Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

それでも闘う者達へ(2nd album)感想。

penguin research 待望の2nd album「それでも闘う者達へ」個人的に、今年一期待しているアルバムです。既に、発表がすまされ、シングルとしてリリースされた曲もたくさん入っています。


PENGUIN RESEARCH 2ndアルバム 『それでも闘う者達へ』 全曲ダイジェスト

f:id:sai96i:20190807005731j:plain

penguin research/album「それでも闘う者達へ」

では本題へ。

トラックリスト

・ それでも闘う者達へ

sai96i.hateblo.jp

 正直過去記事で済ませるのはどうかと自分でも思う。だが、初見の感想という点で、これ以上言えることはない。

 

それでも闘う者達へ

それでも闘う者達へ

  • provided courtesy of iTunes

 ・近日公開第二章

とても面白いタイトル。イントロから全楽器が惜しみなく暴れている。ピアノとギターとベース。特にピアノとベースがとてもいい味を出している。どんどん盛り上がって、サビで爆発する高揚感は割とこのバンドのいいところだと思っている。ギターの感想入る前の、2m41-2m47あたりのギターがはいって、そのあとピアノで→ギターソロっていうのがいい。

 

近日公開第二章

近日公開第二章

  • provided courtesy of iTunes

・バケモノダイバー

ドラム→ベース→本編というのが、驚いた。ガチガチのメタルで、いい意味で笑いが出た。こういうのを待っていた。galneryusみたいな曲を、堀江晶太(penguin research)が作るとどうなるかっていうのは、当バンドができた時からずっとおもっていた。ある意味最強のpgr楽曲。感想もなんかディープパープルあたりの匂いがしたりするし、一部では、ダーウィン先生の倦怠を匂わせたりしていたりするし、本当、自分が求めていた楽曲という点で、この曲は大正解。

 

バケモノダイバー

バケモノダイバー

  • provided courtesy of iTunes

・千載一遇きたりて好機

この曲は、堀江さんの人生を振り返ったような歌詞が当初の感想だったが、いざアルバムで聴くと、楽曲としてのかっこよさが極地。ピアノラインの流れる流動線のような美しさ。1m57s-2m00sこの三秒だけでも飽きさせない堀江さんならではの味付け。最後ヴォーカルをメインに出すのも今思えばうまいなっと思う。 

千載一遇きたりて好機

千載一遇きたりて好機

  • provided courtesy of iTunes

・少年の僕へ。

当楽曲がリリースしたとき、この曲を書いた堀江さんの意図みたいなのを読んで、ああ、これは歌詞曲なんだなって思った。音楽というものに、歌詞といったものをあまり意識しないので、特段感じたものはないのだが、インタビュアーもいってる「これから」の表現は素敵だと思った。制作自体はあまり苦労せず、すぐ終わったらしいが、アコギをメインで作ったにしてはかなりクオリティが高い3m26sでしっかりとらしさもだしていますし。

堀江晶太へー、嬉しい。この歌詞は見てもらえれば分かる通り、まんまなんですよ。昔の自分に改めていまなにかいうとしたら何だろうなって考えてて。曲を作る前に、それをもっと長い文章で書いてたんですよ。それをプロデューサーに見せたら、これをそのまま曲にするといいよっていわれて。そのすごい長い文章をコンパクトにして、言葉の順番を入れ替えたぐらいなんです。歌詞は。作曲もこれ、ギターを持って鼻歌で歌ったものをiPhoneで録って、それを曲にしただけだから。これは、ペンギンの曲で作詞/作曲も含めて一番早くできましたね。いつもだったら歌詞もメロディーもじっくり作りこむんですけど。それがなかったから、作ってて新鮮でした。生み出すのに苦労はしてないですからね。
──“君が出会う「これから」”が楽しくて悲しいと歌ってるところや、最近生きててよかったと“たまに思うよ”と歌ってるところがペンギンらしくてグサグサ刺さります。
堀江晶太ありがとうございます。いまそういう部分をなんとも思わなかった子供が、10年20年経って、“ああー。こんなこといってたんだ”って思ってくれたら、それはすごく嬉しいですね。
 

 

www.diskgarage.com

より一部引用。

・WILD BlUE

最初ギター、ドラムで10sになる前まで、曇らせて、いきなり11sのあとに「バっと」風景がでるような掴みがいい。言葉の盛り上がり方がこの曲はうまいと思っており、「お前が信じてくれるなら〜叫ぶのさ」からの「wildにいこうぜ」っていうこの曲主題を叫ぶこの構成のよさ。青と会おうのダブルミーニングも良い。間奏が少ないが、壮大的に入って、vo.が歌詞をうたって、オレータチ。っで一旦区切って、またサビの「wildにいこうぜ」これがたまらない。3m21s-22sでピアノはめちゃくちゃいい仕事してるし。

 

WILD BLUE

WILD BLUE

  • provided courtesy of iTunes

・ドブネズミ・ザ・ナイトクルーザー

サビに行くまで、気持ち悪いの(褒め言葉)があるのがらしくないwww。 

ジャジーなピアノとベースの音の気持ちの良さがすごくいい。歌詞は遊んでいる。2m15-20sを入れた意図はなんなんだっと思った。2m30-2m42のピアノソロを経て、ギターソロをぶち込むっていうのは割と新しい技法なのでは。敗者復活戦自由形の時、味付けだった、ピアノをメインにもってきたようなaメロ。51s-55sあたりが本当に言葉に表せない魅力がある。ドブネズミ・ザ・ナイトクルーザー=(千載一遇と敗者復活戦のときのピアノをメインにもってきて、そこにジャズを加えたような曲。)だた正直ピアノソロはインパクトとしてパンチが弱い。あと「イヨー」は個人的にはいらなかった(´・ω・`)

 

・決闘

QUEENwe will rock youを踏襲した始まり方は、いい引用の仕方だなって思った。

本アルバムの中では、あまり「ここがいい」というところはないが、決闘という歌詞を最初に叫んで、そのあとサビの歌詞に行くのはwild blue同様いい構成だなっと感じた。

 

決闘

決闘

  • provided courtesy of iTunes

・青い灯台

なんというか、PENGUIN RESERACHとしては前例のない曲。大人しめな曲であり、多分これも歌詞曲なのだろう。

 

青い灯台

青い灯台

  • provided courtesy of iTunes

・ゴールド・フィラメント

イントロはちょっと8bitというか、ゲームにありそうな感じの音で始まる。

ウォーウォーウォーの掛け声があったり、この曲でもピアノの準主人公感がある。サッカーのテーマソングとかにありそうな曲だなって思った。サッカー大会の映像バックにこの音楽のイントロ流しても違和感がないように感じる。この曲でいいなっと思ったの、2m11s-2m34sのベースとピアノが複雑な音はだしていないものの、音と音との絡み合いがすっきりするくらい、聴いていて自然的である。3m34s-3m46sでピアノ_歌詞_ピアノ_歌詞と完全に分けていて、そのあとに、爆発する。ここでもwild blue 決闘っぽさがある。全体的に実験的な曲でもあったように思えた。

 

ゴールド・フィラメント

ゴールド・フィラメント

  • provided courtesy of iTunes

・BYE BYE  RESEARCH

どっかのラジオで先行公開したとき、やけにフォロワーの感想が絶賛の嵐で期待していた一曲。だけど、正直いうほどささらなかった。イントロのpgr感はとてもわかるし、かっこよさも十二分にあるが、これとドブネズミ・ザ・ナイトクルーザーの異色さを組み合わせたほうが、私個人としては、刺さったかなっと。おもいっきりvo.が歌う歌詞が色々な意味で五月蠅かったり(言葉を濁さずにいうと、ちょっと苦手歌い方をこの曲はしていた。)。2m01sあたりのベースをちょっといれるだけで、一番と違いを出そうとするのはgood。マイナスな意見を書いたが、あくまで「私の感性」ではそう思った。ということを一応書いておきます。

BYEBYE RESEARCH

BYEBYE RESEARCH

  • provided courtesy of iTunes

 

総評としては、激しい曲からおとなしい曲、実験的な曲もあり、pgrのこれからが楽しみだと嘘偽りなく思える作品でした。7.5/10。バケモノダイバーを作れた堀江さんに感謝感激。

ずーーーーーーと堀江さんのメタル調の楽曲を心待ちにしていたので、それが叶いました。次は、

www.youtube.com

を活用した曲をpgrで作ってくれることを期待します。提供曲で作った曲から、pgrにもってくるというのもあるということが知れたので、これからもしっかりと堀江楽曲を聴いていきたいと思います。

これは記事とは余談になりますが、どうやら体調が優れないようで、リリイベを欠席するとの情報を見かけとても心配です。今年の4/5みたいなことが起こらないことをひたすら祈るばかりです。では。

 

以下 感想を当ブログに提供してくれた

twitter.com

さんの感想

表題曲のそれでも闘う者達へを筆頭にラウド寄りの曲もしっとり系の曲も全体的に目新しい感じがしました。それでいてしっかりと「らしさ」が出てるアルバムだな、と。多彩なだけに鮮やかでとてもいいアルバムだと思います。

#Love (supercell新曲)

 

 

遂にsupercellの新曲「#love」が投稿されました。約6年の歳月を経てsupercellとしてryo(supercell)が曲を出すことに嬉しさがあふれ出ます。 (´;ω;`)

イントロは悲しさで展開して、そこからedm調でだんだんと盛り上がっていく展開大好き。あと最初annに歌わせてるのがつかみを得るという点で大正解。

男女それぞれのvo.バランスの均衡がとれていて、曲も、新しい要素を加えつつ、従来のsupercellの魅力を詰めている=最高。

歌詞の臭さは相変わらずでありながら、男女のツインボーカルという点を十分にいかしていて、4期一発目としての掴みは完璧ですよ。会話で歌詞を構成するところとか、新しいものの、しっかりと型として組めてるのがさすが。2m31sあたりからsupercell節全開だし、2m56sからの「愛しているよ」「え、今なんて言ったの?」「なにも」「うそだうそじゃないよ」「だってきこえた」「それはおかしいね」「きこえた」「きこえない」のくだりとかニヤニヤしてしまいます(ちょいミュージカルかなみたいな気持ちもあった)。そのあとの3m27sあたりの「uh〜fooo」のannの響きは2代目ボーカルの時からある魅せ方でこれまたsupercellらしさがでている。「あのさ」「なに」と掛け合いをして、「んっ」っとannとgakuがためらう間をいれたりして、気分は絶頂ですよ。annとgakuについても、annの声はやっぱりryoさんが好きな声質の女性vo.(tiaより)だなと思うし、gakuも変わった声質でありながら、張り上げる時はかっこいい声に、バッっとなったりしてますし素質あり(2m15s-18sあたりが顕著)で、良きっと言った感じです。(しっかりsoloパートも入ってるし、あそこはryoさんがgakuとしての魅力を魅せたかったに違いない)

mvについては、ダンサーたちがかっこいい演技をしてくれて、楽曲の世界観をより表していると思いました。ピアノの味付けもツボ(とくに2m53sあたり)

とにかく聴いてください。

f:id:sai96i:20190730004906p:plain

supercell/第4期 #Love

 

www.youtube.com

 

#Love feat. Ann, gaku

#Love feat. Ann, gaku

  • provided courtesy of iTunes

 

それでも闘う者達へ 感想。

あまりの衝撃で書いてます。決闘の後にこういう曲が出たことがまずファンとして嬉しさの極み。誇張抜きで傑作(個人的に、敗者と同格レベル楽曲)。俗にいうバンドの代表曲というのはあまり出せないのが普通だが、堀江さんはなぜこうもポンポンだせるのか。やはりすごい稀有な作曲家である。kemu時代にもラウド系と、spcl系の楽曲とのそれぞれで代表曲を産み出していたが、ついにpengui researchでも出してしまった感。

というか敗者復活戦自由形が、ラウド系楽曲の代表曲で、地球最後系等(ピアノが美しという意味で)の代表曲が本曲に値する。

イントロのピアノから、the堀江晶太というミュージシャンが魅せる最大の武器を振りかざしてくる。というか全体的にピアノがメインという待望の楽曲といっても差し支えない。イントロ〜アウトローまでどこをとっても満点です。サビ前のピアノはピンクレモネードのでやった感じの展開(しかも、より良く昇華した状態)で、サビでピアノがこれでもかというほど主張してくるこの感じ。そして、相変わらず間奏も超いい。ベースとピアノメインの掛け合いが最高。ここまでのピアノ主張はあんまりなかったように思える。amazarashiの詩のラップのようなところ(ポエトリーリーディングっていうのか)もギターのメロディが鳴ってて飽きがない。その後のコーラスのmixをしたような要素を入れるのも新たな堀江さん良さとしてカウントできるし。3m43s/ 3m46sとそれぞれ違うコードをもってくるのも情緒的で良い。そして、その後の一瞬ピアノを置くのも堀江晶太さんらしいなと思える。4m20あたりのこれでもかというくらいのグリッサンドといい、とにかく全てにおいてツボ攻めてきて4m22あたりのピアノ運びとかその最たるもの。最高の曲なので皆是非聴いてくれ。堀江楽曲総決算曲というツイートがあったが、まさにそんな感じの曲。拙い感じの記事になったがとりあえず傑作なので、聴け。

 ピアノラインが六兆年的であるのが、聴いていて一番嬉しかった。

以下 pgrのファン達の感想。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも闘う者達へ

それでも闘う者達へ

  • provided courtesy of iTunes

 

supercell楽曲群の歴史と魅力を解説

 supercellが第四期に当たる活動をするので、その前に第一期〜第三期までのsupercellを振り返ろうという趣旨の記事です。なので、「supercell興味あるけど、何聴けばいいのか?、おすすめアルバム、楽曲はなんだ?」とか「ryoさんの作曲家としての魅力ってなんなの?」などと思っている人への助けになればっという感じで書きます。ボカロ時代の楽曲は影響力という点にも少し触れます。個人的なおすすめ度(10点満点)も書いておきます。

まず紹介するのは『メルト』 10点

色々な意味で「革命」を起こした楽曲でもあり、supercellというサークルが作られるきっかけにもなった記念すべき楽曲であることから、supercell0曲目に当たります。

僕はメルトは、VOCALOID音楽楽曲の「金字塔」 と勝手に思っています。実際に与えた影響を踏まえれば納得すると思います。俗にいうメルトショックと言われる現象ですね。

・当時の総合ランキングにて、1-4位(本家,halyosy,ガゼル,ミク+halyosy)までメルト一色であったこと。同じサムネイルであったことから、当時のユーザーは驚いた模様。

・この曲でhalyosyが歌ってみたの先駆者的存在になれた。(halyosyがきっかけで歌い手になった方は数知れず。代表例としてりぶさんがいる)もっというと、本家と歌ってみた動画という、今では当たり前の光景もここの影響が強いかも知れない。

・大量のボカロPの登場(そして、その中にのちに大物Pとなるハチやwowaka(kzさんがきっかではあるが、流れとしては一応組んでいるので)などがいることはいうまでもない)

10周年の節目にこの動画が投下された時は本当に嬉しかったです。

メルト 10th ANNIVERSARY MIX チャンネルは公式です。


ryo (supercell) × やなぎなぎ メルト 10th ANNIVERSARY MIX

 


 

二曲目『恋は戦争』 supercell 一曲目。 7点

絵師として、当時から漫画家として活躍されていた三輪士郎さんが参加しているという。面白すぎる。222戦争なるものもありました。要するに、2時22分に、ryoさんの恋は戦争をはじめ、他のボカロpがいい曲を投稿し、ランキング争いが起きた。

Somewhere I Belongのパクリとかいっちゃだめ()

恋戦の動画内で出てくる構図のメイキングは意外なものだったりする。

 

f:id:sai96i:20190706021937j:plain

f:id:sai96i:20190706022005j:plain

f:id:sai96i:20190706021941j:plain



originalnews.nico

 


 三曲目『ワールドイズマイン』 8点

「世界で一番おひめさま」で始まるこの曲。過去ログで、当時のコメなどをみると、メルトよりこちらの方が好きいった方も多かった。個人的に、この曲は歌詞のうまさというか、型のハマり具合がとても自然な印象「いますぐによ」とか。(メルトでは「好きなの」にあたる)当時のミクさんで高音のシャウトとかも取り入れていて、凝り性がうかがえる。こちらも絵師が豪華。のちに、ギルティクラウンなどの人物デザインや、ソシャゲデザインなどで人気を博すredjuiceさん。また、今回supercellを題材にしているので余談にはなってしまいますが、ryo(superecell)がプロデューサーをしているEGOISTのジャケットの専属絵師みたいな人です(経緯は省略) 


四曲目『ブラック★ロックシューター』9点

 この楽曲は、hukeという絵師が描いたオリキャラのイラストを、ryoさんが気に入ってそこから作曲した楽曲。この事実だけで面白い。楽曲もとても良いクオリティに仕上がっており、hukeさんはこの件より、かの名作ゲーム「シュタインズゲート」のキャラデザインに抜擢されるという(逆献上)ともいえる大快挙を果たす。楽曲自体も後世のボカロ界隈に多大な影響を与えています。一番わかりやす例:kemu作曲 「地球最後の告白を」は、構成や音など、かなりなぞっている(凄いのはsupercellの二番煎じにならずにkemu楽曲としてしっかりと確立されていること)。最初の時計のSEは、定かではないが、スズムなどが受け継いでいる可能性あり(スズムは、音楽的に一番影響を受けたのはryo(supercell)だと公言している。

natalie.mu

音楽的な意味で本当に影響を受けた存在はsupercellのryoさんですし。

 


 最終作(ボカロPとしての活動期がメインだった頃として)

『初めての恋が終わるとき』 5点

下半期、投稿する様子もなくryoさんもついに活動終了かと思われた師走に投下。

圧倒的な支持を得た。この作品を最後に活動の場をメインストリームへ移動する

 2009年 1st album『supercell』を発売。 

supercellの1st vo.は「初音ミク」です。

f:id:sai96i:20190706034145j:plain

supercell/supercell

収録楽曲
01.『恋は戦争』 7点
02.『ハートブレイカー』 8点
03.『メルト』 10点
04.『ブラック★ロックシューター』 9点
05.『くるくるマークのすごいやつ』 6点
06.『ライン』 5点
07.『ワールドイズマイン』 8点
08.『初めての恋が終わる時』 5点
09.『嘘つきのパレード』  6点
10.『その一秒 スローモーション』 8点
11.『ひねくれ者』 6点
12.『またね』 7点
上記に書いた楽曲他、書き下ろしが数曲。

supercell

supercell

music.apple.com

メルト

メルト

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

ブラック★ロックシューター

ブラック★ロックシューター

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

ワールドイズマイン

ワールドイズマイン

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

10万枚の売り上げを達成し、ゴールドディスク認定。当時からメジャーシーンでも力を振るっていた。 


・ゲストボーカル「nagi」ことやなぎなぎを引き連れ、第二期supercellが始まる。

supercell 1st single『君の知らない物語


収録楽曲
1. 『君の知らない物語
2. 『LOVE & ROLL』
3. 『theme of “CENCOROLL”』
4.『 君の知らない物語 -TV Edit-』
5. 『君の知らない物語 -Instrumental-』

f:id:sai96i:20190706221538j:plain

君の知らない物語/supercell

今ではアニソンカラオケ楽曲としては、残テなどと同様に数年単位でトップに君臨しているモンスター楽曲。最初の曲にして、最大のヒット作。カラオケの印税凄そう。

曲全体を通しては、サビ前でのピアノのグリッサンドなど、工夫の施しが好き。

これはよく言われることだが、フル尺よりshort ver.のほうが曲としてのまとまりがある。

ちなみに、センコロールの主題歌『Love&roll』も収録( 感想は2ndアルバムで言及しています。)6点

君の知らない物語

君の知らない物語

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

2010年

2nd sigle:『さよならメモリーズ

f:id:sai96i:20190706222349j:plain

さよならメモリーズ/supercell

 収録楽曲
1. 『さよならメモリーズ
2. 『教えてあげる』
3. 『約束をしよう』
4. 『さよならメモリーズ -Instrumental-』
5. 『教えてあげる -Instrumental-』

・『さよならメモリーズ』  7点

さよならメモリーズは、卒業ソング的な感じの曲。いい曲ではある。ryoさん節のピアノもきまっているのだが、いまいち物足りなさがある(それが何かが言えないのが恥ずかしいところではあるが)。というか、「同じような曲」と感じていた時期。ただ、やなぎなぎと、ryo楽曲の組み合わせのマッチさという点ではとてもよくわかる楽曲。

 ・『教えてあげる』 5点

洒落てる。ちょっと変わった曲。イントロがそんな始まり方か思うからちょっとカオス。

・『約束をしよう』 5点

アコギ一本で、やなぎなぎの声が響くという点では、シンガーソングライターっぽい情景も想像できますよね。曲と声の調和がとても良いです。

さよならメモリーズ

さよならメモリーズ

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

3rd sigle:『うたかた花火』/『星が瞬くこんな夜に

f:id:sai96i:20190706221652j:plain

うたたか花火・星が瞬くこんな夜に/supercell

収録楽曲
1. 『うたかた花火
2. 『星が瞬くこんな夜に
3. 『Worldwide Love』
4. 『うたかた花火 -Instrumental-』
5. 『星が瞬くこんな夜に -Instrumental-』
6. 『Worldwide Love -Instrumental-』

うたかた花火』7点

星が瞬くこんな夜に』 10点

『Worldwide Love 』6点

・『うたかた花火

the バラード。 が、そういう点で考えると歌っているやなぎなぎ氏の声が少し軽い。

重くても困るのだが、もう少しバラードっぽさがあってもよかった。曲的には、盛り上げ方が、以前と違い、少しだけ進歩を感じられる。

・『星が瞬くこんな夜に

神曲。二パターン(Album収録版)ゲーム版(型月の魔法使いの夜)の始まり方があることを知ってる人は少ないのでは。

 

ゲーム版では

f:id:sai96i:20190706032403p:plain

この歌詞がローテンポで始まる。

個人的には、どちらも捨てがたいがゲーム版を推したい。知らなかったspclファンは聴きましょう。 この曲は、堀江晶太(penguin research)さんが提供された楽曲群のなかでも、名曲と名高い『キスのひとつで』などに多いに影響を(主に間奏付近)を与えている楽曲です。楽曲評価としてはかなり高いです。盛り上げの仕方、各楽器の使い方(ストリングスのちょっとした装飾など)含め、第二期supercellの名曲の一つです。

星が瞬くこんな夜に

星が瞬くこんな夜に

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

・『Worldwide Love』 6点

edmっぽいことをしようとしている試みはなんとなくわかるのだが、いまいち曲としての完成度が低い。『Love&Roll』ではうまくまとまっていたので、それの発展形をしようとして失敗した感じが否めない。

2011年 必聴アルバム

大傑作&超名盤『Today Is A Beautiful Day』リリース。

f:id:sai96i:20190706033853j:plain

Today Is A Beautiful Day/supercell

収録楽曲
1. 『終わりへ向かう始まりの歌 』
2. 『君の知らない物語』 5点
3. 『ヒーロー』 8点
4. 『Perfect Day』 9点
5. 『復讐』 7点
6. 『ロックンロールなんですの』 7.5点
7. 『LOVE & ROLL 』6 点
8. 『Feel so good』 10点
9. 『星が瞬くこんな夜に』 10点

10. 『うたかた花火』 7点
11. 『夜が明けるよ』 6点
12. 『さよならメモリーズ』 7点
13.『 私へ』

1.13は曲ではなく、ストーリーの最初最後の一節メッセージてきなやつなので、採点は除外。

3.「周りは唖然僕も呆然」の語感の良さ。これは『ワールドイズマイン』や、『メルト』時代からある、語感の良さの延長線上ですね。

4.最初はアコギ中心で進んでいたのが、サビで爆発するような展開が好き。

5.3rd.に収録されている曲に近い。よりバンドサウンドがメインに出ている。

6.イントロ〜サビ、そしてアウトローまで一切の飽きがないし、nagiの歌唱がとても冴えている。本作のために書き下ろされた曲の中では2番目に好き。

7.これを男が書いてる歌詞だと思うとちょっと笑ってしまうというか、「よくこんな歌詞をかけるなwww」みたいな気持ちになる。乙女楽曲。サビ前の「ask me heart」「take me out」がとても良い。真面目に音読すると恥ずかしくなる。作詞家としてもryoさん半端ないですわ。まぁアマチュア時代にメルト、wimとかを書いちゃう人ですからね。

8.ジャズ風味の楽曲。2m48〜はじまる間奏がこれまた良き。途中でベースのソロが入るんですけど、これも長めでかつ、かっこいいんですよ。本作の書き下ろしの中では1番好き。日曜日も夜とかに聴くと歌詞に共感ができるかもしれない。

11.4と同じく、途中で爆発型の曲。ピアノと、アコギの掛け合いがいい。

13.君しらのメロディを使った、アルバムの「〜けり」をつけるポエトリー的な楽曲。

 

music.apple.com

ヒーロー

ヒーロー

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

Perfect Day

Perfect Day

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

復讐

復讐

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

Feel so good

Feel so good

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

多分邦楽史的に見てもかなりいい出来だと思う。top300くらいには入る。

ピアノメインで、音数があまり少ないという形態をとりつつも、高クオリティを出せるryoさんの才能に感服です。そしてvo.nagiを主軸とした第二期supercellは終了。 


 第三期supercell vo.こゑだ

やはり第二期がsupercell史的に見て黄金期であり、曲とvo.の声とのマッチさという点では、これ以上にない完璧さというのは疑いのない事実。そんなプレッシャーの中、こゑださんは後任を受け継いだ。歌い方の特徴としては、椎名林檎フォロワー。

4th single:『My Dearest』 

f:id:sai96i:20190706222705j:plain

my dearest/supercell

1. 『My Dearest
2. 『罪人』
3. 『大貧民
4. 『My Dearest(TV Edit)』
5. 『My Dearest -Instrumental-』
6. 『罪人 -Instrumental-』
7. 『大貧民 -Instrumental-』
8. 『My Dearest (TV Edit) -Instrumental-』

・『My Dearest』 10点

My Dearest

My Dearest

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

オリジナルアニメーション『ギルティクラウン』の初期OP主題歌

5m超という、アニソンとしてはわりと珍しい長さ(だと思う)。が、傑作。大傑作。

第三期にはいると、バンドサウンドが主になっていきます。ryoさんは学生時代ドラムをやっていたという経験が十分に感じられる楽曲。なおかつピアノの味付けさも相まってかなりレベルの高い曲。構成が普通の曲とは少し違っている。サビ前のドラム最高。

ここで、EGOISTも劇場アニメから、アーティストとしても産まれ、ギルクラのop,edに参加してきます。ここでは省きますが、名曲ばかりです。

・『罪人』 8点

ダークなピアノっぽさが出てて良い。なおかつ感情的なvo.の歌い方が良い。

罪人

罪人

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

・『大貧民』 10点

このギターの癖が強いとおもったらjam=ジュディマリのギターが入ってるんですよ。これが結構いいマッチングをしていて、アルバムに入れてもいいレベルです。というか入れて欲しかった。

大貧民

大貧民

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 2012年

5th  single『僕らのあしあと』/『告白』 ジャケットは二枚仕様。

f:id:sai96i:20190706223412j:plain

告白・僕らのあしあと/supercell

f:id:sai96i:20190706223459j:plain

僕らのあしあと・告白/supercell

収録楽曲
1. 『僕らのあしあと
2. 『告白』
3. 『カレ』
4. 『僕らのあしあと (TV Edit)』
5. 『僕らのあしあと -Instrumental-』
6. 『カレ -Instrumental-』
7. 『僕らのあしあと (TV Edit) -Instrumental-』

僕らのあしあと』 5点

『告白』 8点 

『カレ』 5点

・『僕らのあしあと

僕らのあしあと

僕らのあしあと

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

イントロがもろミスチルの『終わりなき旅』。

終わりなき旅

終わりなき旅

  • provided courtesy of iTunes

 

そういう印象がつよい。

曲としては、6mあるが、その長さ分の良さはあまりない。単調すぎるというと違うが、後半になってやっといいなっと思えるくらいしか、聴きどころがない。音作りは結構いいが。

・『告白』 間奏だけで5点あげられるほど、間奏がこの曲の要。ryo(supercell)さんはメルトの頃から間奏で美しいピアノメロディという、「ryo節」があるが、それが存分に堪能できる。ここまでピアノ一色で間奏というのも、この時期になると珍しくなっていたため、原点回帰と言いますか、「これこそryoさんだよ」という感じがあります。

告白

告白

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

・『カレ』  5点

本作では、いずれEGOISTでやるような楽曲的要素がある曲とも取れる。装飾音とかは、のちに(というか同年発売ですけれど)EGOISTの1st albumの楽曲内でのそれによく似ています。ある意味試験的な曲だったのかもしれない。新たな境地を開拓しようとしていた時期に作られたかもしれない。もしくはただ単に、当時の実力で作りたい楽曲をつくった。どちらにせよ、楽曲自体はいまいちである。

 

6th 『銀色飛行船

f:id:sai96i:20190706223713j:plain

銀色飛行船/supercell

収録楽曲
1. 『銀色飛行船』 
2. 『リルモア』
3. 『アニメ映画「ねらわれた学園」特報用BGM』
4. 『銀色飛行船 -Instrumental-』
5. 『リルモア -Instrumental- 』

銀色飛行船』  4点 

『リルモア』 7点

 

・『銀色飛行船

カントリーロードを意識しすぎてる感がよぎってあまり好きではないです。

この手の作風の完成形はEGOISTの『Ghost of a Smile』です。

銀色飛行船

銀色飛行船

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

・『リルモア』

ボサノヴァ風の楽曲であることがポイント高い。なおかつこゑださんも、しっかりと声の魅力が発揮されている。早くもないし、高くもないという点で彼女の歌唱が冴え渡っている(なんだかんだ、my dearestなどの激しい曲は曲に対して、歌の実力ともなっていない)

リルモア

リルモア

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

7th single『the Bravery

f:id:sai96i:20190706223740j:plain

the bravery/supercell

収録楽曲
1. 『the Bravery
2. 『She is my senior』
3. 『青空』
4. 『The Bravery (TV Edit)』
5. 『The Bravery -Instrumental-』
6. 『青空 -Instrumental-』
7. 『The Bravery (TV Edit) -Instrumental-』

the Bravery』9点 

『She is my senior』 5点   

『青空』  4点

・『the Bravery

The Bravery

The Bravery

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

第三期 supercell best 5に入る名曲。ギターメインでこの完成度は以前のryo(supercell)では考えられなかった。間奏も、上手いことつなぎをしつつ、一音一音のメロディが美しい。あとやっぱドラムがいい地盤を築いていると思う。転調するところは、感動もの。

・『She is my senior』

アコギ一本が全面出ている楽曲。これもリルモア同様、vo.が無理して歌っている感がないので、聴いていて気持ちが良い。

・『青空』

転調する時が面白い。が、それ以外は特になし。

8th single『 拍手喝采歌合

f:id:sai96i:20190706223838j:plain

拍手喝采歌合/supercell

収録楽曲
1.『拍手喝采歌合
2.『 M.K.O』
3.『夕焼けブルース』
4.『拍手喝采歌合 (TV Edit)』
5.『拍手喝采歌合 -Instrumental-』
6.『M.K.O -Instrumental-』
7.『夕焼けブルース -Instrumental-』

・『拍手喝采歌合』 7点

拍手喝采歌合

拍手喝采歌合

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

全体的にかっこいいが、ちょっとダサさも残ってる感がある。が、ピアノのドラムがいい味を出している。『凛として咲く花の如く』っぽいというか、参考の一つにはしているとおもう。

・『 M.K.O』  8点

高低音のバランス、こゑだの歌唱の起伏がわかりやすいほど出ている。かっこいい曲をしっかりと歌い上げている。vo.がしっかりと活かされている。

・『夕焼けブルース』 5点

間奏のハーモニカがいい。54s付近だったり1m02s付近のギターの飾り付けがより良い曲へと昇華してる。

・3rd album『ZIGAEXPERIENTIA』

f:id:sai96i:20190706215659j:plain

ZIGAEXPERIENTIA/supercell

傑作ではあるが、人を選ぶ作品。全体的にバンドサンドで構成されている。

こゑだと楽曲のバランスの具合という点ではあまりよろしくない。が、曲単一でみたら2ndアルバムより、豊富で、幅が広い曲ばかり。アルバム全体を通して、ちょっと楽曲が多すぎるとの難点。

どうかんがえてもトラック11or12で終わった方が作品としてまとまりがある気がする。

曲数は多ければ良いというものではないことがよくわかります。

収録楽曲
1. 『Journey's End』
2.『 No.525300887039』     6点
3. 『Mr.Downer   7点』
4. 『My Dearest (Album Mix)』 10点
5. 『従属人間』 9点
6. 『ホワイト製薬』 8点
7. 『拍手喝采歌合』 7点
8. 『Yeah Oh Ahhh Oh !』  6点
9. 『百回目のキス』 5点
10.『銀色飛行船』 4点
11.『The Bravery (Album Mix)』 9点
12.『 僕らのあしあと (Album Mix)』 5点

ここで終わった方が私は区切り的な意味でいいと思う。
13.『告白 (Album Mix)』 8点
14.『時間列車』 6点

15.『We're Still Here 』6点

1.2ndアルバム同様、始まりと終わりにポエトリー的な曲を入れている。そういうのが好きなんだろう。EGOISTでもトラック1には入りとなる曲が入っていたし。

2.ミスチルの『シーラカンス』のオマージュ楽曲。それに限る。

それ以上の感想はない。

No.525300887039

No.525300887039

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

3.ギターがこうもメインにガシャガシャするような曲は、当時からしてみればあまりなかったので、そういう意味で「こういう曲がきたか」とあった曲。でもメロディのどこかしらにryo さんっぽさが出ている。

Mr.Downer

Mr.Downer

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

5.これもサビにかけて一気にかっこよくなるのがこの曲の特徴だと思う。ベースも程よくかっこいいし、バランスが取れている。

従属人間

従属人間

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

6.ドラムでからはじまり、ギターを少しずついれて、ドンっとばかりに曲の全容が出る感じ。こういう、ドラムの魅せ方はドラマーでもあるryoさんだからこそなのかはわかりませんが、経験が活かされているという点であっていると思います。

ホワイト製薬

ホワイト製薬

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

8.応援歌。結構スルメ楽曲。20回聴いて合わなかったら、無理して聴かなくていいです。

Yeah Oh Ahhh Oh !

Yeah Oh Ahhh Oh !

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

9.わりと普通な曲。特出して、ここがいいというのはない。

14.苦手と言ったら苦手。やりたいことはわかるけど、ここにたどり着くまでがちょっときつい。蛇足と言ってもいい曲。曲自体はいいけど、アルバム構成的にみて。

15.ピアノオンリーで進む。ある意味ryoさんらしい曲。音使いにちょっと意外性が出ている曲だなとも思う。間奏も、凝ったようなものではなく、ただただ普通のメロディなのだが、そこがいいみたいなところがある。

 

作られた経緯から考えれば、作られるべきアルバムであったと私は思います。ではその経緯とはなんなのか。大元をたどるという意味で、作品『狂気』-Pink Floyd

と言ってもポカーンとなる人が大半でしょうから、ある程度簡易的な説明を入れると、

世界で沢山売れたアルバムの一つ(世界で二番目に売れたアルバムと記憶,一位はマイケルジャクソンの『thriller』)で、チャーンイン記録では741週=14年も、米のbillboard200にランクインしていたというモンスターアルバム。

f:id:sai96i:20190708214424j:plain

the dark side of the moon・邦題「狂気」/Pink Floyd

この作品を軸に作られた(これはミスチルのプロデューサー:小林武史さんの趣味と言って間違いない)アルバムがあり、それは邦楽史上において圧倒的評価を受けており、邦楽名盤などでもtop10に入るレベルの人気を誇っている『深海』です。

f:id:sai96i:20190708214710j:plain

深海/Mr.children

ここまでくればピンとくる人もいるかもしれません。本作に「シーラカンス」が収録されているということを。帰結には浅すぎるのため、まだ結論部ではないですが。

www.cinra.net

ブンサテ中野さんとの対談の一節でこのような発言があります。

中野:そっか。今回のsupercellのアルバムには1970年代のハードロックに通じるようなテイストも感じたんですけど、ドロップDはどちらかというと90年代以降の新しい音楽に多く使われる手法ですよね。ryoくんは、ギターで作るようになったから作風が変わったと話してくれたけど、実はそれだけじゃない気がする。

ryo70年代というのは、まさに意識していました。実はPink Floydの『ライブ・アット・ポンペイという、昔のコロッセオみたいな場所でやってるライブ映像を観たんですね。そこでマーシャルのアンプを使ってたのが格好よくて、マーシャルのビンテージアンプを買ってきた。それがこのアルバムの始まりなんです。

 引用から、大事な部分を赤文字に変更しました。

『ZIGAEXPERIENTIA』の始まりもPink Floydのライブがきっかけ。当然、Pink Floydから始まったわけですから、『狂気』の影響を受けないはずがない(もともと、生粋の洋楽厨であるので余計。)ただ、『狂気』というアルバムを聴けばわかると思いますが、アート音楽、前衛音楽(実験音楽といったほうがいいのか)などの部類の音楽なわけですから、当然それ一本だけでは何も抽出できなかったでしょう。そこで深海の登場です。同じ音楽プロデューサーでもあり、邦楽界隈の巨匠「小林武史」の全盛期に手掛けられたアルバムです。

小林武史さんの紹介も少しします。

彼はミスチルのデビュー時〜『reflection』までは、彼らの音楽の司令塔として、大ヒット曲の数々に貢献をしていきました。また、サザンの人気楽曲『希望の轍』『真夏の果実』などを手がけ(両極ともイントロは彼が考案したものというのは有名な話)、2000年代にはレミオロメンで『粉雪』をプロデュース。こちらもかなりのヒット作であることは周知の事実ですね。13年時点で、とある番組でレンタル回数が多いシングルは『粉雪』だったそうです。(平成の時期、もっとも借りられたアルバムの4,7位はミスチルです)

そして10年代では、back numberの『クリスマスソング』『ヒロイン』『手紙』をプロデュースし、『クリスマスソング』は、バックナンバー史上一番売れたシングルになり、アルバムも、ベスト盤を除けば、『クリスマスソング』『ヒロイン』『手紙』が収録されている『シャンデリア』が一番のヒット作となっています。要は90年代、00年代、10年代 それぞれの時代で、大ヒット曲をプロデュース、編曲をしているまさに巨匠といっても過言ではない方です。

もし、興味がありましたら、

 

sai96i.hateblo.jp

 を参照。 

本題

そんなわけで、『深海』=『狂気』≒『ZIGAEXPERIENTIA』の関係性まで説明しました。

『深海』を作る際に、Pink Floydの『狂気』(『狂気』は、人間の内側を書いたような作品なので)に影響を受けたという点から『ZIGAEXPERIENTIA』もそういったテイストの楽曲が多いのも納得です。というか、

中野:そっか。今回のsupercellのアルバムには1970年代のハードロックに通じるようなテイストも感じたんですけど

ようはこの70年代のハードロックに通じるようなテイストというものが、狂気から影響を受けた洋/邦アーティストが作った曲の数々という点で正解な気がします。

では、『ZIGAEXPERIENTIA』のどこに深海の収録楽曲に影響を受けた要素があるか。それはトラック2の『No. 525300887039』ですね。アルバムレビューの時にも書きましたが。

 機材までにも影響があるのではないかと思います。

jp.yamaha.com

小林武史さんに影響を受けているという点では、僕らのあしあとも同様です。

そんなテイストを『ZIGAEXPERIENTIA』も注いでいるわけです。そう考えれば、本作に否定的な人もある程度は好意的に受け取れるのではないかと感じています。本作における失敗点は、こゑだの歌唱力不足以外にはありませんから。個人的には大貧民を入れて欲しかったというのはありますが、これはさして問題ではないです。ただ、アルバムにはいってもおかしくないというだけで。


 以上、1期-3期まで、雑ではあるかもしれませんが、紹介してみました。14年-現在に至るまでsupercellは一度も曲を出さず、なにか情報があったとすれば、それは16年度にゲストボーカルのオーディション告知があったくらいで、リスナーとしては完全にsupercellの音楽を聴くことはありませんでした。悲しいことに。

ryo(supercell)さんの音楽自体は「EGOIST」でとても濃度の高い曲を味わうことができましたが、本業(と私は捉えている)のsupercell楽曲らしい曲調は「雨、キミを連れて」くらいしかなく、寂しかったです。それゆえに、ついこの間発表されたsupercellの新曲と新vo.の新情報はとんでもなく嬉しかったのです。

f:id:sai96i:20190629130330j:plain

ann,gaku/supercell 第4期

このツインボーカルとryoさんの楽曲で、どんなものが出来上がるかが今からとても楽しみです。EGOISTで培った技量も存分にsupercellで活かしてくれると、もっといいなっと思います。

本当ryo(supercell)さんは私が人生レベルで影響をうけた音楽作家であり常日頃から畏敬の念を抱くばかりです。

supercellで君しらをはじめヒット曲を連発し、EGOISTでも、『名前のない怪物』や『the everlasting guilty crown』、『KABANERI OF THE IRON FORTRESS』などヒット曲を飛ばし、ベストでも10万枚を売り上げるほどの人気アーティストになっています。(多分アニソン界隈のアーティストでベスト出して10万いけるのは他には水樹奈々やLisaぐらい)。別にランキングにこだわる性質でもないのですが、テレビ番組などでアニソンランキングベスト100という題材で取り上げられたとき、『君の知らない物語』/『名前のない怪物』の二曲がランクインしており、(12位 『君の知らない物語』-『化物語』/ 47位『名前のない怪物』-『PSYCHO-PASS』)一人の作家が一曲ランクインするだけでも、なかなか難しい所を、二曲ランクインに加えてベスト100という形態に対して、どちらもベスト50に入っているという快挙ぶりを果たしているわけです。当然これは一つの番組の結果にしか過ぎませんが。

ここからはお礼というか、この記事を作る際に、一部参考にさせていただいたサイトがあり、それはryo(supercell)さんの作曲一覧(EGOIST Tia supercellなど分別などもされている)というサイトなのですが、本当に助けになりました。この場を借りて感謝の意を心から申し上げます。

supercell-db.hateblo.jp

ryo(supercell)さんの楽曲が好きな人は一度覗いて、復習するのもアリですよ。

あとこれは個人的な話ですが今回より字数の多い記事は当分出ません。

 では、また次の記事で。

 

ミスチルアルバムについて考えてみるpart1

今回はミスチルのアルバムの中でも、売り上げの一点でかなりの数字を出した4枚を書きます。

 

では、まず以前書いた

 

sai96i.hateblo.jp

 

Mr.Childrenを初めて聴く人アルバムは「bolero」が良いと書きました。あくまで最初に聴くならばという点でオススメしているのであり、最高傑作の箔は私はつけられませんが。

 

BOLERO

BOLERO

 


一番売れたアルバム

Atomic Heart

Atomic Heart

 

 や異色作

深海

深海

 

 

なども当然捨てがたいです。が、ミスチルを入門編として考えた時に深海は、人によっては微妙という人もいる(大傑作であることには変わりはない)し、収録されている楽曲群・構成は、プロデューサーである小林武史氏の音楽趣味が強い作品(多分)なので、個人的には、最初に聴くべきアルバムではないと感じる。atomic heartも同様で、printingは数秒で終わってしまい、dance dance danceに繋がる構成が嫌な人も世の中にはいるでしょう。最大ヒット曲「innocent world」で最後マイナーキーになって終わる工夫の施しを聴くのは確かに気持ちが良いが、innocent worldのイントロはあまり惹かれない(現に書いている私がそう)場合もある。discoveryは「終わりなき旅」以外はあまり惹かれる曲がない。というか、これも一曲目がレディオヘッドの「airbag」+「Planet Telex」な楽曲だったり、そもそもジャケットがU2のThe Joshua Treeを真似たものでありと、洋楽面を意識したものがあり、そういうアルバムから入るのも、なかなか難しい。

では、なぜboleroが良いのか。それはクラシックのボレロ調を意識した「Prologue」で始まり(これはトラック11に繋がると思えば意味がある)サビで変化球を投げている「Everything (It's you)」が2つ目に来て、3,4でかっこいいトラックが続き、5でアコギ調と弦の掛け合いの楽曲で一旦ローテンポな楽曲でありながら、the ミスチルとも言えるべき長丁場な楽曲が入る。そして6で大傑作「シーソーゲーム」ですよ。ここまでで、入りやすさと、受けやすい楽曲群という意味では、他のアルバムとは一線を画している。これらに+して、トイズファクトリー史上1番売れた「tomorrow never knows」がある。これだけのヴォリュームのあるアルバムであるわけですよ。ハマりやすい楽曲群が詰まっているという点で、boleroがダントツで「おすすめアルバム」として推せます。というよりノンタイアップで一番売れた「シーソーゲーム」トイズ史上一番売れた「tomorrow never knows」が入っている=シングルで売れた楽曲が二曲もあるという点で明らかに大衆に受け入れやすい(boleroは、半分くらいは、大ヒットシングル楽曲を詰め込んだようなアルバム=より大衆が好んだ音楽の集合体とい解釈)。といってしまえば、それでおしまいなのかもしれない。結局はその人の好みにあったアルバムという元も子もない結論で済ますのもつまらないですが。

 

2019年リリース 上半期best10

選考基準:上半期にリリースされた音楽。邦楽/洋楽問わず。  順不同。

文章量はいつも以上に少なめ。

  1. コヨーテエンゴースト-作曲:wowaka(ヒトリエ)  
  2. 決闘-作曲:堀江晶太(penguin research)
  3. laser beamer-作曲:tk(凛として時雨)
  4. オーバータイムオーバーラン-作曲:東野へいと
  5. 六月は雨上がりの街を書く-作曲:N-buna
  6. さよならごっこ-作曲:秋田ひろむ(amazarashi)
  7. If I Can't Have You-作曲:ショーン・メンデス
  8. Avalanche-作曲:Artem Stolyarov & Vitaly Konkin
  9. Esquima Dream-作曲:Claude Stephan Crump
  10. Threat Of Rain-作曲:カール・ハイド & リック・スミス

 1.急逝されてしまったので、結果的にwowaka氏がいるヒトリエという意味での遺作アルバムとなってしまった「HOWLS」どの楽曲も良いのだが、やはりその中でも当楽曲は群を抜けている。以前からずっと書いていることだが、wowaka節が炸裂しつつ、ヒトリエを通して獲得した技術が大いに活かされている。

2.堀江さんがこの曲を作れたということがまず凄い。というか、もう数年は「敗者復活戦自由形」レベルの楽曲は出ないと思っていたので、そう言った気体をいい意味で裏切ってくれた。これからも注目していきたい作曲家である。

3.イントロからつかまされた。tkの声も随分と聴き慣れていたが、新鮮味がこの楽曲にはあった。後半にいくにつれて、「おお」っとなるところが沢山あり、聴きごたえがあった。

4.神僕には、こういう曲調が一番リスナー的には合うと思う。大人になっていくんだね。とかもイイですけれど、こういうthe 神僕といった感じの曲の方が私も好みである。

5.

 

sai96i.hateblo.jp

 6.さよならごっこは最初イマイチでした。が、サビの歌い方がだんだんと癖になり、歌詞も毎度のことながら素晴らしかったので選出しました。

7.一目惚れならぬ、一耳惚れ、音作りから曲の魅せ方がとても良い。あと以前から聴いていて思ってる事ですが声質が素晴らしい。こういう声を持ちたかった。(´・ω・`)

8.ダンスミュージックの造詣は皆無に等しいです。が、そんな自分でもこの曲は普通のダンスミュージックとは異質なるものを感じた(あくまで素人意見です)かっこよさと、ワールドというジャンルっぽさの融合体、そしてジャケットのかっこよさ。全て良い。

9.自分はよく作業用bgmとしてジャズをかけており、そのために色々漁っていた時に見つけた曲なんですけど、派手すぎず、落ち着きすぎずといった感じのジャズでいいなって思いました。

10.underworldは、Beaucoup Fishが名盤過ぎた事から、追っているアーティストで、今回のThreat Of Rainは、昨年からスタートしたプロジェクトの「drift」のシーズン2で発表された楽曲です。で、この曲、石野卓球みたいな感じもしつつ(多分影響を受けているのでしょう 石野卓球が)色々な音に挑戦していて、力作だなっと感じたのでベスト10に選びました。

コヨーテエンゴースト

コヨーテエンゴースト

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

決闘

決闘

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

laser beamer

laser beamer

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

music.apple.com

六月は雨上がりの街を書く

六月は雨上がりの街を書く

  • ヨルシカ
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

さよならごっこ

さよならごっこ

  • amazarashi
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

If I Can't Have You

If I Can't Have You

  • ショーン・メンデス
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

Avalanche

Avalanche

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

Esquima Dream

Esquima Dream

  • Stephan Crump
  • ジャズ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

Threat Of Rain

Threat Of Rain

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

以上です。supercellが新曲を出すという事なので、supercell楽曲の記事を近々あげます。おそらく、rinoブログ史上最長の長さ (1万は行くと予想)になるので、お楽しみに。

supercellの新曲情報が来た。

突発的というか、本当急に書いているんですけれど。まさに青天の霹靂(試写会でなんかあってもいいという予想はしていたが)僕が敬愛してやまない作曲「ryo(supercell)」さんがなんとsupercellで、新曲を発表した。センコロールコネクトの主題歌として「#Love」劇中歌として、「Nanairo night」の起用が決定。劇中歌、主題歌両方揃ってる=これはもう4th album出ることが確定したものです。

 聴いたところ女性vo.っぽいですね。まぁそこはおいておいて、supercellのHP見に行ったら、

f:id:sai96i:20190629130330j:plain

これですよ。http://www.supercell.jp

もう圧倒的supercell.三輪士郎さんの画力がさえに冴え渡って、supercellの世界観を出している。最高。

センコロール3も決定したようで、そちらでも期待はできますね。supercellが新曲を、、 (´;ω;`)、この文体を見るまでにどれだけの年月を過ごして、その間に渇望したか。EGOISTがダメというわけではなく、やはりsupercellこそryoさんの本業だと思っているので。7月には#Loveのmv公開を予定しているとのことで、楽しみですね。

今年supercellの楽曲がたくさん聴けるかもしれない。

新vo.はannとgakuらしいです。それすなわちツインボーカルということですが、各々の曲も、もしかしたら聴けるかもしれない。 (´;ω;`)

www.instagram.com

ryo(supercell)さんが、顔出しでインスタやり始めました。顔出しすることによって、仕事案件が増えたりだとかするのら、信者としては嬉しい限り。(´・ω・`)

 

dancer in the discordを聴いた感想。

f:id:sai96i:20190627000824j:plain

dancer in the discordが収録されているCDジャケット。

要はEGOIST(supercellのryoさんプロデュース)みたいなもんで、架空アーティスト(ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインのキャラ)。reonaさん自体は、ピッカピカの新人アーティスト。前情報としてはこんなもん。reona starring 神崎エルザは、「reonaが演じる神崎エルザ」って事なので、神崎エレナの曲が出るときはこの名義でしょう。

 1st mini album「ELZA」より、毛蟹さんが手がけた「step step」「Disorder」「Independence」「ヒカリ」「rea(s)on」面白いことにstep stepは展覧会の絵からのインスパイア、ヒカリはショパンの別れの曲からのインスパイアからの曲ですね。(だれでも聴けば一発でわかります)となると、dancer in the discordのドヴォルザークの「新世界」を提案したのはおそらく毛蟹さんでしょう。

dancer in the discordの成分としては、シンフォニック・ロック要素( ¹クラシック音楽をロックと融合)を提案は毛蟹さん。

Aメロのシンセが、人生リセットボタンを思わせるような感じでした。

あさん(@hapeator_akeomi)も言っています。

 

  • ピアノは全面的に堀江晶太さん。最後の印象的なピアノの締めから見てもそうだし、楽曲の味付けとしてピアノサウンドを入れてくる(bメロとか、2番のaメロ(1m20s-30s )のは、kemu名義のインビジブルからだし、1m49sから1m58sで最初はピアノだけど、サビ前でシンセに転換しているのも堀江さんならやりそうな展開。
  • 1m57付近のサビ前でピアノを介すのは一般的に曲とありがち(サビ前をピアノオンリーにした方が、静寂さからの、サビメロで爆発という効果も狙えるためであり、この曲でも最初のサビを迎えるときはこの手法。)ではあるが、ベースとピアノを同時で鳴らすというのも、ありそうでなかなかない。
  • 愛を乞うdiscord」「逝き場なく彷徨うdiscord」ここら辺の曲調は毛蟹さんだと思う「Independence」などでも、締めで印象付けるような作り方をしているため。シンセは全面的に堀江さんかな。
  • ベースは言わずもがなというか堀江さんの担当楽器ですから、好き勝手暴れていると受け止めました。個人的に面白いなと思ったのは、2m44sあたりで実はベースもメロディを刻んでいるところです。丁度良いところであり、他の楽器が主張が激しいところでもあるので、普通の設定では、ベースからドラムまで、均一に並列に設定されているものですから気づきにくいですが、bass booster(itunesのイコライザ)or音弄るアプリなどで、ベース音の主張をメインにして聴けば、よく聴こえます。2m44s- 2m53sと短いですが。アウトローのピアノも堀江さんですね。ミリオン/ワンズのアウトロー入る瞬間3m14sあたりからのピアノの流れとよく似てるため。
  • 2m16s-の新世界を踏襲したメロディの裏で流れるようなピアノが2m53sまで続き、そこから、ジャズ的な感じに落ち着きつつも少しだけ盛り上げるようにし、間奏前に、強めに弾くことにして、興味を沸かせるようにして、間奏明けでピアノで不協和音的要素を強めに出すという。ここら辺はdancer in the discordの最大の魅せ場だと思います。というか絶対そうです。

 

総評・・・kemu時代からある堀江流の絶妙なピアノの味付けから、より進化したサウンド・曲の魅せ方が聴くことができ、不協和音的要素を楽曲に加えたことにより、従来のkemuサウンド+堀江名義=の究極体のような楽曲で、とても良い編曲でした。最高です。

点数でいうなら10/10です。

以下、この記事のために提供していただいた方たちの感想文

提供してくださり、本当にありがとうございます。


大丈夫だ、問題ないさん(@bokarohaizin_)

楽器群もシンセも堀江さんらしさの良いとこ取りみたいな感じがします。色々なひな形をフルに使って新しさを出してるような。

ブロブフィッシュさん(@jihanki_jihanki )

後日、追記します。 

・gincleさん(@gincle_cho )

ゴシックメタル然とした楽曲は、今までの堀江晶太楽曲ではなかなか見られなかったものなので、初聴時は衝撃を受けた。 「決闘」「逆襲」といった、PENGUIN RESEARCH楽曲で養われたヘヴィメタル的な要素はもちろんなこと、 耽美的でダークな雰囲気が調和し、まるで聴衆を異世界の美術館に連れ出していくような感覚へと陥れる。 その「美術館」には、ドヴォルザークが薄暗い、乾いた空気の中で微笑みながら我々を待ち望んでいる。 ブレイクタイムの「新世界より」、アウトロの「家路(一般People的には、【遠き山に日は落ちて】が分かりやすいか)」といった、 ドヴォルザークの名曲が、上品に散りばめられているところにセンスを感じる。 そして、ただのゴシックメタルにしないのが、彼のいけ好かないところである。ブレイクタイム後のジャズ調のアレンジは、 ゴシックメタルとしてはあまり見られない。ボーカルをメインに世界を構築するために、敢えて取り入れたのだろうか。 このアレンジのおかげで、歌声も楽曲自体も平坦なものにすることなく、最初から最後まで飽きがこない。 

・かいさん(@BmsW_BcsM)

 音数が多いけどkemuではない感じ、クラシックの曲の引用、そしてメロディも良い、ReoNaさんの歌声も良くて凄い好きな楽曲です ラスサビ前とかも好きです。

 

1.より一般的なジャンルとしてはシンフォニックメタルと言った方が良いが、楽曲的にメタルほど暴れてはいないので、シンフォニック・ロックとした。

Dancer in the Discord

Dancer in the Discord

 

 

 

 

Dancer in the Discord

Dancer in the Discord

  • 神崎エルザ starring ReoNa
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

色々2

積んでいたCDを何枚か消化したうえで、(^ω^三^ω^))っとくるようなものがあったので、書きます。前回というか、

 

sai96i.hateblo.jp

 

の次は4じゃないのかと言われそうですが、2が手違いで出ていなかったので (´;ω;`)。出します。

まず最初に一発目の曲として「21st Century Schizoid Man(改定前は21世紀の精神異常者)」。これは五大プログレ(pink floyd/King Crimson/YES/EmersonLake & Palmer/Genesis)バンドのうち、キングクリムゾンが出したデビューアルバム(凄い)。ジャケットからただならぬインパクトがあるのは言うまでもない。

 

21st Century Schizoid Man

21st Century Schizoid Man

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

f:id:sai96i:20190616213555j:plain

曲もヘンテコではあるが、融合体的な感じがする。プログレッシブ(進歩的、先進的な)・ロックというジャンルの中でこんなにも破格な音楽を生み出せるのは凄いと受けとった。 ロックとジャズ調の掛け合いでこんなにも変わった曲ができるのかと。こんな楽曲を1969年に出していたっていうのが何より一番衝撃でしたね。普通の曲として聴かないぐらいが、丁度いいと思います。! (゚ワ゚≡スッ 音が上がっていく展開などはとても聴いていて楽しい。 

あとこの楽曲を、弦楽器で演奏したものもあって、相変わらずジャケットは気持ち悪い(褒め言葉)

21世紀の精神正常者

f:id:sai96i:20190616213726j:plain

 ですけど、プログレロック。元々曲というより、破壊的なサウンドの集合体というか、映画的にいうなら、アート映画的な、明らかに大衆受けな楽曲ではない無機質みたいな曲だからこそ、弦楽器で演奏した音源を聴くとその無機質さが目立つとでもいいましょうか。本家知らなくても普通に楽しめるし、今の近代音楽っぽさもある(これは本家が偉大であるという証でもある)し、そういうのが好きな人はハマると思います。


 どう考えても公式がNightcoreなんておかしい。やっちゃいけないというわけではないが、わざわざ公式でやる意味がない。EGOISTの現時点での最新シングル (咲かせや咲かせ)なんと新曲は一曲だけ。「咲かせや咲かせ」自体はとてもいいのだが、他の内容が過去最低。ロンドン橋のマザーグースはまだしも、The Everlasting Guilty Crown Nightcore mixってなんだよ。多忙なのは承知で書きますが、過去の楽曲のremixとかやるなら新曲を書いて欲しかったですね。もしこのeverlastingのremixを提案したのがryoさんであったのならば少し残念に感じます。読んでる側からしたら、「過剰に反応しすぎ」と思われるかもしれませんが、新曲が一曲しかなく、過去のヒットソングのremixなんてやられたら、当然喜ぶ人もいるのは事実ですが、逆も然りです。ただでさえ活動なんてないに等しいくらいで、なおかつリリース状況も著しく悪いので余計に。

今年spclが復活して、4thアルバムのリリースが決まるくらいトントン拍子でryoさんの作曲した曲が聴けるといいな。本当に。辛い。 

咲かせや咲かせ

咲かせや咲かせ

  • EGOIST
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com


劇場中編アニメーション『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』咲かせや咲かせPV


 

f:id:sai96i:20190616212651p:plain

f:id:sai96i:20190616212656p:plain


超嬉しい。

どちらも1ページ目に表示されてる。全ての記事に「検索上位に持って行かせたい」という工夫、願望は当然毎度思ってることであり、達成したいことではあります。が、本当に自分が「この記事は検索上位に持っていくだけの価値のある記事」というのはなかなか書けないもので。今までにその確信が持てたのは

 

sai96i.hateblo.jp

 

 

sai96i.hateblo.jp

 この二つだけなんです。その内一つの記事が検索上位に上がる。これが書いている側としてはまぁ嬉しい。 


BUMP OF CHICKENのアルバムを数枚借りてきました。ユグドラシル/ジュピター/orbital period/COSMONAUT./ 理由として、あまり聴いてこなかったアーティストであったことと、数多くのフォロワーを輩出し続けているバンドの音楽はどんなもん何だろうという一種の好奇心的な欲求が働いたからです。グッときたアルバムがあれば後日レビュー記事を単体で書こうかなって考えています。

Jupiter

Jupiter

music.apple.com

music.apple.com

music.apple.com

COSMONAUT

COSMONAUT

music.apple.com


 dancer  is the discord (神崎レオナ starrig reona)

堀江さんが編曲を担当しているんですけれど、これが超かっこいい。kemu要素はあるけど、それが表面化してない形で現れており、なおかつ従来の堀江さんにはないテイストで仕上がってきている。是非、インストで聴いてみたいです。発売日が超楽しみ。

やはり堀江さんは素晴らしい作曲家であると改めて思いましたね。(毎回ツボを押してくる楽曲を出してくる)

 

【メーカー特典あり】 Prologue (初回生産限定盤) (ポストカード(ReoNa応援店絵柄)付)

【メーカー特典あり】 Prologue (初回生産限定盤) (ポストカード(ReoNa応援店絵柄)付)

 

 買いましょう

りぶ(歌い手)について

つい最近、歌い手「りぶ」が、某アニメの主題歌に抜擢されて、これはもう書くしかないだろってことで、書きます。普段は、歌い手を抜粋して書くなんていうのはあり得ないので、特別ですね。 

あとあらかじめ書いておきますが、この記事内で書く基準はニコ動内での話ですので、そこは承知した上で読んでください。

www.nicovideo.jp

f:id:sai96i:20190516232129p:plain

りぶ

 りぶは、ニコ動内で、かなり有名(というか、まふまふなどの一部の例外を除けば、いまだにトップクラスの知名度、再生回数を持ってる)ですが、当然知らない人の割合も多いと思うので、どういった歌い手かというと

  • 所謂、イケボ系歌い手の部類するにも関わらず、男女問わず、一定の評価を得ている(大半のイケボ系歌い手は、男ウケが悪かったりする)
  • 歌い方の引き出しが多い。
  • 歌う曲含め、全体的に脚色を入れるなどを入れて、原曲と、明確に違った良さを出す。(多分、これが一番でかい)

など。まぁ百聞は一見に如かずとも言いますし、実例として動画を貼っていきます。

まず、この曲。イントロから「アウッ」を入れて、リスナーの興味を誘わせる。

そして、曲の合間にも、色々と、ガヤを入れてくる。そして、英語パートでは、これでもかというくらいに、綺麗に、そして滑らかに発音してくるので、英語なのに、日本語に聞こえる現象が、聴く人によっては出たりします。そして盲目のアイロニー(イ↑)っと最後にまた一癖つけてくる。

「もし世界が消えて、私も消えて そしたら、あなたの所有権も(消え去って)」

この、(消え去って)を強調する歌い方も、原曲通りに歌い、単調になるのではなく、アレンジという形で、常にかっこよさというのが出ていてとても良い。ちょくちょく、巻き舌を入れてくるのも、並みの歌い手では間違いなく出ない。

「キャッツダンス〜恋の有罪迷宮」とか、アレンジの勝利ですね。ここのアレンジは歌ってみたならではの表現だと思います。

上記のような、アレンジだけでもかっこいいのに、そこにmixでうまい感じに編集することで、余計にかっこよさが増すという。この一曲を取っても、歌唱力、表現力、アレンジ力というのがずば抜けているのがわかると思います。

では次にneru作曲の東京テディベア。

というわけで、次は東京テディべア。

「踵潰した〜」のあと「yeah!!」といきなりぶち込んでくる。こういう、曲が始まる前に、印象をつけることがりぶさんの上手いところ。「正直者は何を見る? 正直者は馬鹿をみる」でも、ミックスで明確な歌詞に当てる表現というのをつけている。そして終盤の間奏明けの「存在証明。あーシャラップ〜こんなの僕じゃない」の強調で、りぶ真髄が発揮されています。

続いて、

やはりここでも、曲の合間に、「non non non」と入れてきたり、「もどかしくなって」の「なって」で少しがなりを入れてくるわけです。mixのうまさも、この楽曲で存分に楽しめ「待って〜」の待ってで、まを、mixで刻み刻みに入れてくる。そして間奏で、脳漿炸裂ガールを歌詞の一部を歌い入れてくるこのサービスも欠かさない。

しまったって思ったって、もう「遅い」とここでも、ぐっと強調して歌ってくる。

アウトローの部分は完全にりぶさんが付け足したものですが、より、曲調にあった付け足しで、とても良い仕上がりになってますね。

歌い方の幅が広いという点では、この曲が全てだと思っています。聴いていて単調に感じないのが、この歌ってみた動画の一番いいところです。

数年ぶりの歌ってみた動画ですが、ブランクを一切感じさせないクオリティです。

一番「あーりぶだなww」っと思えるのは、2m13-の「だから今、前線上に立って」

の歌い方で歌詞通りに歌うと「ぜんせんじょうにたって(あえて平仮名にしてます)」と、なり、大体の歌ってみたは、この通りに歌っているんですが、りぶさんの場合、「前線twhaに立って」というアレンジをかけて歌っており、曲調にあった歌詞のはめ込みという工夫がなされていますね。そして、間奏明けの「延長戦サレンダーして」は、今までも書いてきた通り、かっこよく決めてくる、今までのりぶさんと変わらないよさが十二分に出ていると。ラストで決めてくるのもりぶさん特有のかっこよさだと、個人的に思っています。

 

という感じで、りぶという歌い手が、いかに特出した歌い手かというのを、紹介してきました。最初の方で、色々な人からしいを仰いてでいると書きましたが、その一例を挙げるなら、

 プロスケーターの羽生選手が効いていたりするんですよ。今はどうかわかりませんが。だから、ドラマツルギーが投稿されたとき、赤字弄りコメでよく書かれていましたね。

 

cdも三枚リリースしており、rib on/riboot/singing rib とあります。ニコ動に投稿されている楽曲を全部聴いた後に買ったほうがいいかなと。個人的にオススメするのは、二枚目の、ribootです。理由は色々ありますが、やはりシークレットトラックの選曲がとてもいいので。なんの曲が入っているかは敢えて書きませんが。

まぁそんなわけで、プロ選手も聴くような魅力を持つ「りぶ」さんですが、アニメ主題歌を担当するという事実があり、これは可能性の一つでしかありませんが、アーティストになるのかな なんて思っちゃったりするんですよね。どうなるかは未知数ではありますが、仮にならなくても、歌い手として、今後も応援する所存です。^^

では。