Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

かいりきベアについて

どうも、一ヶ月ぶりです。色々あって、事前に何も言わずに更新停止をしてしまい申し訳ありません。

二月は10数記事あげます。


かいりきベアですけれど、wowaka、neru、ハチ、トーマ、スズム、kemuあたりかな。影響作家。変にイントロでカッコつけて、そこに不協和音突っ込んできたりと、挑戦的な作家でもあると感じ、面白いなと思います。

ワカレノオトとかは、それこそ、j-popとかでありそうな楽曲でありながら、悪性ロリィ、マネマネ、イナイイナイなんかは、ロックを強調しているあたり、kemuあたりの影響が強い。

中期のアイソワライであんなにも落ち着いていたのに、なぜ、セイデンキニンゲンでwowaka調に走ったのかすごく気になりました。失敗作少女はじんとかそこらへんの匂いがしましたが、ここ最近はwowakaを歪曲したような曲が多いですね。そしてイントロから間違いなくトーマフォロワーと思わせるアルカリレットウセイ、レミングミング、そして究極のwowakaフォロワー楽曲バラバラココロ、ラスノの恋愛勇者のイントロをよぎったアンハッピーバースデイ。ゲラゲラポーゲラゲラポーと空耳してしまうベノム、。こう見ると色々な楽曲に挑戦していますね。でもやっぱりwowaka,kemuあたりが一番影響筋としては大きい。

とりあえずなんでもカタカナ表記だけはやめてほしいですね。書きにくいので。

渡辺翔について。

ここ数年のアニソンは、この人抜きには語れないほど名曲を書いているんですよ。

メジャーなところでいうと、魔法少女まどか☆マギカのOP「コネクト」同じくまどマギの叛逆の物語の「カラフル」。他にも、fate/zeroの「oath sign」saoの「crossing field」など、挙げた作品はどれも著名なタイトルばかりで、どれかは耳にした人が多いと思います。

近年でこそ、lisaはとんでもなく有名になり、一大を築きそうなアニソン界の歌姫みたいな感じになっていますが、そのlisaの1st singleは「oath sign」なんですよね。つまり、渡辺翔無くして、今のlisaなしとも言えるほど、すごい人なんですよ。曲自体も、ゴールドとりましたし(fate/zeroが人気作だったというのも多少は影響あるとは思いますが)当時、期待の新人女性アーティストlisaを上手い形でプロモーションできたからこそ、のちのsao一期のcrossing fieldに繋がったわけですし。今でこそlisaのバックにいる作曲家で有名どころと言えば、堀江晶太(Penguin Research)や田淵智也(unison square garden)が一番に名乗りをあげるlisaファンが多いとは思いますが、正直、デビュー曲から、のちのキャリアにつながるきっかけを作ったという意味では、渡辺翔の功績がでかいと、個人的は思っているんです。

渡辺翔楽曲で一番好きなのは、カラフルです。サビのピアノが好きです。

ブログ開設〜振り返る。 記事を書く時、何を思うか。

何を書くか、いまいち思いつかず、色々あって、当初予定してたことを崩し、それでも、何か書こうかと、迷いながら、キーボードを打っています。

何も思いつかないというか、ネタ自体はあるんですけれど、それを書いて、読んでもらう人へ、わかりやすく落とすのに時間がかかるんですよね。

そもそも、このブログの存在は、去年の夏自体にあって、何かしよう。と思いつつ、結局何もせず、放置という形になっていたんですけれど、三月くらいになって、「音楽を聴いた感想を、ブログで垂れ流せばいいんじゃね」という淡い思考の元、音楽ブログという体で始めました。

最初のうちは、毎日更新とか、特に意識せず、ただただ自分のペースでやっていて、当然自分が今まで聴いてきた音楽に対し、色々培ってきたものを、少しづつ書いていく。という感じでやっていました。

が、どうせやるなら、より多くの人に読まれたいという考えが湧き、遂には、「毎日更新、できなかった日も、後日埋めます」なんて書いてしまった時もありました。今考えると、皆に忘れられず、生き残るのに必死な事務所に入っているyoutuberのような行為だったなと痛感しました。所詮趣味での運営でしかないのだし、なら、自分のやりたいときに更新するのが一番かなと思い、今の体制にしました。

それが確か5月ー6月の出来事。

そこから、唯一の「これ書いてください」っていう案件をずっと請け負っていて、趣味とはいえ、やりますやります詐欺はまずいと思いながらも、まぁいいやと思っていた時期で、更新も全くしない時期になって、この時、一瞬だけ、「ブログ爆破」というのが、思考を遮りました。

8月-9月は、なんとか、更新しよう、しようと思いつつ、だけれども、ネタがない。っていう悪循環の毎日でした。

10月は、下旬に、覆面バンドの正体とか、解明した記事を書けば、受けるのでは?と思い立ち、その対象として、白羽の矢が立ったのが、「神様、僕は気づいてしまった」なわけです。正直voは書く必要ないかと思いましたが、断言した記事があまりなく、アフィ記事のよくある文章で「神僕のvoは歌い手?、性別は女なの?neruって誰? 調べてみた」などという頭の悪い文章が多く、なら、一層のこと断言してしまえと思い書きました。mfmfの危険領域に位置する信者が読めば、火のような罵詈雑言を食うだろうなと予想しましたが、そもそも、自分のツイ垢に、そういった危険な人を混ぜたことがないので、無駄な配慮でした。

主に、

sai96i.hateblo.jp

や、

sai96i.hateblo.jp

といった、バリューというか、名の通っているアーティストを題材とした上での狙った記事はそれなりに受けたので、そういう面は、自信持って、その手の知見があるなと感じたりしました。

ちなみに、神僕の記事は、一番多くの人に見られた記事になりました。

あと、思っていることをぶちまけたという意味で、marine mirageは結構、それに近いです。

anchorという作家について、っていう記事を書こうかなと思っていたけれど、公式音源で無料公開ものがないので、どうしようと思っていた頃に、公開されたので、ついてました。

またスズムインストのアルバムも奇跡的に手に入り、これは音源自体が希少(といっても、別作品である程度のカバーが可能ですが)

11月くらいになると、今月分のネタだけでも、と思い、神前暁さんやEGOISTのことなど、、色々な記事の土台だけ書き、それの準備に精一杯でした。神前暁さんの場合、化物語シリーズ劇伴が広すぎて、^^;って感じだったんですけれど、apple musicというものに、この月から入るという出来事が起き、かなり助かりました。薦めてくれたメガねこさんには感謝です。

また、gouacheのバンドを一切やらないから、カゲプロしか、まともに、でかい作品がないじんさんが、カゲプロの3rdを出して、これは、数日後書くかと思っていて、聴くだけという感じだったんですが、より早くリリースされたものへの感想というものは、意外と、需要があるもので、その層へと思い、書き出して、、、ってという感じで書きました。

12月、ようやく公開した、案件記事、予想を上回る反響があり、驚いたのが第一の感想でした。

正直あれはタイトル詐欺みたいなところが、後半あるので、そこが受けたのかなと思いました。

この時期に、monaca作家大好き集団の人たちとツイッターで繋がるようになり、また、ゆゆうたが、灼熱スイッチの解説で、一瞬だけ、爆発的に流行った時期もあり、この時期は、かなりmonaca作曲家に毒された毎日が続きました。

来年は、その手の作家についての言及をしていくつもりです。また、今の所、幻の企画となっている、堀江晶太の楽曲について、という記事も書けたらいいなと思っています。

で、12月、そして、一番個人的にベストを尽くせたのが、小林武史さんがプロデュースした作品についてという記事です。これは、有名プロデューサーあるあるで、どの作品が、より作家性があるかなと、名前しか知らない作家の場合、イマイチ、楽曲に手を出せないという、自分でよくある体験からの発想でした。小室哲哉さんについての記事は、来年には公開できると思います。

まぁそんな感じで、今に至るわけですが、結構書けたし、紅白までもう一時間切りましたし、これ以上長く書くと、公開時間帯からして、見る人減るかと予見したので、このくらいに。

メジャーなアニソン作家から、おそらくは公開初日しか、見られないであろう洋楽音楽や、マイナージャンルのアーティストについて、色々書いてきましたが、結局メジャーなアーティストの記事が伸びてしまい、分量的にも多くなっていることから、まだまだ自分も研究が足りないなと、思わされ、それらをもっとしっかり、書けるように、来年は、いろんな記事を届けられたらいいなと。

では、良いお年を。

今年リリースされた曲より10選

()は、所属バンドや、メインで活動しているアーティスト名。


1.堀江晶太(Penguin Research)作曲-なんで

なんで - 鹿乃

なんで、は堀江楽曲にしては珍しい曲調だったが、所々、「あーあの曲っぽいな」と思わせるところがあり、楽しめた。決めては間奏。edmを取り入れ、しっかりと型にはまっていた。


2.anchor(zing)作曲-growing pain

Growing Pain - 二見重人&新橋 新[茅ヶ崎至、摂津万里(CV:浅沼晋太郎、沢城千春)

growing pain-zingの演奏陣が凄いメンバーというのもあり、音圧がとてもよく、またラウドしてたのでランクイン。(anchor楽曲の中で一番好きな曲にもなった。❇︎instrumentalに限る)


3.Makaya McCraven作曲-Black Lion(feat. Dezron Douglas)

Black Lion - Makaya McCraven

black lionは、インストルメンタル楽曲。色々魅せてくるサウンドがもうたまらない。強弱の入れ方が

弱I強I弱で、よくあるといえば、それまでだが、最近はずっと強ー強のジャズばかりを聴いてたせいか、少し新鮮味があった。


4.川谷絵音(ジェニーハイ)作曲-片目で異常に恋してる。

片目で異常に恋してる - ジェニーハイ

片目で異常に恋してる、、川谷絵音は、様々なバンドのフロントマンをしているが、その中でもジェニーハイが自分の中でかなり気に入っており(当ブログの初期に、こんな記事を書いたほど、バンドそのものに注目しいて、「じゃあ、結成したり、さぁこれからどんな曲が出るのかな」と期待をしていたところ、

公式から、片目で異常に恋してるのmvが投稿され、聴いてみたら、新垣さんはしっかりと「キーボード」ではなく「ピアノ」で参加しているし(異常なまでに上手い)、voの声質を生かしているなと。様々な面においてプラスになり、今年度の中でも、結構ヒットしたので入れました。


5.吟作曲-POP TEAM EPIC

POP TEAM EPIC (TVアニメ「ポプテピピック」オープニングテーマ) - 上坂すみれ

POP TEAM EPIC、、一月に爆発的に流行ったアニメーション「ポプテピピック」本編の内容はさておき、opはかなり中毒性のあるものに仕上がっていた。というのが率直の感想でした。(人を選ぶが、受ける人には受ける)fullを聴いた人ならわかると思うが、後半にめちゃくちゃかっこいいパートがあり、そこがかなりツボでした。アニメのせいで影が薄かったり、注目されずじまいな曲ですが、是非聴いてください。


6.中田ヤスタカ作曲-let me know

Let Me Know - Perfume

LET ME KNOW,,中田ヤスタカさんの曲は、以前も言った通り、ライアーゲームの劇伴くらいしか、まともに聴いてなく、perfume楽曲に手を出そうと思っていたところに、Future Popがリリースされて、買って聴いてみたところ、当楽曲がいいなと。どちらかというとlowテンポなんですが、lowテンポでも、しっかりと音をあまり重ねすぎず、調和されていて、edmしてたのがよかったです。


7.kemu&じん(自然の敵p)共同作曲-ミリオン/ワンズ

ミリオン/ワンズ - じん×kemu feat.初音ミク

ミリオン/ワンズ,,やはりこの楽曲はkemu、じんの合作というのもあり、ボカロp→メジャー世界のアーティストになった二人が、原点回帰というか、昔、名を馳せたボカロp名義で作る曲だったので、それだけでもかなり、貴重な楽曲なると思っており、いざ楽曲を聴くと、kemu名義で発表されたそれぞれの楽曲の主題が歌詞に入っていたり、じん名義での楽曲でのメロディを踏襲した音作りで作られており、両者とも、当時の技量より圧倒的に進化しており、それをこの曲で感じられたというのは、とても感慨深いです。


8.Jacob Collier-作曲-With the Love in My Heart

With the Love in My Heart - ジェイコブ・コリアー, メトロポール・オルケスト & ジュールス・バックリー

With the Love in My Heartは、いろんな世界を構築している楽曲であり、だからこそ、存在する、様々なジャンルの曲の融合がとても面白く、「あー、ここは○○ジャンルを」みたいな発見があり、作曲家がどういう音楽を聴いてきたのかというのが如実に出ていて、尚且つクオリティもとても高かったので10選に入れました。


9.長谷川白紙作曲-妾薄命

妾薄命 - 長谷川白紙

妾薄命、、なんというか平沢進と同じような匂いがして、なかなかカオスな曲を作るので入れました。

現役音大生ということで、すごく将来を期待出る気がします。かなり異質です。


10.東野へいと(神様,僕は気づいてしまった)作曲-青春脱出速度

青春脱出速度 - 神様、僕は気づいてしまった

青春脱出速度,,,以前、「神僕のメンバー全員の正体と、音楽性」みたいな記事を上げた時にはあまり触れませんでしたけれど、stray sheepのシングルで、おそらくこの曲が一番人気があるという評判が、自分の周りで広がっており、いざ実際に来てみると、neruneruneruneしており、他の曲よりも気に入りました。やっぱりmfmfはneruの曲が一番、声質的にも本人的にも合う気がしました。


映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズ/ハンスジマー

※2018年に出した記事ですが、ここ最近当記事のアクセスが多いため改稿しています。

拙作のうちの一つなので、欲を言えば全てを改稿したいのですが、時間がないため最低限にとどめています。

 

・ジョンウィリアムズ

ジャズ畑出身の人でありながら、映画音楽で一番名声をなした人物であり、彼が手がけた音楽を一曲も知らないという人は存在しない。というのも、担当した映画作品が全てハリウッドの超大作・名作であるからだ。劇伴を担当した有名映画作品をあげると

これだけの超大作の劇伴を作り、全て有名なのもすごいが、何がその凄さをより立たせるかと言うとSWに関しては映画を一切見たことがなくただただスタジオで作業し終わったら、「あー終わった」っとスタジオを後にするだけと言う逸話があるところ。

これらについてはセンスというよりもジョンウィリアムズが持つ、クラシックへの造詣がなどが強く影響していますが、その上で全てジョンウィリアムズの感覚というものは機能しているので、やはり凄いです。同じ造詣をもっていても、誰しもがジョン・ウィリアムズのような作家になれないのは自明ですし。

誰もが知っている劇伴音楽を作り上げたその底力には何が影響をしているのか。先述したが、クラシックの再現性というのが非常に高い。

例えば「JAWSテーマって何かに似てるなー」

と思う人も多いかとは思います。それもそのはず、ストラヴィンスキーの『春の祭典』のからのメロディを引用した形の劇伴であるからです。

また、『スター・ウォーズ』ではホルストコルンゴルトの影響が

ハリー・ポッター』シリーズではチャイコフスキーの影響がそれぞれ入っています。

この点については、別個で『組曲:惑星』を特集した記事に詳しいので併せて読んでいただければと思います。

sai96i.hateblo.jp

 

 

ハンス・ジマー

日本では、ジョンウィリアムズ程の有名ではない(swのような革命を起こした映画自体稀有なわけで)が、近年の名作やヒット作という点においては、大体この人っと言ってもいいくらいの人です。

多分、一番有名なのは、パイレーツオブカリビアンの「彼こそが海賊」ですね。

彼こそが海賊

彼こそが海賊

  • provided courtesy of iTunes

この曲はクレジット上はクラウス・バデルトですが、共同制作ということでハンス・ジマーも関わっています。ハンスジマーが土台をつくり、クラウス・バデルトがアレンジを加えたという形になっているため、クレジットがクラウス・バデルトとなっています。しかし、その後のパイレーツシリーズの劇伴がハンスジマーであることを踏まえると実質ハンスジマーの作品であると考えてもおかしくないでしょう。

 

ハンス・ジマーが劇伴を担当した有名どころの映画は、ノーラン作品との相性でよく知られています。『ダークナイト三部作』、『インターステラー』、『ダンケルク』などといった大作は全てハンス・ジマーが担当しています。

また、いうまでもなく現代の映画音楽の巨匠の1人でもあるため、他の大作も手がけています。2017年にはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ブレードランナー2049』の劇伴を担当しました。

ブレードランナー』のオリジナルは、ヴァンゲリスというこれまた、素晴らしいシンセサイザー作家が担当していますが、元々がギリシャ出身の音楽家であるため、アメリカ映画サウンドとは違う魅力のある劇伴ですが、ハンス・ジマーはそれを踏まえて、ヴァンゲリスサウンドを踏襲した音楽を作り上げました。とはいえ、若干中途半端な劇伴な気もします。これについては、元々劇伴を担当するはずであったヨハン・ヨハンソンの降板が関係しています。この点については以下の記事に詳しいです。

sai96i.hateblo.jp

 

 

ハンス・ジマーの日本音楽とを考えるのでれば、やはり澤野サウンドがまさしく影響下といっていいであろう。詳しいことは個別で特集するが、澤野弘之固有のサウンドワークスの迫力さにはある種アメリカ劇伴型の魅力があるといってもいいでしょう。

 

 

EGOISTについて

iTunes GREATEST HITS 2011-2017 “ALTER EGO” - EGOIST

当アルバムの中から、1,3,5,7,13,15あたりお勧め。

2011年、というか時期は詳しく書かないが、ギルティクラウンという、全てのスタッフが一流の「経歴」を持ち、声優も、今では有名どころで名を挙げている人が「事務所に」推されていた時のアニメなので、まぁ今見ると豪華というか。そんなスタッフ陣で創り上げる「はずだった」覇権アニメ。

結果は、音楽陣(澤野さん、ryoさん)だけが、異様な完成度を誇っていただけと言う。作画や声優ももちろん良かったが。ただ、覇権アニメを目指して作れらたからこそ、厳しい目で見られるものの、普通のアニメとしてみたら、まぁまぁ出来はいいと思います。そんなギルクラの最大の功績は「EGOIST」を産んだこと。the everlasting guilty crownや、departures〜あなたにおくる愛のうた などの名曲を生み(11-12年のryoさんは、頭がぶっ飛んでいるのではないと思うくらい、リリースした曲が良すぎた。この期間で、本物の作曲家だと確信した。)、アニメが終わっても、produceはryoさん続投で、psycho-passや、甲鉄城のカバネリ伊藤計劃project 三部作、fate/Apocryphaなど、人気アニメの主題歌を手がける「アーティスト」へ昇華していき、今や、アニソン界の第一線を走っています。売り方もうまく、アニメ産と言うこともあり、架空がゆえに、ジャケットなどは、EGOISTのキャラデザを担当した、redjuiceさん(spclメンバー,wimのイラスト担当など)が、毎度書き下ろすため、毎度、世界観に沿ったイラストが飾られ、アニメファンのみならず、絵から生み出される魅力で、様々な人を虜にし、spclと同じくらい信者が生まれました。

音楽性は、supercellのような明るく、ジャズ調で、女の子が散歩するような曲ではなく、ダークで、むしろspcl調から180℃変わったような。そんな楽曲が多いです。が、それゆえに、壮大さのある曲(KABANERI OF THE IRON FORTRESS)や、かっこよさ全開な曲(名前のない怪物、fallen)、時たま仕込んでくる、バラード調は、美しく、感動の渦に巻き込んできます。ghost of a smileとかまさにそれ。

また、雨、キミをつれてなどの、spcl風味のegoist曲もあり、発表名義はEGOISTだが、たまに、そう言うテイストを持ってくるryoさんの手腕にまた、やられてしまうんですよ。

ここ最近はEGOISTの方でも、リリースが少なく、とても寂しい限りですが、EGOISTのvo.がsoloをやるかもしれない、みたいな雰囲気が出ており、その記念か、菅野よう子さんが作曲した曲を、chelly名義で歌うなんてことも出てきて、もし「アーティスト:chelly」が爆誕したら、ryoさんは、やなぎなぎに次ぐ逸材を、またソロ界隈に出してしまったのか、なんて思ったりします。

ryo(supercell)さんと言う作曲家は、自分が最も信頼、尊敬を抱ける作家であり、j-pop界隈の作曲家の中でも上位に入るくらい大好きなので、ちょっと誇張表現があるかもしれませんが、ご了承ください.

(自分とtwitterなどで親しい人は、どれだけryoさんが好きかを知っているかと思いますが)

因みに、自分が一番好きなEGOIST楽曲は、「Departures~あなたにおくるアイの歌~」と「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」です




growing pain 放課後ミッドナイト

なんと言うか、anchorは、ここまでの実力をつけていたのかと思うほど、良い。kemu云々とか、そう言う域はとっくに区切りをつけており、anchor節のようなものすら感じられる。growing pain(以下gw)は音の重圧が激しく、ここは流石、zingとでも言うべきか(やはり、演者が実力者だかけなのはでかい)。

そして放課後ミッドナイト、これは、正直anchor曲で、初めて、曲の展開が読めない曲となりました。

具体的にどこかって言うのは、言わずともわかると思うので省きます。正直こっちはgpと違って、なんと言うか、普通の音圧の曲な感じがし、構成ならこっちが好きですけど、音並びとかで言うのなら、gpが好きなので、今後、これらを合体させたような曲が生まれるといいなと思っています。

marine mirageを作れるanchorさんなので、今後も様々な場面で色々な曲を手がけてくるはずなので、これからも応援したいですね。 口笛は正直、いらなかったですけど、面白さと言うか、斬新さがあったので、okです。

「Q」&「A」 なんで 感想

「Q」&「A」、、アヤノの幸福理論や、オツキミリサイタル系統の音で構成されている本楽曲、Aメロは、和音で進み、あまり派手さがなく、bメロから滑らかに進み、サビへ。特にかく、構成されている音がじんさんでないと造れないような集合体であり、この曲のクオリティの高さは、メカクシティ3rdの全楽曲より高く、不満なところは、ドラムの厚がないくらいしかないです。 じんさんが得意な楽曲だからこそ、より洗礼されたものになっており、いいものになっているのだと感じました。

<hr>

なんで、、99%の圧倒的な完成度と1%の惜しさ。自分はそういう評価で固まりました。じゃあ、その1%なんだよって。これはある意味好みの問題でしかないのですが、1m5s付近(誤解ばかり生まれるのだろう)の「だろう」の裏メロの支えの音が単純すぎるんですよ。奇を衒いすぎるのも、ダメですが、もう少し、変わった音の構成が欲しかったです。

小林武史プロデュース ベスト作品群

国民的アーティストであるミスチルや、サザンの人気楽曲には彼がプロデュースとして携わっていることが多く、またback numberやレミオロメンなどの代表作にあたる楽曲のプロデュースなどもしています。卓越したセンス&理論知識で数々の名盤・曲を送り出した作曲力(クラシックから音楽の世界に入り、洋楽からジャズなど幅色いジャンルを抑えている)、編曲能力により、産み出された楽曲を、数あるcdの中から10枚をあげます。ベスト10と題していますが、正直優劣はないです。あくまで、筆者が思う、おすすめ作品とでも思ってください。

※ 作曲のクレジットが、バンドのメインメンバーの名前などが基本ですが、それらのアーティストにも当然畏敬の念を払った上で、小林武史さんの良さを書いているので、そこだけ理解をお願いします。

 

1.salyu/terminal。 

to Uのメロディライン、音の感覚であったり、楽器バランスどれをとっても文句なしの強すぎ楽曲。こんなにも心優しいサウンドは中々ないです。

風に乗る船は、サビの持っていき方が少し特殊というか、変わった持っていき方で、昨今ではあまり使われていないので、そういう意味では、新鮮に感じられます。

to U (Salyu ver.)

to U (Salyu ver.)

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あとBメロの異質さでいえば、他の小林武史作品でも類を見ないほど高いものになってる。 

風に乗る船

風に乗る船

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2.  Mr.Children/discovery

Discovery

Discovery

これは外せない。本アルバムは、間違いなく当時の洋楽ムーブメントを盛り込んだ意欲作でもあり,やはりクオリティは高い。様々な変化球で作られており、楽曲の幅の広さに驚く。終わりなき旅などといった名曲も収録されています。当時台頭していたレディオヘッドなどの影響が顕著に見られますね。この90年代はオアシスとかに代表される当時からしThe Beatles再解釈みたいなバンドが多く、その潮流を小林武史さんなりサウンドを分析した節が感じられますね。

DISCOVERY

DISCOVERY

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 本作はplanet telexと airbag

を組み合わせたミクスチャーのような曲ですし。

終わりなき旅

終わりなき旅

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何と言っても、終わりなき旅の完成度は、歴代の邦楽全体的にみても、かなり上位だと個人的に認定しています。(邦楽をあまり聴かないryoさんでも影響をうけるほど)

僕らのあしあと (Album Mix)

僕らのあしあと (Album Mix)

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ちなみに、ジャケットは、グラミー賞最多受賞のU2のアルバム「The Joshua Tree」を真似てます。 というか、ミスチルのアルバムは洋楽のジャケットや、芸術の絵から取っているものが大半な気がします。

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3.montage/yen town band

岩沢俊二監督作品、スワロウテイルの作中の音楽を、メジャーアルバムで出した時の作品。今でいうとEGOIST(ryoさんプロデュース)のような立ち位置のアーティストであり、週間一位を取るという意味で、当作品は、けいおんが出るまで(12年弱の間)、唯一無二の、「架空のアーティスト」という媒体でとった作品だった。montage/yen town bandは、 全体的にダークな感じがありつつ、明るさを失わない程度に抑えているとでも言いましょう。7-80年代の洋楽ロックバンドっぽさがどこかある。

これと↓

Swallowtail Butterfly~あいのうた~

Swallowtail Butterfly~あいのうた~

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 個人的

上海ベイベ

上海ベイベ

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 が好きです。

 

4. evergreen / My Little Lover

Evergreen

Evergreen

 

このアルバムは、ミスチルを売れっ子に仕上げていた最中に、プロデュースした作品であり、280万枚を売り上げるという驚異的なことを成し遂げた。ま、そんなことよりもポップス作品の一つの到達点ということが大事。音楽が好きなら聴いておかなければならないと言っていいほどに。

Hello,Again~昔からある場所~

Hello,Again~昔からある場所~

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Man&Woman

Man&Woman

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ピアノが前面に押し出されており、そこに装飾で、色々な楽器を付けたような楽曲

Magic Time

Magic Time

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や、当アルバムで一番人気がある

Hello,Again~昔からある場所~

Hello,Again~昔からある場所~

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 など名曲が揃っています。個人的には

Man&Woman

Man&Woman

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 が好きです。

・new adventure/my little lover

 こちらも実験的なサウンドが明白にでつつも名曲の嵐ですので、evergreenで興味を持てた、あるいはハマったら是非聴いてください。

 

 

5.呼吸/lily chou-chou

こちらも、3同様、映画の中に、存在する架空のアーティスト(Lily Chou-Chou)の作品をメジャーに出した作品。そして、1で書いたsalyuさんがvo.を務めています。小林武史作品の中でもスルメアルバム第1位 裏の最高傑作といってもいいでしょう。小林武史サウンドの本質が詰まっています。

Kokyuu

Kokyuu

共鳴(空虚な石)

共鳴(空虚な石)

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飛べない翼

飛べない翼

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グライド

グライド

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 このグライドなんかは非常に分かりやすいけど、その手があったかと思わされるほど上手い。

www.youtube.com

 明らかにこれを意識しているものの、それ以上の代物に仕上げているところがさすが。

 

 

6.稲村ジェーン/サザンオールスターズ こちらは、サザンの桑田さんが初監督として、メガホンを取った映画「稲村ジェーン」の音楽であり、形式的にはサントラに当たる作品ですが、異例のミリオンセラーを記録しています。(出荷枚数は200万枚超え)

Inamura Jane

Inamura Jane

 言わずと知れたイントロで有名な真夏の果実と、希望の轍

真夏の果実

真夏の果実

  • provided courtesy of iTunes
希望の轍

希望の轍

  • 稲村オーケストラ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

特出してすごいのは、track 2(希望の轍)6(真夏の果実)のイントロは小林武史からのものであり、この二曲はライブでは定番になっています。なんというか、このイントロだけで値段以上の何かが得られます。イントロ大王と言われるだけのことはあると、誰もが思う。そんな2曲です。真夏の果実のイントロは完成までに3日かかったそうです。

 

7.深海/Mr.Children

深海 - Mr.Children

 

シーラカンス

シーラカンス

名もなき詩

名もなき詩

  • provided courtesy of iTunes

 多分ミスチル史上最高傑作と謳う人が一番多いアルバム。

トラックの構成からずるいアルバム。深海というタイトルを被り、ラストに深海を持ってくるだけで、名盤だなと思えるのに、肝心の曲を聴くと、「ここまで作風に沿って作れる小林武史さんは一体何者」っと思えてくる。もちろん桜井和寿さんの作曲能力も絡んでいますが。因みに1,2は繋がっている系統のやつで、シーラカンスはこれまたryoさんがspcl3rd albumに当たる、ZIGAEXPERIENTIAの 

No.525300887039

No.525300887039

  • provided courtesy of iTunes

という楽曲で、でオマージュというかリスペクトしている。かなり影響を受けていますね。

名もなき詩、これも傑作。

このアルバムはピンク・フロイドの狂気を踏襲しているように思います。

 

 超名盤ですね。

 深海のジャケットも以下の写真をモチーフにしていると思います

f:id:sai96i:20190626210838j:plain

多分元ネタはこれかな。

 

より深く探りたい人向け・プログレってなんだよって人向けに

sai96i.hateblo.jp

 

8.アンコール/back number

Encore

Encore

  • back number
  • J-Pop
  • ¥2750
クリスマスソング

クリスマスソング

  • back number
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
ヒロイン

ヒロイン

  • back number
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 このヒロインなんかは、レミオロメンの粉雪の構造をそのまま持っていきていますね。

ハッピーエンド

ハッピーエンド

  • back number
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

back numberは、ここで紹介しているアーティスト中では一番新しいバンドであり、現在も一線で活躍しているバンドです。そんなバンドにも、小林武史さんは関わっています。いってみれば影の功労者です。

正直な話、この2曲はミスチルなどを聴きまくったせいで、小林武史サウンドのパターンが6割くらい理解してから聞いた曲なのであまり、衝撃というのはなかったですが、90年代に生み出したサウンドを残しつつ、10年代だからこそ作れたであろう音も混じっており、とても楽しめました。ベタな選曲ではあるが、それくらい強度の高い楽曲であると思って見逃してください。

 

9.bolero/Mr.Children

Bolero

Bolero

Tomorrow never knows(remix)

Tomorrow never knows(remix)

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シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

  • provided courtesy of iTunes

よくベスト盤だなんだで、いまいち評価が定着しないこちらのアルバムですがUKのパブロックを踏襲したサウンドの数々が収録されているという点ではやっぱり良作だし。前作の深海から一転した作品になっているのもポイントが高い。そして、remixのtommorow never knowsを抜けば、ボレロがラストの曲になるわけですが(自分は、remixのtommorow never knowsを先に置いて、最後にボレロという構成でプレイリストを組んでいる。)そんなこんなで筆者はミスチルのアルバムの中ではこれが一番の出来だと思う。一番売れたのはatomic heartですけれど。クラシック上がりだからこそかける曲「ボレロ」曲自体は、本家元と同じ構成で、だんだんと盛り上がっていく構成なのですが、そこに挟まれる小林節がなんとも言えない味を出しているんですよ(編曲は別ですけど)。3:15付近の裏メロなんてまさにそれ。そして意外なアウトロー。あとシーソーゲームはお手本と言ってもいいレベルの構成ですよね。こういう曲をかける人はなかなかいないと思う。

 

10.言葉にしたくてできない言葉を/桐嶋ノドカ

 

邦楽で一斉を風靡した小林武史さんと、ボーカロイド界隈の頂点をとったryoさんとのWプロデュース案件という。自分からしたら、これ以上ないレベルの作曲家たちによるコラボ楽曲。正直受け自体は悪かったものの、コラボした甲斐性は見出せました。

シーラカンスや、終わりなき旅でryoさんに言及していたのは、最後にこれを書きたかったっていう意図があったりしました。まぁ本当にいいと思ったからっていうのがまず最初にありますけど。曲に関してですが、常にニヤニヤしちゃうくらい、この曲は特殊なんですよね。桐嶋ノドカのために、ryoさんが書いた曲を、小林武史さんが編曲した感じが楽曲からにじみ出ていて、もう聴いていて、耳が幸せになること、この上ないです(特にspclが好きな人)。歌詞がryo(supercell)で裏打ちのピアノが小林武史っていう感じがたまらないですよ。最初の「one ,two」からギターのためで音楽が始まるところとか、完全にryo(supercell)楽曲的アプローチ。歌い方で、歌詞を凝縮しているあの感じも楽曲に歌詞を混ぜ合わせていくという点で非常にsupercellの音楽性と似通っている。

 

 

sai96i.hateblo.jp

sai96i.hateblo.jp

 ryo(supercell)の音楽を知りたい人は是非、こちらの記事を読んでください。

おそらく、ネットにある記事の中でもかなりの高水準を誇る記事だと自負していますので。

JACOB COLLIERについて

最近よく、聴くんですよね。音楽家の家に生まれた人だから、圧倒的な楽器の量。もちろんそれぞれをしっかり演奏することができる強者。若干24歳だが、すでにインストゥルメンタル楽曲などで、賞をもらったりしている。聴けばわかると思いますが、圧倒的なセンス、そして、様々なジャンルの融合性。

それら合間って、とても、神秘的な空間に誘われうような楽曲群は抜群。

Don't You Worry 'Bout a Thing - スティーヴィー・ワンダーのアカペラ&楽器演奏の一人多重録音によるカヴァー動画を動画投稿サイトに投稿したことにより、注目のされた背景を考えると、「今の時代有能な人はやはりそういう形で人気になるよなー」と感じました。

つい最近知ったので、あまり多く語れてませんが、結構いいアーティストなので、何曲か聞くことをお薦めします。