ちょうど一年前に20年度の振り返りをしたので今年も出した記事をダイジェスト的な形でやってみようと思います。出した記事数は11本(この記事で12本目)で昨年より更新頻度は遅めでしたけど今年はそれ以上に大作記事を量産でき、しかもそのうち2つは1年を待たずしてGoogle検索の1ページ目のトップに来るという読まれよう。量産型の記事を書くようなブログ(の流れはそういう人に任せて)をやめて本当によかったと痛感しています。
- まふまふ音楽のルーツ・魅力を解説
- 久石譲の音楽の魅力 ミニマル・クラシック音楽の視点で解説
- チラシの裏
- 高木正勝のピアノ音楽
- VOWWOW音楽と人見元基の唯一無二性
- amazarashiと秋田ひろむ 歌詞性と楽曲を再考・解説
- レイハラカミによる不思議な音楽
- 伊福部昭の特撮音楽に隠された作家性と純音楽
- DUNE/砂の惑星とヴィルヌーヴ映画
- アニソン派 vol5 現地レポート
- 音楽の女神:菅野よう子の音楽世界の魅力
まふまふ音楽のルーツ・魅力を解説
年始早々の記事がまふまふ。わかりやすいアーティストなので執筆時間は2時間くらいで終わった記憶。まふまふは有名な割にニコ動に居座りすぎて作家的にな評価記事があまりないのでじゃあ書いてしまえというノリで出したのですが、需要はそんなにはなかったですね。先述の通りボカロを聴いてれば掴める流れにいる人なので。そこまでこった楽曲つくらないし。最近の話題に絡めるとなんとまぁ、めでたいのか紅白もきまりましたし。ただ他人のカバーで出場ってそりゃないよっていう気持ち。オリジナルで大量で良い曲があるだろうにと思う反面、それらの数字では紅白は出れないということの表れなのか。ともかくああ言った曲をお茶の間にお届けするのってどうなのとは思います。年末年始の時期とにかく家でダラダラしたい人たちがパッとつけたらネットアングラ曲が流れてたらどう考えてもお茶の間凍ると思うのですが、どう思います?
久石譲の音楽の魅力 ミニマル・クラシック音楽の視点で解説
多分、当ブログ史上最も質、量ともに最高峰であると同時に久石譲をミニマル視点での解説や魅力などの部分ではGoogle検索で最上位なので客観的に見てもしっかりと評価をいただいている記事になります。ミニマル四天王についての記述がなかなか進まなかった記憶があります。執筆動機はあらゆる世代に知られている音楽家にも関わらずその音楽性を深く語っている人が一般ブログにはなかったことです。確かに総括して書くのは難しい。実際この記事もおおよそこんな感じという領域でしかないと思う。
(それでもかなり深く掘ってるはずだが)
ただ、誰でもがわかるラインというのがあるのもまた事実でそういったところを重点的に攻めいていった結果、思いもよらぬバランスが取れた。そんな記事です。
チラシの裏
うっせぇわが流行ったからボカロがすごいというなぞ風潮に一言書いただけ。まさにチラ裏レベル。
高木正勝のピアノ音楽
知識不足で満足いく形にはできなかったが、言いたい思いこそ書けた。いつか本格的に描きたいとは思っています。
VOWWOW音楽と人見元基の唯一無二性
個人的な人見さん&vowwow論は一通り吐き出せたのでその意味で消化記事ではありますが、完全に当時の世代の人たち向け。絶対フォロワーは読まないし、挙げたアーティストの半分も聞いてないと思うし、そもそもVOWWOWにハマれない人の方が多いと思う。そんな中でも自分は人見元基の凄さを伝えたいという、非常に個人的な動機が強い。が、意外なことにこのブログはランキングTOP5の常連になっています。絶対これを読んでいる大半の読者は若者ではない。自分より2倍生きている人たちばかりだと思う。が、そのような方々に届いたと思うとなんだか嬉しい。
amazarashiと秋田ひろむ 歌詞性と楽曲を再考・解説
執筆期間約1年。構成、企画を含めれば足掛け2年。とにかく歌詞性が高いから、音楽性がどうのっていうラインで進めることをあえて封じたので進まない。が、色々な考察ブログを見た結果。道筋ならぬ書き筋を見出せたのでそこからは早かったと思います。特に太宰治のラインをかけたことが大きいです。amazarashiの歌詞における流動性と太宰との共通性を指摘したのは多分当ブログが初めてなのではないか?。少なくともメインで上がっているブログにはない。そしてこの記事はamazarashiの考察系のワードでは2ページ前後にまであがっているので、これからはこの記事がスタンダードになっていくと信じたいです。ファンの人は読んで絶対損しないと断言できます。かけた時間の分の質はちゃんと入っています。
レイハラカミによる不思議な音楽
書きたくなった衝動的な記事。知る人ぞしるアーティストだったので知って欲しいという意欲も当然あったが、レイ・ハラカミを知らないで長谷川白紙を聴いてるなんていう不届き者はそんなにはいないと思うから、まぁ通じるだろと思ったが全然通じない始末。ちょっとショックでした。たしかにこの記事自体大したことはないけど。それでももうちょいフォロワーの方たちには反応(レイ・ハラカミをとりあげることについて)あると思っていたため個人的に残念でした。
伊福部昭の特撮音楽に隠された作家性と純音楽
これは個人的な伊福部昭のマイブームでその結実というか、特撮音楽の流れからクラシックの流れにつなげて書いた記事。日本人の耳には散々聴かされたゴジラのテーマの本質から伊福部昭の音楽生涯を絡めた結果面白い記事にはなったと思います。
レイ・ハラカミの記事以上に伸びなかったですが
まぁ今時特撮音楽を好んで聴くアニオタなんて0に等しいですし、興味なんてもつはずもないので当たり前なのですが。書いてる時は「これは伸びる」と思って書くわけで(心意気として)それが実らなかったのは残念で、武満徹、大瀧詠一などの特集記事も一応草稿まで書き終えてはいたのですが伸びないと不安だったところ、この記事の反響がなかったことをきっかけに出すのをやめました。別にアクセスが欲しいから出すわけではないですが、そもそも話労力をかけても読まれなければ存在価値はないので。
DUNE/砂の惑星とヴィルヌーヴ映画
映画好きの一面がでた非音楽記事。が、ヴィルヌーヴ映画の面白さは絶対伝わったはずだし、DUNEという小説の偉大性もちゃんと組んだ。このくらいは常識として知っておくべきというラインまではちゃんとカバーしているはず。この記事はそもそも音楽記事ではないので伸びなくても「そりゃそうだわ」とう感じだったのでそこまで気にはしていない。ただ欲を言えばこういうところにも興味を持って欲しいので一度目を通していただきたいです。一応映画ファンなので、今後拡散したい作品群があったら非音楽記事を出すかもしれないですがご容赦を。そっちはそっちで本気で書いたら面白くなるので
アニソン派 vol5 現地レポート
ただの現地イベントレポートなので特に書くことはない。
音楽の女神:菅野よう子の音楽世界の魅力
お待たせ、最新記事にして当ブログの分量の記録を大幅に更新した楽曲記事。実際には7万字のうち、5万字が自分担当なのですがそれでも半分以上は書いているのが我ながらどうかしてると思いながら、菅野よう子という巨人についてディティールの面から書いかくのであればそのくらいの文章量は必要なわけで。故に11月~出すまでの期間はずっと菅野楽曲とそれに付随する曲の繰り返し。おかげでSpotifyの履歴が大変なことになりました。特段学術的な記事ではないですが洋楽・クラシックの知識を存分に引用して菅野楽曲との違いを説明するという意味ではかなりレベルの高い記事になったと思います。正直な話菅野よう子は作家としては完全に引退気味にあって00年代ならともかく、10年代、ましてや20年代は第一前線という人ではないので(大事なイベント行事にはその偉大性が評価され担当していますが)読まれるかどうかという点で一抹の不安があったのですが、安定して伸びているので安心。
総括&雑談
今年はブログ記事数は少なくとも、質が安定し、量も長い(全体で文庫本一冊程度)というベストな形での記事を幾つも出せたので個人的には大満足。なにせ出した記事が色々な人に読まれているわけですから。定期的な更新を期待されている方には申し訳ないです。来年は多分もっと更新頻度が減る予感がする。が、ちゃんとした面白い記事は1つ以上だすつもりなのでそれらを楽しみに待っていただければと思います。
ほぼ更新がないと思うので、当ブログを読んでいる数少ない読者に向けて来年以降出したいと思っている(約束はできない)題材タイトルを仮ながらも発表しておきます。あんまりハードルを上げない感じでのんびり待っていただけると嬉しいです。
- 中田ヤスタカのディスコグラフィから考える音楽性(仮題)
- Cornelius、metafive或いは小山田圭吾
- P-modelとYMO
- ストラヴィンスキーの音楽性
- 今だから振り返る米津玄師(仮題)
- 名映画劇伴作家たちを紹介
- 90年代〜00年代における音楽の変容(音楽的な意味で洋楽編と邦楽編に分けます)
- パガニーニの悪魔的技巧について
突発的にかけるものが出てきたらそっちを優先するのでこれ以外にも出す記事がある。
「お前そのアーティスト書けるのか?」っていう企画もあるのですがクオリティについては信じてくださいよ。「損した」レベルにはならないというのは保証します。あとまだ未確定ではありますが、中田ヤスタカ・小山田・P-model/YMOあたりは流れている血が似てたりするのでいい感じで統合した上で1本の記事になるか、三部作で一つの潮流というか記事として完成するスタイルを取る予定(これは無茶の一本統一はしない)
さて21年度もあと少しで終わってしまいます。今頃の時期にレコ大の広告をみるとため息が出ます。1年が年を追うごとに短くなっていくというのは誰もが中学生くらいから感じるあるあるだと感じるのですが、本当に「え、もう今年終わりですか?」みたいな感覚になります。それは自分がもうn歳っていうよりも君の名は。やシンゴジラといったエンタメ作品がもう6年前になってしまうのかっていう感覚で。まどマギ10年はまぁそんなもんかって思えるのですが。22年は一体どういう年になるのか色々な意味で予測つきませんが、自分はとにかくシン・ウルトラマンとアバター2の2本が公開予定なので、まずこのラインが楽しみだということ。と同時に3.11にthe batmanがまたリブートするのでそちらも期待して見に行こうかななんて考えてます。
音楽の方面ではsupercellのアルバムが出て欲しいのと米津氏がそろそろベストアルバムor6枚目のアルバムを出すのでその点に期待したいのと、その他二次元コンテンツ系の音楽と洋楽を積極的に摂取していきたいなと思っています。あとGyoson。
ちょうど書いてる時に新曲がきたので貼っときます。
Gyosonのセンスというか紡ぎ出すラインの音ってなんでしょうね。不思議なんですよ。間違いなく歴史に残るボカロpには違いないですが、これからの出方によってはGyosonとしてもちゃんと爪痕を残すレベルの楽曲を期待できるので知らない人は要チェック。
そのほかにも期待すべきアーティスト群たちの音源を聴いたりして言語化できたらここで紹介したいですね。今年の10選をみるにvtuber楽曲による名曲、名盤の可能性の振り幅が今後大きくなるなと感じているので、コンテンツそのものには全く興味がないですけど面白い曲を作ってくれるのであればそれに越したことはないので楽しみです。それこそryo(supercell)さんとかが出てきたら面白いのではないかと思ったり。redjuiceが絵師のvtuberもいるし。そこに提供すれば実質supercell&egoistと同じ構図になるし。IRySっていう名前のホロライブEN所属のキャラらしいです。
正直EGOISTっていう半分vtuberみたいな要素を持ってるアーティストでしかもかなり有名なアニソンシンガーがいるから意識してないはずがないので一回きりでryo(supercell)プロデュースのアルバム出して欲しいですね。タクトop.は良かったし。
男デュエットでこのクラスの曲はもう信者補正なしでも素晴らしい
(最近mappaの勢いすごいですよね。丸山Pは偉大だ)
いわゆる男女の場合は簡単とは言わないが、声質の料理のしかた幅は男デュエットよりかは広いと思う。しかもボーカルにまふまふっていうこの異常なコラボなのにそれが全く気にならない。ここら辺はryo(supercell)の楽曲がまふまふ声でも聴けるメロディにしているからに違いなんですよ。まふまふ個人のオリジナル曲であの歌い方はまず聴いたことがない。詰まるところなんでも作れるryo(supercell)さんだからこそ、アルバムが欲しいんですよ。tiaが十代の時に一枚作れなかったのが本当に惜しい。ハートリアライズやthe glory daysなどが収録されている+spcl的な曲が10代tia声で聴ける曲があるがたくさんあるアルバム曲って相当すごい作品になり得たと思いませんか
ピアノライン、楽曲の方向性など含め11~14年のryo(supercell)は神曲しか出してない。というか凡作なんて手で数えられる程度しか作ってないが。
ryo(supercell)さん愛が溢れ出したので一旦話を戻す。
トップクリエイターの曲に期待するのは当然なのですが、やっぱりまだデビューしていな&新人アーティストラインも積極的に発掘も面白いかなぁなんて。とにかく色々楽しみにしているエンタメがあるので、そういう意味では楽しめる年になりそうです。
年末の今、私はというとPokemon DP Sound Libraryで思う存分音楽を堪能しています。増田順一の凄さはもっと知られていい。
世間は相変わらずですが、一生懸命頑張りましょう。それではこれで
締めます。今年もありがとうございました。