Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

それでも闘う者達へ(2nd album)感想。

penguin research 待望の2nd album「それでも闘う者達へ」個人的に、今年一期待しているアルバムです。既に、発表がすまされ、シングルとしてリリースされた曲もたくさん入っています。


PENGUIN RESEARCH 2ndアルバム 『それでも闘う者達へ』 全曲ダイジェスト

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penguin research/album「それでも闘う者達へ」

では本題へ。

トラックリスト

・ それでも闘う者達へ

sai96i.hateblo.jp

 正直過去記事で済ませるのはどうかと自分でも思う。だが、初見の感想という点で、これ以上言えることはない。

 

それでも闘う者達へ

それでも闘う者達へ

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 ・近日公開第二章

とても面白いタイトル。イントロから全楽器が惜しみなく暴れている。ピアノとギターとベース。特にピアノとベースがとてもいい味を出している。どんどん盛り上がって、サビで爆発する高揚感は割とこのバンドのいいところだと思っている。ギターの感想入る前の、2m41-2m47あたりのギターがはいって、そのあとピアノで→ギターソロっていうのがいい。

 

近日公開第二章

近日公開第二章

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・バケモノダイバー

ドラム→ベース→本編というのが、驚いた。ガチガチのメタルで、いい意味で笑いが出た。こういうのを待っていた。galneryusみたいな曲を、堀江晶太(penguin research)が作るとどうなるかっていうのは、当バンドができた時からずっとおもっていた。ある意味最強のpgr楽曲。感想もなんかディープパープルあたりの匂いがしたりするし、一部では、ダーウィン先生の倦怠を匂わせたりしていたりするし、本当、自分が求めていた楽曲という点で、この曲は大正解。

 

バケモノダイバー

バケモノダイバー

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・千載一遇きたりて好機

この曲は、堀江さんの人生を振り返ったような歌詞が当初の感想だったが、いざアルバムで聴くと、楽曲としてのかっこよさが極地。ピアノラインの流れる流動線のような美しさ。1m57s-2m00sこの三秒だけでも飽きさせない堀江さんならではの味付け。最後ヴォーカルをメインに出すのも今思えばうまいなっと思う。 

千載一遇きたりて好機

千載一遇きたりて好機

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・少年の僕へ。

当楽曲がリリースしたとき、この曲を書いた堀江さんの意図みたいなのを読んで、ああ、これは歌詞曲なんだなって思った。音楽というものに、歌詞といったものをあまり意識しないので、特段感じたものはないのだが、インタビュアーもいってる「これから」の表現は素敵だと思った。制作自体はあまり苦労せず、すぐ終わったらしいが、アコギをメインで作ったにしてはかなりクオリティが高い3m26sでしっかりとらしさもだしていますし。

堀江晶太へー、嬉しい。この歌詞は見てもらえれば分かる通り、まんまなんですよ。昔の自分に改めていまなにかいうとしたら何だろうなって考えてて。曲を作る前に、それをもっと長い文章で書いてたんですよ。それをプロデューサーに見せたら、これをそのまま曲にするといいよっていわれて。そのすごい長い文章をコンパクトにして、言葉の順番を入れ替えたぐらいなんです。歌詞は。作曲もこれ、ギターを持って鼻歌で歌ったものをiPhoneで録って、それを曲にしただけだから。これは、ペンギンの曲で作詞/作曲も含めて一番早くできましたね。いつもだったら歌詞もメロディーもじっくり作りこむんですけど。それがなかったから、作ってて新鮮でした。生み出すのに苦労はしてないですからね。
──“君が出会う「これから」”が楽しくて悲しいと歌ってるところや、最近生きててよかったと“たまに思うよ”と歌ってるところがペンギンらしくてグサグサ刺さります。
堀江晶太ありがとうございます。いまそういう部分をなんとも思わなかった子供が、10年20年経って、“ああー。こんなこといってたんだ”って思ってくれたら、それはすごく嬉しいですね。
 

 

www.diskgarage.com

より一部引用。

・WILD BlUE

最初ギター、ドラムで10sになる前まで、曇らせて、いきなり11sのあとに「バっと」風景がでるような掴みがいい。言葉の盛り上がり方がこの曲はうまいと思っており、「お前が信じてくれるなら〜叫ぶのさ」からの「wildにいこうぜ」っていうこの曲主題を叫ぶこの構成のよさ。青と会おうのダブルミーニングも良い。間奏が少ないが、壮大的に入って、vo.が歌詞をうたって、オレータチ。っで一旦区切って、またサビの「wildにいこうぜ」これがたまらない。3m21s-22sでピアノはめちゃくちゃいい仕事してるし。

 

WILD BLUE

WILD BLUE

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・ドブネズミ・ザ・ナイトクルーザー

サビに行くまで、気持ち悪いの(褒め言葉)があるのがらしくないwww。 

ジャジーなピアノとベースの音の気持ちの良さがすごくいい。歌詞は遊んでいる。2m15-20sを入れた意図はなんなんだっと思った。2m30-2m42のピアノソロを経て、ギターソロをぶち込むっていうのは割と新しい技法なのでは。敗者復活戦自由形の時、味付けだった、ピアノをメインにもってきたようなaメロ。51s-55sあたりが本当に言葉に表せない魅力がある。ドブネズミ・ザ・ナイトクルーザー=(千載一遇と敗者復活戦のときのピアノをメインにもってきて、そこにジャズを加えたような曲。)だた正直ピアノソロはインパクトとしてパンチが弱い。あと「イヨー」は個人的にはいらなかった(´・ω・`)

 

・決闘

QUEENwe will rock youを踏襲した始まり方は、いい引用の仕方だなって思った。

本アルバムの中では、あまり「ここがいい」というところはないが、決闘という歌詞を最初に叫んで、そのあとサビの歌詞に行くのはwild blue同様いい構成だなっと感じた。

 

決闘

決闘

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・青い灯台

なんというか、PENGUIN RESERACHとしては前例のない曲。大人しめな曲であり、多分これも歌詞曲なのだろう。

 

青い灯台

青い灯台

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・ゴールド・フィラメント

イントロはちょっと8bitというか、ゲームにありそうな感じの音で始まる。

ウォーウォーウォーの掛け声があったり、この曲でもピアノの準主人公感がある。サッカーのテーマソングとかにありそうな曲だなって思った。サッカー大会の映像バックにこの音楽のイントロ流しても違和感がないように感じる。この曲でいいなっと思ったの、2m11s-2m34sのベースとピアノが複雑な音はだしていないものの、音と音との絡み合いがすっきりするくらい、聴いていて自然的である。3m34s-3m46sでピアノ_歌詞_ピアノ_歌詞と完全に分けていて、そのあとに、爆発する。ここでもwild blue 決闘っぽさがある。全体的に実験的な曲でもあったように思えた。

 

ゴールド・フィラメント

ゴールド・フィラメント

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・BYE BYE  RESEARCH

どっかのラジオで先行公開したとき、やけにフォロワーの感想が絶賛の嵐で期待していた一曲。だけど、正直いうほどささらなかった。イントロのpgr感はとてもわかるし、かっこよさも十二分にあるが、これとドブネズミ・ザ・ナイトクルーザーの異色さを組み合わせたほうが、私個人としては、刺さったかなっと。おもいっきりvo.が歌う歌詞が色々な意味で五月蠅かったり(言葉を濁さずにいうと、ちょっと苦手歌い方をこの曲はしていた。)。2m01sあたりのベースをちょっといれるだけで、一番と違いを出そうとするのはgood。マイナスな意見を書いたが、あくまで「私の感性」ではそう思った。ということを一応書いておきます。

BYEBYE RESEARCH

BYEBYE RESEARCH

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総評としては、激しい曲からおとなしい曲、実験的な曲もあり、pgrのこれからが楽しみだと嘘偽りなく思える作品でした。7.5/10。バケモノダイバーを作れた堀江さんに感謝感激。

ずーーーーーーと堀江さんのメタル調の楽曲を心待ちにしていたので、それが叶いました。次は、

www.youtube.com

を活用した曲をpgrで作ってくれることを期待します。提供曲で作った曲から、pgrにもってくるというのもあるということが知れたので、これからもしっかりと堀江楽曲を聴いていきたいと思います。

これは記事とは余談になりますが、どうやら体調が優れないようで、リリイベを欠席するとの情報を見かけとても心配です。今年の4/5みたいなことが起こらないことをひたすら祈るばかりです。では。

 

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さんの感想

表題曲のそれでも闘う者達へを筆頭にラウド寄りの曲もしっとり系の曲も全体的に目新しい感じがしました。それでいてしっかりと「らしさ」が出てるアルバムだな、と。多彩なだけに鮮やかでとてもいいアルバムだと思います。