝もしない。まぁここにはTwitterで宣伝しないがその分検索エンジンでのアクセスを増やすという意図的な戦略もあるのですが。

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現段階で当サイトに訪れる人の約8割がGoogle、1.1割がその他の検索サイトという結果なので筋書きどおりの勝ち筋を達成

更新頻度は極遅でちゃんとした記事数は1年で10もいかないのに数万のアクセスを得たというのは、やはりそれなり当ブログの記事は面白く、何度でも読まれているというわけです。

(ブログになにをこんなに必死になっているのだと自分でも偶に思ったりしますが)

これらの過程で書いた文章は10年後もちゃんと残るものになるし(これから出す記事もそうですが)何よりも読み手が読了時に得られる知見、楽曲の奥深さなどの度合いでいえば当ブログほど充実したサイトもそこまで多くないと勝手におもったり思わなかったり。(自分が知る限りの一般音楽ブログにはない)

 

まぁそういうわけで、今後もmusic synopsisというブログは何度も読まれることを重点的に置いたブログということを意識して今後も記事を提供していこうと思っています。一ブロガーとしては、そろそろはてな公式の紹介枠に載りたいし(というか載って然るべき記事は多少なりともあるはずなのですが音楽知見のセンスのかけらもない人たちのせいで紹介されない)、Google砲(Chromeがおすすめする記事)を味わってみたいものです。歴は少し長いものの方向性が決まってからという意味ではまだ19~なのでその意味ではまだ3年目と考えればまだまだなわけで。更新頻度は遅くなるとは思いますが、気長に待っていただければと思います。心意気では今年こそ濃度の高い記事をたくさん出すという気持ちでいるのですが、中々時間がとれないので多分難しいとは思いますが極力努力します。前回のラインナップのうちどれか1つは出したい。

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これに加えて麻枝准の音楽作品についても語りたい欲が出てきたのでこれもいつか出します。なによりアニソンを考えた時に麻枝准のメロディについては外せないので。どれになるかは自分次第ですが、恐らく読者層が読みたいのは1,2,3,5あたりだろうな〜と思ってます。というか自分で書いておいてなんですが、1,2,3は言い換えれば全部一直線に繋げられる系譜をバラしているだけなので最悪一つの記事にするかもですが、多分分けて出すと思います。これを複雑化したら間違いなく10万字を越すから。ともかくどれか一つはGWまでには出したいですね。

以上、10万アクセス記念の自分語りコーナーという名の駄話でした。いつもよりも自由気ままに書いたのでちょっと感じの悪い記事になったかもしれませんがまぁそういう回もあるということで。では次の記事で会いましょう。

*1:この時期にこれを出していた自分を褒めたいくらい。なんなら小林武史おすすめ楽曲を今調べるとこれが一番最初に出てくるから。本当に嬉しいし今後もtop5常連になる。

*2:当時から聴けば誰でもわかるくらい当たり前だと思っていた神僕のメンバー正体記事がここまで伸びるとは全く思いませんでした。今になってやっと浸透してきた形はありますがそれでもなお、この記事が読まれ続けているのは非常に光栄なことです。