Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

EGOISTについて

iTunes GREATEST HITS 2011-2017 “ALTER EGO” - EGOIST

当アルバムの中から、1,3,5,7,13,15あたりお勧め。

2011年、というか時期は詳しく書かないが、ギルティクラウンという、全てのスタッフが一流の「経歴」を持ち、声優も、今では有名どころで名を挙げている人が「事務所に」推されていた時のアニメなので、まぁ今見ると豪華というか。そんなスタッフ陣で創り上げる「はずだった」覇権アニメ。

結果は、音楽陣(澤野さん、ryoさん)だけが、異様な完成度を誇っていただけと言う。作画や声優ももちろん良かったが。ただ、覇権アニメを目指して作れらたからこそ、厳しい目で見られるものの、普通のアニメとしてみたら、まぁまぁ出来はいいと思います。そんなギルクラの最大の功績は「EGOIST」を産んだこと。the everlasting guilty crownや、departures〜あなたにおくる愛のうた などの名曲を生み(11-12年のryoさんは、頭がぶっ飛んでいるのではないと思うくらい、リリースした曲が良すぎた。この期間で、本物の作曲家だと確信した。)、アニメが終わっても、produceはryoさん続投で、psycho-passや、甲鉄城のカバネリ伊藤計劃project 三部作、fate/Apocryphaなど、人気アニメの主題歌を手がける「アーティスト」へ昇華していき、今や、アニソン界の第一線を走っています。売り方もうまく、アニメ産と言うこともあり、架空がゆえに、ジャケットなどは、EGOISTのキャラデザを担当した、redjuiceさん(spclメンバー,wimのイラスト担当など)が、毎度書き下ろすため、毎度、世界観に沿ったイラストが飾られ、アニメファンのみならず、絵から生み出される魅力で、様々な人を虜にし、spclと同じくらい信者が生まれました。

音楽性は、supercellのような明るく、ジャズ調で、女の子が散歩するような曲ではなく、ダークで、むしろspcl調から180℃変わったような。そんな楽曲が多いです。が、それゆえに、壮大さのある曲(KABANERI OF THE IRON FORTRESS)や、かっこよさ全開な曲(名前のない怪物、fallen)、時たま仕込んでくる、バラード調は、美しく、感動の渦に巻き込んできます。ghost of a smileとかまさにそれ。

また、雨、キミをつれてなどの、spcl風味のegoist曲もあり、発表名義はEGOISTだが、たまに、そう言うテイストを持ってくるryoさんの手腕にまた、やられてしまうんですよ。

ここ最近はEGOISTの方でも、リリースが少なく、とても寂しい限りですが、EGOISTのvo.がsoloをやるかもしれない、みたいな雰囲気が出ており、その記念か、菅野よう子さんが作曲した曲を、chelly名義で歌うなんてことも出てきて、もし「アーティスト:chelly」が爆誕したら、ryoさんは、やなぎなぎに次ぐ逸材を、またソロ界隈に出してしまったのか、なんて思ったりします。

ryo(supercell)さんと言う作曲家は、自分が最も信頼、尊敬を抱ける作家であり、j-pop界隈の作曲家の中でも上位に入るくらい大好きなので、ちょっと誇張表現があるかもしれませんが、ご了承ください.

(自分とtwitterなどで親しい人は、どれだけryoさんが好きかを知っているかと思いますが)

因みに、自分が一番好きなEGOIST楽曲は、「Departures~あなたにおくるアイの歌~」と「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」です