Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

dancer in the discordを聴いた感想。

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dancer in the discordが収録されているCDジャケット。

要はEGOIST(supercellのryoさんプロデュース)みたいなもんで、架空アーティスト(ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインのキャラ)。reonaさん自体は、ピッカピカの新人アーティスト。前情報としてはこんなもん。reona starring 神崎エルザは、「reonaが演じる神崎エルザ」って事なので、神崎エレナの曲が出るときはこの名義でしょう。

 1st mini album「ELZA」より、毛蟹さんが手がけた「step step」「Disorder」「Independence」「ヒカリ」「rea(s)on」面白いことにstep stepは展覧会の絵からのインスパイア、ヒカリはショパンの別れの曲からのインスパイアからの曲ですね。(だれでも聴けば一発でわかります)となると、dancer in the discordのドヴォルザークの「新世界」を提案したのはおそらく毛蟹さんでしょう。

dancer in the discordの成分としては、シンフォニック・ロック要素( ¹クラシック音楽をロックと融合)を提案は毛蟹さん。

Aメロのシンセが、人生リセットボタンを思わせるような感じでした。

あさん(@hapeator_akeomi)も言っています。

 

  • ピアノは全面的に堀江晶太さん。最後の印象的なピアノの締めから見てもそうだし、楽曲の味付けとしてピアノサウンドを入れてくる(bメロとか、2番のaメロ(1m20s-30s )のは、kemu名義のインビジブルからだし、1m49sから1m58sで最初はピアノだけど、サビ前でシンセに転換しているのも堀江さんならやりそうな展開。
  • 1m57付近のサビ前でピアノを介すのは一般的に曲とありがち(サビ前をピアノオンリーにした方が、静寂さからの、サビメロで爆発という効果も狙えるためであり、この曲でも最初のサビを迎えるときはこの手法。)ではあるが、ベースとピアノを同時で鳴らすというのも、ありそうでなかなかない。
  • 愛を乞うdiscord」「逝き場なく彷徨うdiscord」ここら辺の曲調は毛蟹さんだと思う「Independence」などでも、締めで印象付けるような作り方をしているため。シンセは全面的に堀江さんかな。
  • ベースは言わずもがなというか堀江さんの担当楽器ですから、好き勝手暴れていると受け止めました。個人的に面白いなと思ったのは、2m44sあたりで実はベースもメロディを刻んでいるところです。丁度良いところであり、他の楽器が主張が激しいところでもあるので、普通の設定では、ベースからドラムまで、均一に並列に設定されているものですから気づきにくいですが、bass booster(itunesのイコライザ)or音弄るアプリなどで、ベース音の主張をメインにして聴けば、よく聴こえます。2m44s- 2m53sと短いですが。アウトローのピアノも堀江さんですね。ミリオン/ワンズのアウトロー入る瞬間3m14sあたりからのピアノの流れとよく似てるため。
  • 2m16s-の新世界を踏襲したメロディの裏で流れるようなピアノが2m53sまで続き、そこから、ジャズ的な感じに落ち着きつつも少しだけ盛り上げるようにし、間奏前に、強めに弾くことにして、興味を沸かせるようにして、間奏明けでピアノで不協和音的要素を強めに出すという。ここら辺はdancer in the discordの最大の魅せ場だと思います。というか絶対そうです。

 

総評・・・kemu時代からある堀江流の絶妙なピアノの味付けから、より進化したサウンド・曲の魅せ方が聴くことができ、不協和音的要素を楽曲に加えたことにより、従来のkemuサウンド+堀江名義=の究極体のような楽曲で、とても良い編曲でした。最高です。

点数でいうなら10/10です。

以下、この記事のために提供していただいた方たちの感想文

提供してくださり、本当にありがとうございます。


大丈夫だ、問題ないさん(@bokarohaizin_)

楽器群もシンセも堀江さんらしさの良いとこ取りみたいな感じがします。色々なひな形をフルに使って新しさを出してるような。

ブロブフィッシュさん(@jihanki_jihanki )

後日、追記します。 

・gincleさん(@gincle_cho )

ゴシックメタル然とした楽曲は、今までの堀江晶太楽曲ではなかなか見られなかったものなので、初聴時は衝撃を受けた。 「決闘」「逆襲」といった、PENGUIN RESEARCH楽曲で養われたヘヴィメタル的な要素はもちろんなこと、 耽美的でダークな雰囲気が調和し、まるで聴衆を異世界の美術館に連れ出していくような感覚へと陥れる。 その「美術館」には、ドヴォルザークが薄暗い、乾いた空気の中で微笑みながら我々を待ち望んでいる。 ブレイクタイムの「新世界より」、アウトロの「家路(一般People的には、【遠き山に日は落ちて】が分かりやすいか)」といった、 ドヴォルザークの名曲が、上品に散りばめられているところにセンスを感じる。 そして、ただのゴシックメタルにしないのが、彼のいけ好かないところである。ブレイクタイム後のジャズ調のアレンジは、 ゴシックメタルとしてはあまり見られない。ボーカルをメインに世界を構築するために、敢えて取り入れたのだろうか。 このアレンジのおかげで、歌声も楽曲自体も平坦なものにすることなく、最初から最後まで飽きがこない。 

・かいさん(@BmsW_BcsM)

 音数が多いけどkemuではない感じ、クラシックの曲の引用、そしてメロディも良い、ReoNaさんの歌声も良くて凄い好きな楽曲です ラスサビ前とかも好きです。

 

1.より一般的なジャンルとしてはシンフォニックメタルと言った方が良いが、楽曲的にメタルほど暴れてはいないので、シンフォニック・ロックとした。

Dancer in the Discord

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Dancer in the Discord

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  • 神崎エルザ starring ReoNa
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes