Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

プログレッシブ・ロック特集(入門編)

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プログレについては、今までなんどか言及してきました。

が、もっと伝えたいという欲が、私の中で収まらないので、

今回は、プログレッシブ・ロックというものを、深掘りしていきたいと思います。

(実はあの音楽はプログレだった?!っていうネタも二、三本用意してきました)

Emerson, Lake & PalmerGenesisKing CrimsonPink Floyd・Yesの5つのバンドが俗にいう「プログレ五大」バンドとして、名を馳せているジャンル「プログレッシヴ・ロック」なかなか一般受けする音楽ではありませんが、影響という点で、ゲームサウンド・メタルに影響を与えており、後者は「プログレメタル」という派生ジャンルができたほどです。

とにかくプログレはかの植松伸夫(FFの音楽など担当)が最も影響を受けたジャンルであり、プログレ博士と自称している(要するに俺詳しいぜ)ほど。そんなプログレを広めるためにまずは、五大プログレのそれぞれの代表作と、どういった曲かという点を紐解きます。

 

クリムゾン・キングの宮殿/king cromson

21st Century Schizoid Man

21st Century Schizoid Man

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この手の記事では、大体あげてる作品(21世紀の精神異常者が収録されているアルバム)であり、後世への影響力という点においても絶大な作品です。

(クリスタルキングというバンド名も、クリムゾンキングのアレンジだと思う)

イントロから強烈な音の連続、そして、2:07sから始まるかっこいい展開。

(個人的にベースラインが好き)

そして、4:40〜5:00まで流動てきなパワーある音楽が流れ、一旦弱くして、5m24sでまたドーンと展開する。ここまでで曲のかっこよさとして、異常なまでの完成度とクオリティ。そして、終盤になると、イントロの強烈なサウンドに戻っていく。そして、終わったかと思ったら、最後楽器の殴り合いみたいなのが10秒以上にわたって続くっていうこのカオスさ。まさに精神異常者というものを表している音楽だといえます。

本作がプログレの元祖というか、代表作というのはまぁ間違いなく、当時(1969年)からしてみれば、革新的なサウンドであったということは、今聴いてもその衝撃度というのは、わかるともいます。

・The Dark Side Of The Moon/pink floyd

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世界で二番目に売れたアルバムであり(一位はマイケルジャクソンのthriller)、チャートに15年間以上も200位を維持し続けているというモンスターアルバム。邦題は「狂気」。

本作より前から、ピンク・フロイドは、1970年リリースのAtom Heart Mother(原子心母)という名盤をリリース(ピンク・フロイドといったら、こちらを推す人も大勢いる)し、翌年の1971年にリリースしたMeddle(おせっかい)で、方向性というものを確立していました。当作品(1973年)は、それらの集大成・総決算的なアルバムです。

効果音(金の音とか、電話の音など)を駆使した作品の中にも、ロックというかっこよさが失われていない作品です。トラック1-10全部つなぎになっている構成です。

speak to meは喋り声と、効果音と笑い声で、2への繋ぎをしているだけなので、音楽が始まるのは、実質breath( in the air)からです

Speak to Me

Speak to Me

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(ver.によっては、トラック1/2で、一曲という形式のもある)

breath( in the air)・・・ローテンポですすみつつ、今までのフロイドらしさの音楽がつまっていて、なおかつかの有名な「on the run」の布石を打つっていう楽曲になっています。

Breathe (In the Air)

Breathe (In the Air)

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on the run・・・当時の最新技術を駆使した音楽で、まさに革命的であったとされます。メイキングの映像をみたら、「ピッチを下げつつ、音を振るとドップラー効果的な音になる」などといったことや、数音のピアノ鍵盤の音をよりテンポアップさせて、シンセの効果音を入れているというごく単純な作りで、とても驚きました。

On the Run

On the Run

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time・・・アラームの音・チャイムの音などから始まるので、少々うるさいですが、43sあたりから始まるダークな音作りは、聴いていてとても興奮します。中盤から、女性コーラスと混ざり合う展開は、どこか悲しみ・哀愁さがあり、その後始まるギターソロも、情緒的なサウンドで、大変聴き応えの一曲となっています。

Time

Time

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The Great Gig in the Sky・・・本作の中でも私が一番お薦めしたい一曲。とにかく流れてくるピアノが美しい。中途からコーラス声が入ってくるが、そのあとに2:30でまた、ピアノオンリーに戻り、また美しいピアノが流れてくる。本トラックの良さは、まさにここなのだ。2:30から流れてくるピアノソロほど美しいものも、そうそうないと言える。

リチャードライト(ピンク・フロイドのキーボーディスト)曰く、発想元はジャズの応用で、マイルス・デイヴィスの音楽がバックボーンとなっている(メイキングのインタビューより)らしいのだが、こういった別ジャンルからの転換で、この曲を作れる技術に唸ってしまいます。

The Great Gig In the Sky

The Great Gig In the Sky

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money・・・ループを使った楽曲。ベースと、ギターでMIXをして、そこにビブラートをかけたという画期的な創りを施した楽曲。変則的な楽曲であり、前半はローテンポで行き、後半からは完全にロック的なサウンドで進んでいく。5m:00から5:05sあたりの全楽器隊が降っていく感じのメロディが聴き心地がよい。ブルージな一曲。

Money

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Us and them・・・「こまったら空白を出す」「半分以上スペースがあってもいい」という、メンバーの考えのもとにより生まれた楽曲。本作は、ミスチルの「深海」のゆりかごのある丘から。などのインスパイア元というのが、手にとってわかるほどと思います。元々、アルバム「深海」が、狂気を踏襲しているわけすが、中でも、ゆりかごのある丘から/us and themの類似性というのはとても高いと言えます。最初の僻んだ音から始まり、サックスの音が入るという点など、聴けば誰しもが納得してしまうほどの、要素が入っています。

Us and Them

Us and Them

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Any colour you like・・・シンセなどを存分につかったであろう音が多々入っており、非常に実験てきな音楽だなと思える一曲です。途中からギターがはいり、妙なマッチングをしているのもとても面白いです。

Any Colour You Like

Any Colour You Like

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Brain damege・・・Ecpliseと合わせて、エンディング二部作といってもいい曲。

ギターと、コーラスという単純な形ではあるが、不気味な作風になっており、時折聴こえてくる笑い声は、それこそ狂気そのものである。

Brain Damage

Brain Damage

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Ecplise・・・Brain damege続きだが、終演へと向かっていく。そんなメロディから始まる。だんだんと大団円を組むかのようなまとまりに収束していき、トラック1で流れていた心臓の鼓動なような音がして、アルバムの終わりとなる。

Eclipse

Eclipse

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総評として、美しくも悲しく、非情のようなサウンドの数々が収録されているアルバムである。

本作はここ50年以上を通して、一番のメッセージ性があるアルバムである

ピンク・フロイドのメンバーは、本作をこのように評価していました。が、自身、音楽を聴くときには、歌詞というものを除外して聴いているため(アーティストが表現したいものは音に全て現れていると考えているため)、あまり歌詞は和訳を通して確認していないが、気になる人は調べてみてください。

理由として、「人の感情に直で訴える音楽である」「アルバムそのものが経験である」といったことが、、インタビューを見ていて、私がより、納得いった点でした。

感情に訴えかけるというのは、所謂、現在でいう曲を聴いた後に「語彙力がない」「エモい」などといった感想以外に言葉が出ない。というのと少し似ている気がしたからです。

曲そのものが、感情に響くと、言葉にできない気持ちになる。という点で本作は傑作であり続け、これから先も語り継げられるそんな一作です。

メンバーが言っていたことで一番クスッときたのが、「本作を、楽しむ立場・リスナーの一人として聴いてみたかった。不可能だけど。可能なら良かった」とコメントしていたことです。こういう作り手の傑作を生んでしまったからこそ、リスナー視点でありたかったというのは、本作に限らず、多々あるんだろうなと思ってしまいました。 

 ・Selling England By the Pound/Genesis 

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 Dancing With the Moonlit Knight

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I Know What I Like (In Your Wardrobe)

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Firth of Fifth

Firth of Fifth (2008 Remaster)

Firth of Fifth (2008 Remaster)

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More Fool Me

More Fool Me (2008 Remaster)

More Fool Me (2008 Remaster)

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The Battle of Epping Forest

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After the Ordeal

After the Ordeal (2008 Remaster)

After the Ordeal (2008 Remaster)

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The Cinema Show

The Cinema Show (2008 Remaster)

The Cinema Show (2008 Remaster)

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Aisle of Plenty

Aisle of Plenty (2008 Remaster)

Aisle of Plenty (2008 Remaster)

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本作は総合的ファンタジックな楽曲が多いです。track 1はかのボーカル名手 ピーターガブリエルのアカペラからはじまりどんどん味を出していって、どーんっとピアノを入れてくるあたりが本作のいいところです。

三曲目のfifth of  fifthなんかはピアノソロで始まるというシンフォニッククラシック的な楽曲で好きな人はハマる。こう言う楽曲こそプログレの真髄(実験音楽の面もあるため色々な試行錯誤が可能である)。中盤からどんどんプログレっぽさが増していき一周回ってFFの劇伴ではないかと思ってしまうほどゲームサウンド性が高いです(というかプログレがゲームサウンドに与えた影響が大きすぎるのですが)

・BRAIN SALAD SURGERY /Emerson, Lake & Palmer

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Jerusalem

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教会音楽的な物、盛大さが売りだと感じる曲。シンセ的なメロディラインが走破的でありながらも予想外な展開になっていくため面白い一曲でもあります。締め括りがとてもかっこいいです

Toccata

曲名通り変化を伴った即興音楽らしく、これを何かのゲームサウンドにしても全く違和感ないだろと思うレベルの楽曲です。打楽器の使い方が非常に巧妙です。例えるならディズニー制作のファンタジアの箒の人形が止まらずに暴走してしまった時に流れるあの感じとでもいいましょうか。まぁこっちの最後の方はかなりカオスなんですが(締めはしっかりしてる)。とにかくこれぞ実験音楽の良さ!!っというべきか。個人的に後半前半が好きです。ちょっとしたルパン三世にありそうな不思議を伺わせるような音楽がとてもツボです。と思えば急にゲーム音と警告音を混ぜたような感じになる展開がLSD (幻覚剤の一種)でもやってるかのような映像いわばドラッグ映像を見せられてる気分を耳で体感する。そういった感じがたまらないです。

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Still...You Trun ME On

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ギターと歌声が交差し合うあるある音楽で始まるこの平和感。裏に何かあるに違いないと思って聞いてると1m10s付近から全体のムードを保ちつつも周りで色々鳴り始めるこの自由さがこの楽曲の最たる特徴だと思います。プログレにしては追いついて、なおかつ音楽もまぁまぁ明るいのです。最後が音 日本ドラマの決め音楽にありそうな気がするのは私だけでしょうか。

Benny the bouncer

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とにかくガチャガチャした音楽でなんなら作中にそれを思わせるような場面もある。

この楽曲の良さはピアノのテンポいいメロディとソロタイム。とにかく楽しく弾いている風貌が浮かぶそんな楽しさが思い浮かぶ感じ担っています。チャップリンサイレント映画の感じを音楽にしたと行った方が通じるか。とにかく派手です。

 

KARN EVIL 9a. 1st impression b. 2nd Impression c.3rd IMpression

とにかくかっこいい三部作。この三曲は是非買っていつでも聴けるようにした方がいいレベルで傑作です。

1st impression

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シンセメインでありつつ展開で魅せる曲というのはこのことをいのうではないか。

ベースラインなどもしっかりと深みのある支えをしておりいい。

明るいメロディになってから5m26s付近まで同じテンションで続くのですが

そこからどんどん盛り上がっていきます。21世紀の精神異常者を聴いた人ならわかるはず。ベースラインがきまりつつ全楽器隊がガチャガチャするこの感じはプログレの特権ですね。今作はそれがとても長いというところに利がありますね。というか後半はほとんどそのテンションですすみます。それでいつつボーカルのもキングクリムゾンより明るく、透き通っているのでそういう意味ではこちらの方が優れていると個人的に感じます。

2nd impression

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あまりのかっこよさにEmerson, Lake & Palmerファンになる人も多いはずであろうこの楽曲。

とにかくピアノの暴れっぷりがいい意味で狂ってる。クラシック的な作風を踏襲した上でジャズも入っているし、即興ブルースにありがちな打楽器の入りもすごくいいし。

周囲からはいってくる音楽が主体メロディを阻害しないもいいですね。

途中から問答無用でワールド・劇伴チックな音楽担っていく様には不気味がありつつも

どこか楽しさが生まれる奇妙な感じにさせられます。ここら辺ピアノメロディは現代音楽に通じるところがあるのではないだろうか。そして後半になると急に攻めてくるかのようにピアノが本気を出し、独壇場であるかのようなかっこよさを披露して締める。

こんなにかっこいい音楽はそうそうないね。

3rd IMpression

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総決算ではないが、らしさが全開にでている作品。三部作の中で最もポップさというものが出ている楽曲だと思う。そしてゲームミュージック要素が多分にあり、ここからインスパイアされた楽曲はたくさんあると感じられる。技巧的でありながらプログレらしさを一貫している一曲です。

・Close to the Edge/YES

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Close to the Edg (I. The Solid Time of Change, II. Total Mass Retain, III. I Get Up I Get Down, IV. Seasons of Man)

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最初はtheロックテイストで始まりつつ、途中から若干のピアノソロが響く中の歌ありであったりと融合性がとてもうまい。簡単にいうとA→B→A`という構図、まぁA`が一番かっこいい。これぞプログレという作り方でありつつ、シンプルの進行なのがいいですね。18mありますが、全然飽きません。

 

And You and I(I. Cord of Life, II. Eclipse, III. The Preacher the Teacher, IV. Apocalypse)

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チューニングから始まり、ギターメインと行ってから普通のプログレらしさがあまりない曲調が続きながらも22mあたりから楽曲の良さが滲み出てきます。ローテンポであるにもかかわらず、ギター・key・voで魅せてくる感じはYESという感じがします。

全体的に YESはロックミュージックに付加としてプログレの要素をつけいているので

他のバンドと比べてもプログレ要素というのはあまりないのですが、その中でらしさを出すというのはやはりすごいことだと思います。

Siberian Khatru 

Siberia (Studio Run-Through of Siberian Khatru)

Siberia (Studio Run-Through of Siberian Khatru)

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痺れるこのかっこよさ。今でも通じるこの感じ。the ギターイントロという感じがします。リズムがとても癖になると思う。そしてこの曲が一番受けが良さそう。

どこかキングクリムゾンっぽさが甲斐見えます。というかとても影響を受けている感を隠せてないです。だが、それがいいんですよね。

America

America (Single Edit) [Remastered Version]

America (Single Edit) [Remastered Version]

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 アンバランスな感じで始まりつつ、どんどん統一化されていく感じがいいですね。

中盤でいうとギターの一音一音を強調しつつ、進行していくこと自体は普通なんですが、音にいい味がでていたり、メロディラインの作り方にこだわりというか演者の個性が出ているきがしてとてもいいです。ドラムも単純なリズムでありながらも曲の下地をしっかりと作っている感じがいいですね。共鳴するところもいい。そして終盤になるとノリノリなテンポで進んでいるこの黄金律といっていい曲の作りは流石。

 

Total Mass Retain (Remastered Single Version)

Total Mass Retain (Remastered Single Version)

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エスの音楽の全てが詰まっている気がします。3mという凝縮された時間なのd、プログレというものは表現し切れていないと思いますがこれはこれで単なるYESの楽曲と思えばいい。

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and you and iの別ver.ですが、全体的に良さが薄れてしまっているためあまりおすすめはできません。特段していいアレンジもないです。

強いてあげるなら8m21s~はこっちの方がいいです。

 

 

以上プログレを知るための押さえておくべきバンド及び楽曲を紹介しました。

本編に一つ付け加えをたすなら入門YESとしては、YESの音楽とは知らずに曲だけ有名になってしまっているRoundabout

Roundabout

Roundabout

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(to be continud ...で使われている音楽)が、ある意味、今現在一番有名なのかもしれない. (´・ω・`)まぁしょうがないか。

 

プログレというと5m以上のものが基本的な時間の長さになるため敬遠する人が多くとても (´;ω;`)な気持ちになるのですが、どれ程長くてもうまいバンドならすんなりきけるのでこの記事で紹介した数枚のアルバムの中から一枚もしくは一曲気になるのがあったら聴いてみてください。

たまにプログレに手を出す時にXのyoshikiが作曲した30m以上の拷問楽曲「art of life」から聴き始める強者がいますが、あれは一応プログレらしさはあるものの(まぁクラシックとかそういうこをやりたいっていうこともあったんだろうが)聴いてる時の体感時間1時間くらいあるので、時間がある時&覚悟して聴いてください。雰囲気音楽としては優秀ですが、できはあまりよくないです。

 

ここ最近記事をだせずじまいで大変申し訳ありません。記事自体には着手しているもののなかなか完成まで持っていけない自分の未熟さが原因です。4月は時間がある日が多いため、2~4記事だせればいいと思っています。

 発展編というかこの記事より、もっと奥深く掘り下げたプログレ記事はまた別に創るので、出す時期は来年くらいになるかもしれませんが、遠い目で待っていただけると嬉しいです。

22.4.3に出しました。

sai96i.hateblo.jp

 

それでは

imoutoidという存在 ~夭折した鬼才~

 最近ブログにかける時間が少なく更新頻度が落ちてしまいました 

まぁ昨年からこのくらいのペースなので結果的に去年と同じくらい記事だせると勝手に信じてます。

 

以下本編

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今回はimoutoidというアーティストについて素人目でもこんなに凄い人であったということを書きたいと思います。このブログを読む人なら2割くらいはその存在と偉大さを知っていると思います。わからない人のためにわかりやすく説明するとしたら「田中秀和 (MONACA)やtofubeatsなどが尊敬している人物」と書いたら彼の凄さというものが伝わるであろうか。まぁとにかく才能と実力と環境がこの上なく恵まれていた才人。SuperColliderという音響合成用プログラミング環境および言語(wiki参照)の扱いについても精通しており、そちらの方面でも評価されていました。

 ※当記事のtubeリンク先の垢は公式です。

 

 

 

18歳にしてこの世を去ってしまったことがどれほど大きな損失かというのは、フォロワーの多さや、彼が残した数少ない作品を聴けばわかるはず。

一番とっつきやすいのはiの数式(remix)。原曲は存在するものの、それ以上にカッコよくなおかつ繊細に組み込まれた音の数々は10代で熟せるそれではない。

イントロから圧倒的な掴みにくるピアノやシンセのバランスの調和。音調の選び方と、それらの下地を支えるビート感とのマッチング。それら全てがあまりにも「耳に残りやすい」。

2m31sからの展開含め、鳴ってる楽器の使い方が非常に巧みです。

3m37sからはじまるピアノソロとその後からのってくるシンセとのの折り合い、そしてだんだんと

盛り上げていくのもなかなかうまい。テクノポップ的でありつつ、EDMっぽさも含まれている傑作です。

・えふ☆えふ

ffのbgmとらきすたの持ってけ!をリミックした音源なんですけど信じられないほど違和感がなく

remixでこんな音源が作れるのか!!とおもった作品です.

 

・kamikaze

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2005年(14歳)の作品。概要欄より。

このクオリティの楽曲を14歳で作り上げるのは天才としかいいようがありません

18,19で大作をつくるより何倍と個人的に思います。

imoutoid氏はどうやら小学校高学年時代から親のツテでプロ奏者からコード理論などを教わっていたらしくその影響が彼の少ない音楽人生に影響を与えているのはいうまでもありませんがそういったことがあったとしても、このような楽曲を14で作り上げるのはなかなか才と能がないと難しいですね。

・台詞音楽

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imoutoid live

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コメ欄にいる長谷川白紙は本人なのか気になる()

 

 

imoutoid live その2

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ADEPRESSIVE CANNOT GOTO THECEREMONY PART2

kawaii future bassの元祖といってもいい(動画先のコメ欄にもありますが)

とにかく鳴ってくる音全てが美しい。

part1-3 どれも良作で好きです。特に1は私好みのピアノとメロディの使い方をしているので特にお気に入りです。2は先ほど書いたようにkawaii furture bassの元祖、もしくは最初期といって差し支えない音源。それだけで個人的に満足しています。それ以外にも1m03sからあがっていく感じは高揚感が揺さぶられます。3はedmらしさを全開にした上でかっこいい音源になっておりこれもなかなか耳に残る。全体的にクラブミュージックと思わせて色々なジャンルが入っているように感じた。

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Illusionist

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制作時は15歳とかいう狂気。

ジャンル:ワールドとedmを組み合わせたような音源。

かなり精密に音が配列されており、この時から音に対するこだわりがあったのかなと思います。

(っていうのも失礼かもしれない)

後半から声を楽器として曲の中にメロディとして落とし込んでおりこれ秀悦です。

・ringtones

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小学校高学年の時に携帯の着メロ作成機能を用いて作られた音楽

ある程度感覚で作れるといえ、なかなかすごい。

 

・10秒フラッシュ音楽作品

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10s完結型の音楽の作品集です。クラブミュージックっぽいものもあれば、トラップ・ヒップホップさが出ているような音楽 基本主張のジャンルの派生先まで網羅する技量はなかなかだと思います。本でいうとショートショートみたいなものですね。

 

Movement to suppress evil books

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・亡くなる3日前の即興ピアノ演奏

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音質は最低ですが(収録関係上)imoutoidさんの即興音楽のメロディや、聴こえてくる音から推測できるピアノのタッチ感はとても綺麗で鮮やかですね。 ドビュッシー っぽくもあり、サティ的な落ち着きもありと(勝手な妄想)色々な経験の積み重ねで得てきたものが如実に出ていると思います(結果的に彼が奏でた最後の音楽でもあるので一種の集大成ともいえるかもです)

 

 

・amagakure(名義:ファミコン宇宙人)

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今では洋楽などでも当たり前に聴くようになったこもった感じのメロディにビートを刻むといった形式を2000年代中期にやっていたというのがこれもまた凄いですね。

先見といういうと少し違いますが微々たるセンスを感じます。

聴く限りある程度のジャズ教養はあると感じます。

(上記の即興演奏の動画からもジャズの匂いもしますし)

 

・ファインダー(imoutoid's Finder Is Not Desktop Experience Remix) 

 

 kz(livetune)さんのファインダーのremix

原曲を知っていると10倍美味しさが増します。

imoutoid成分もありながら原曲の良さも残している傑作。

 

 

・おすすめ生放送アーカイブ

アカペラ枠(制作時16歳)

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・ラジオ(個人的に大好き)

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 ひたすらimoutoid氏が喋って音楽をやるというラジオ

この中ではボイパをやったり電子ピアノで弾き語ったりと色々自由担っている感じがたまらないですね。最初のダ・カーポの弾き語ったりカバーは最高に泣けます。

 

 

今でこそ(というか当時から)10代でソフトを用いた作曲をしていた人は多くいましたが、その中でも異端というか、頭一つ抜けた存在として評価が高く将来を期待されていたimoutoid。惜しいことに夭折してしまいましたが、存命なら中田ヤスタカなどと同等かそれ以上のアーティストになって、世界で活躍していたと思います(それこそ Aviciiクラスと共演・共作が充分できるくらいの)。imoutoid本人があまりボカロなどに興味を示さなかったことから知らない人も多いかとは思いますがこれを機会に彼が遺した音楽に浸ってみようと思った人が一人でもいれば私は幸いです。

↓より詳しい人が書いたimoutoid氏についての記事.

natalie.mu

 

 

堀江晶太 BASS MEETING 第一部感想

島村楽器×L's TRUSTのBass Meeting

 

ゲストが堀江晶太(penguin research)さんで私は最前の席で拝見することができました。

一部では堀江さんとL's TRUSTさんのスタッフさんとで話を進行していきました。

ベースの話に入る前にお互い車が好きだからというところから、ここ最近堀江さんが

車のバンパーが壊れて修理費に140万かかったという話で一時間ある尺の内二十分ほど盛り上がりました。その後ベースメインの話になり以下のことを話されました。

殴り書きのメモを中心に書いているため、いまいち伝わらない面もあるかもしれませんが

そこはあらかじめご了承ください。

 

今回の開発ベースを担当した方は10年以上業界に勤めいてる方で「すごいベーシストがいる」

という文言で堀江さんを紹介された時「またかよ、、ハイハイ」と思ったが、本当に凄いベーシストであったっということが最初に説明されてました。

 

Q.ウォーミングアップでは何をするのか

A.基礎運指などの確認などはするが、それだけやっても意味がないので色々な曲を弾く。

手が冷えていると本来の力を発揮できないためグーパーで手を温めている。

色々な曲を弾くという実践的なことをすることで上達する。また、弾いた音源を録音.

それらを自分で聞き、リズムなどがあっているかなどの反省をすることが大事。

 

Q.こだわりの音作りについて

A.低音から調節する。現場によって調節した音を周囲に聞くことを心掛けている。

Q.スラップのピック弾きについて

A.意外と自分も雑であるが、左手用いてミュートしているとなかなか目立たない。

常に触らない弦を意識することが大事である。楽器の構造上右手のアングルはやや斜めより

Q.ルート弾きのドライブ感について

A.ビブラートを意識して奏法をしているとそうなった。元々民族楽器が好きで、それらのニュアンスをベースにも活かせることを考えてたどり着いた。 

 

その他に話していたこと,,,

ダウン弾きの方がスピードが出るということや、ダウンアップ弾きは交互に行うよりも

ダウンメインでランダムにアップを入れたほうがいい。

今回紹介した五弦ベースは完全体ではなく、ゆくゆく開発する究極の4弦ベースのための中間地点的な立ち位置。

coolzがhistoryに統合された下りで立川島村楽器のスタッフさんが「ダサい」とぶっちゃけた

 

全体的な感想

尺が一時間であったため物足りなさを感じた。

堀江さんのベースパフォーマンスがとてもすごく、プロは違うなと再認識。

間近で大好きな作曲家の話が聞けたのがとても嬉しい。

 

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会場内の楽器やその他機材の写真.

 

同イベントに参加されたあさんのツイートの方が詳しくかいているのでそちらも参照してください

 

ちょっとしたお知らせ

 

 

2020年になり、早10日と少しが流れました。相変わらずの時の流れというのは早いと思わされます。

今年もrinoブログは平常運転で行こうと思っていますが、色々考えた結果やり方を少し変えようと思います。そこまで頻繁に更新しているブログではないのであまり変わりないと思います。

・定期的な聴いた音楽シリーズの記事投稿を止める。

10ヶ月間 上旬・中旬・下旬と更新してきました。しかし後半になるにつれて時間がとれず、記事を出すのことに対して遅れをとったことがありました(当サイトを良く見ている方ならわかると思います.)以前の迷いの種であった毎日更新ではありませんが、どうも記事を出せなることが多いと考えた時、無理にやるのも気が引けるので(趣味レベルのブログでしかないし) 定期的な更新を止めることにしました。変に義務感を感じてしまったことのがいけませんでした。まぁ色々痛々しいことは書いたものの「要するに更新頻度の低下」という事です。なかなか難しいもので、「趣味ブログであるからマイペースでの更新」と「当サイトを好んで見ている人のために定期的更新をするべき」という両極端の意見を考えた時に浅知恵ではありますが上記の結論に至りました。

その代わり、出す記事のクオリティと深さは、どの既存記事をも上回るできで出しますので期待しててください。

 

更新頻度を意識する理由としてはアクセス数が自分の想像以上の数値をデイリー単位で増えているから。

記録しているため、以前よりも「見られてる」という事を意識するようになりました。

ryo(supercell)さんでいう妥協できなくなったから完璧に仕上げたいみたいな感じです。

そんな大層なもんでもないが。

マイナスな話ばかりだと単純に記事として面白くないので今年出したいと思っている大作記事のタイトルを列挙します。

プログレについて

東京事変の魅力

・ryo(supercell)楽曲の解剖

ピアノソロアルバムおすすめ10

以上が出せれば御の字だと思っています。

 

 

今年のベストalbum10選・単曲10選

adventar.org

楽曲オタク Advent Calendar 2019の記事です。

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24日という日に何ら意図はないです。

以下本編

作曲:ryo(supercell)  曲名:#Love

デュオでsupercellやられたらそれはもう良曲以上のクオリティは確約されていますよ。

正直6年ぶりのシングルなので、不安分子がゼロであったわけではありませんが杞憂どころからさらに10段階くらい上回った完成度でした.annはchelly・やなぎなぎ付近の融合系な声質でしたし、gakuも普通な声よりでしたが調和としてはとても合っていました。音作りも相当意識していることがinstを聴いてわかった時は鳥肌でしたね。

声すらも楽器の一部として考えている場面が多々あり「完璧主義者:ryo」のこだわりが見えた気がします。反面リリースが遅れているわけでもあるので妥協してくださいっていいたいですけど。(一説によるとアルバム6枚分の曲を作ったものの納得が行かず破棄)

#Love feat. Ann, gaku

#Love feat. Ann, gaku

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作曲:堀江晶太(penguin research) 曲名:夢と色でできている

ギャルゲにおける堀江晶太さんのヒット率はいったい、、、。

転調と楽器のバランスがとくに光っており、フルで聴いても味が色々あって聴きごたえあります。「やっぱり君が大好きだ」の語感そしてアウトローをバシッと決めたが個人的に一番ポイントが高いです。2019年 堀江楽曲の中でNo.1です

作曲:Billie Eilish & FINNEAS    曲名:bad guy

ダークでありながら、ビリーアイリッシュ の囁きボイスがたまらない一曲.

この曲を17,8歳が共作する相手がいるとはいえ作れるのはすごいですね。

使い分けというのが本楽曲の特徴の一つだと私は思っています。

歌ありのときとメロディを流すだけのパート分が非常にうまい。

後半に行くにつれて声が付属効果音のような役割をしているのもいい。

そして一気に曲の雰囲気が変わっていきビリーアイリッシュの囁き声が強調される場面はたまらないですね。耳がくすぐったくなります。

彼女の音楽的バックボーンがとても気になるので、今後ビリーアイリッシュに焦点を絞って特集を組もうと思います。 

bad guy

bad guy

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作曲: DST & Unfazzed   曲名:Mayday (feat. Ninho)

 ヒップホップ音楽の中でもこれほど不思議な始まりかたは私の中では珍しいです。

そしてなによりこの曲がいいのは裏打ちのピアノですね。deemoでありそうな陰鬱なメロディなのに裏に回っているその斬新さがヒップホップだから当たり前っと思いながらも面白い曲であると感じました。

Mayday (feat. Ninho)

Mayday (feat. Ninho)

  • SCH
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥153
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作曲: wowaka    曲名:コヨーテエンゴースト

 どこをとってもwowaka節全開で展開されるのがいいですね。

ボカロではなくwowakaさん本人が高速で歌っても違和感がないのは一貫して作風を

貫き続けたからですね。演奏人も圧倒的技巧で展開していくためひたすらに驚かされる。こう言う音楽はwowakaさん以外には作れないと思うので亡くなられたのがとても悲しいです。以前から言及しているようにwowakaという作家はナンバガの血を受け継ぐことに成功した二大作家のうちの一人と考えている自分からすれば代わりは当然難しいです.

コヨーテ作れて尚且つアンノウン・マザーグースを作れるオルタナ作家が彼以外にどこにいるかって話です.

コヨーテエンゴースト

コヨーテエンゴースト

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作曲:Ed Keeley & Fergus Bossert 曲名:Your love

 やられましたね。

強烈な楽曲です。ドラムンベースというジャンルはこの手の音楽でありふれているジャンルですが、そんな偏りやすいジャンルの中でも本楽曲はずば抜けていました。女性vo.とこれでもかというほどのビートの刻みと、時折でる歪み。たまらないです。

 

Your Love

Your Love

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作曲:清 竜人  曲名:princess

 りぶさんの声を最大限に活かしている。ribing fossilの中でも抜群に決まっていた一曲。

セクシーさがありながらラップ調(指パッチン)もりぶの裏面を出すような展開。完全にイントロでの少し匂わせでさえも味があって、全体的にメロディと声との調和が爆発しています。またノリという意味でメロディだけでもとても優秀です。私が思ったりぶさんの声の構成として(囁き/りぶ節/かっこいいりぶ/全開りぶ)の4面それぞれで楽しませることができるというのは「りぶさんの声質」だからこそと思いました。

Princess

Princess

  • りぶ
  • J-Pop
  • ¥255
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作曲:米津玄師  曲名:海の幽霊

馬と鹿もいい曲ですが、個人的に海の幽霊のほうが壮大さと盛り上がりがあり好きです

米津氏の裏声が聞けるという意味でも貴重な一曲だと思います。

まず最初から主張が激しく21sからの語り調はある意味米津節といってもいいですね。

かなり好きです。そして44sで「星が降るようにあなたに会いたい」のセンスはさすがと言うべきでしょうかね。1m07でサラッとしめて二番目にいくのもめちゃくちゃ自然でうまいです。全体的に今の米津氏の作風に珍しい高音域が多様されているのが個人的にツボって感じですかね。3m25sで終わらせてもいいのに最後に付け足しゆっくりとアウトローに繋げるのに感嘆しました。

 

作曲:gyoson  曲名:白夜

今年嬉しいニュースの中には当然彼の音楽復帰というのがあります。

ここ最近のツイートで

 こんなツイートをしていましたが今からでも遅くはないと言うか、素質の観点からすれば人気アーティストになれると思います。

未だにgyosonとしての方向性がつかめませんがとりあえずアルバム一枚出してって感じですね。down hillもよかったですが


Gyoson - Downhill (Audio)

白夜の方がピアノライン・メロディとして彼の前身に近いので。

現段階で2曲出て感じたのが、歌詞における本質は変わっていませんが、gyosonとしてはトラップやヒップホップの作風が多いのでそっち系統がメインになり、音数の多い世界観がカオスな音楽はもうつくらないのかなって思いますね。

個性の強い作家ほど後年まるくなっていく風潮にトーマさんも入ってしまったという。ダメと言うわけではないが。

 


Gyoson - 白夜(Audio)

作曲:Eve    曲名:レーゾンデートル

Eveは声が微妙なのは相変わらずですが、作曲の力は正直まふまふよりも個性的で

尚且つ音域もそこまで高くないため「the  ボカロ上がりポップ曲」という作家。

イントロから真夜中の高速道的な情景を一発で思い起こさせる奇抜なセンスは

須田(バルーン)などよりも作家として格段に上だと私は思います。

ドラマツルギーなどでも感じましたが人が歌うを作るのがうまいからかボカロに歌わせるとすこし違和感が生まれている気がしてなりません。歌詞も子音を詰めて言い切れてない感が本楽曲にもあるのでそこらへんを改善すればもっといいと思います。

レーゾンデートル

レーゾンデートル

  • Eve
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

その他候補にしていた曲(一部)

まふまふ -マルファンクション

神僕-20XX

USG-オリオンをなぞる(編曲:堀江さん)

ビリーアイリッシュ-everything i wanted

アリアナグラデ-7ring

あなただけ-長谷川白紙

If I Can't Have You-ショーン・メンデス

白日-king gnu

 

アルバム編

・WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?/ビリーアイリッシュ

今年ぶっちぎりで1位のアルバムです。アルバムのテーマが「夢の最中に発生しているもの」

というのもなかなか新鮮。金縛り・夜鷹症・悪夢・明晰夢などといった説明のつかないものを歌にする

ということ18歳でやってのける発想がぶっ壊れています。ある意味「the dark side of the moon」などに

似たテーマ性です。ダークな面が満遍なく出ているbad guyをはじめポップさを前に出した8や明暗的なI love you

ヒップホップとトラップの融合形の iilomiloやオルタナとedmを組み合わせたようなmy strange addictionなど曲

のヴァリエーションもたくさんあります。今作で一番お勧めな楽曲は何かと言われたら「I love you」です。

・エアにに/長谷川白紙

長谷川白紙が頭のおかしい音楽を作っていることは処女作を聴けばわかります。

昨年のベストに彼の曲を入れておいて良かったと心から思えるほど最高のアルバムでした。

既存概念の破壊といってもいいめちゃくちゃな曲が入っています。

ごちゃまぜでカオスな世界の中には長谷川さんの声が入ってくるという

系統としては平沢進に近いものがあります。

No.3の「怖いところ」は明るさやファンタジックな音楽など様々な側面が出ている曲で、初めて聴いたときは

なんだこれっと声に出してしまったほどです。

「砂漠で」などの電子音楽をメインに歌が進行していくのもメロディの激しさとの絡めあいが綺麗で

不思議と耳に入ってきやすいタイプの音楽です。

「悪魔」という曲はひたすら効果音で構成されているような楽曲でハチ楽曲に近い因子を感じしました。

散々ぶっ壊れた曲を出しておいてラストトラックの「ニュートラル」では普通のピアノをメインに進むという

ギャップがまたいいですね.2m20s-31sからの展開好き。

エアにに

エアにに

  • 長谷川白紙
  • J-Pop
  • ¥2139

・aurora arc/bump of chiken

Aurora ・月虹・シリウス・流れ星の正体が特によかったです。

あまりバンプは聴かないのですがそんな私でも結構いいと感じる音楽が多かったです

ダークホース的な意味ではspicaが予想外の楽曲でした。spicaはおとめ座で最も明るい恒星と言う意味ですが

その言葉通りの音楽で非常に感動しました。アコギだけで歌うジャングルジムなども藤原基央の声が強調されていていいですね。

・over It/summer walker

Drunk Dialing...LODTでやられましたね。この手の楽曲には弱いです。

曲の良さを最大限に活かしているのはやはりシンガーの声が綺麗でありつつ少し癖があると言う点ですね。

Just mightはちょっとだけ#loveみたいな感じがして好きでした。

トラック13のOff of youのは音がとにかくいいです。

Playing gamesはavatarみたいな世界観でイントロが始まるのがいいですね。その後も複合的な音源がテンポよく

進んでいくなかピアノが意外な展開を魅せてくるのもこの曲のいいところです。

全体的にヒップホップ的な音楽要素が強くありながらR&Bの味も楽しめると言う二面性が楽しめるアルバムです。

Over It

Over It

  • Summer Walker
  • R&B/ソウル
  • ¥1935

 

・TIM/avicii

かの有名なAvicii(本名:ティム・バークリング)のアルバム。死後みつかったいわゆる「未発表音源」の中から関係者が厳選した楽曲で構成されています。

聴く前から絶対いいアルバムであることはわかってましたがやはり実際に聴いてそれを実感した時の快楽さといったらないですね。

EDMというジャンルに発展をもたらした技量は流石と言うべきでそれはHEAVENなどを聴けば一聴瞭然です。2m25sからの展開は普通じゃ思いつけない気がします。

Bad Reputationという曲では木琴という楽器をこれでもかというほどにEDM調にまとめています。

Excuse Me Mr Sirという曲ではイントロでアコースティックを使いながらピアノとかも少しづつダンスミュージックになっていく様は圧巻です。Heart Upon My Sleeveはそれ以上のことをやってのけています。ラストトラックのFades awayもカッコよさの塊みたいな楽曲。

アルバムを全部聴き終わった後、これらを作ったaviciiがもういないという事実に悲しくなりました。

TIM

TIM

 

ジョジョラビット/マイケル・ジアッチーノ

インクレディブルの劇伴で有名なマイケルジアッチーノ作品

全作品を通して劇伴作家としての引き出しの多さに驚かされました。

俗にいう「引き」というものもが感じられる曲もあったり、、、

From Poster to Postestみたいな曲をもう少し長丁場で作ったらクリスマスソングになるなって思いました。

The Secret Room(本アルバムで一番好き)なんかは感動のシーンや悲しみのシーン、そしてダークな曲という三点セットな曲です。

Pickled Pinkは笛を主軸とした音楽で森の中に隠れるシーンなどの情景が思い浮かびました。

Beyond Questionsは落ち着いた楽曲でありながら神秘的というまぁよくある組み合わせでありつつ少し悲哀感があります。

A Butterfly's Wingsなんかは王道なピアノソロ楽曲です。ショパン的な要素がちらちらするのが聴いていて微笑ましかったです。

トラック数が約30近くありつつも46mしかないというオリジナルスコアですが、全楽曲「劇伴作家」が手掛ける最高の仕事をしているので是非聴いてください。

 

・INTO THE PURGATORY/Galneryus

前作からもすでに二年経っているという事実がまず衝撃。

Purgatorial flameのinstrumentalから始まりmy hope is goneへ。

曲調はメタルあるあるな感じなのでそこまで言及することはありませんが、はやり小野正利というvo.の高音域の安定さの次元に驚かされます.(鋼兵も昔は彼とタメ張れるくらいうまかったのに,,,)

FIGHTING OF ETERNITYはキーボディストが作っているせいか「the キーボード感」がてにとるようにわかる楽曲になっています。そのためいつも主張の激しいsyuのギターがあまり出ずに

キーボードでイキってくる感じが最高です。それでもしっかりと他の楽器に見せ場があるのでそこまで偏ってないですね。本アルバムで最長の長さを誇るTHE END OF THE LINEはsyuさんが「かっこよさとはこうだぜ」みたいなものを全て注ぎ込んでいる感がたまりません。そしてドラムの主張が他の楽曲と比べても

結構暴れる感じがして躍動感があります。

ROAMING IN MY MEMORYはインストなんですけどsyuさんの哀愁漂うギターがたまりません。これは師匠譲りの技巧なんですかね。

本作でのおすすめは「GLORY」です。

Into the Purgatory

Into the Purgatory

・anonymous/ブラックベアー

そして再びそれはわたしのこころです。、、、

R&Bの主張が激しいアルバムでした。downが一番耳に残りやすく、メロディラインも秀逸でした。Heart brokenもクセになりやすい曲ではありましたが

後半になるとちょっと飽きが出てくるのが難.too  closeも色々面白い曲でした。 Dead to meはビートラインが少々うるさいのを抜けばすごくヒップホップしてる曲です。

SICK OF IT ALLみたいな色々な方向から音が降ってくるという感じの始まり方はどちらかというと実験音楽に近い手法なんでしょうかね。ちょっとダウンビートっぽさもあり

何も考えたいくないときにはお勧めです。BURNT AFは実験的という意味では飛び抜けていました。ブレの表現とR&Bが合うことはある程度予想はできました。

ANONYMOUS

ANONYMOUS

  • ブラックベアー
  • R&B/ソウル
  • ¥1935

・Sympa/King Gnu 

 

藝大に進学してる人がいる時点で普通のバンドマンとは一線を画していますね。

ノリやすい音楽の数々。そして声の美しさが本作のアルバムを象徴しています。

Hitmanの「前を向いて」のむの綺麗さとか、前半の一貫したリズムであったり,the hopeのちょっとジブリっぽくもあるサウンドを想起させる展開。ピアノの低音の使い方。

弦楽器の盛り上げ方。どれも美しく荘厳さがあっていいです。3m付近の歌の入りとか感動ものです。ここでバックの弦が余計に曲のあり方というのを決定づけている気がします。

それでいてFlash !!のようなカッコいいポップサウンドが作れるというのは凄いですね。多分この曲が本作の中では一番好き。

 

・Everydy life/コールドプレイ

やっぱりコールドプレイは裏切らない。

音の作り方とメロディラインの斬新さというのが今作でもしっかりと主張されています。sunriseからはじまってchurchのロックポップ的なリズムを刻む楽曲

Trouble In Townではピアノと効果音と一音を時折混ぜる鮮号的な楽曲。昔ながらのブルースやr&b・ソウルを想起させるBrokEn.ピアノライン+ささやき程度のブルース楽曲Daddy。

Sunriseの方が僕は好きな曲が多かったです。

ブラジル音楽的な始まり方をするOrphansなどをはじめビートピアノのبنی آدم、表題曲のeveryday lifeの異世界間などが全面に強調され、ピアノで進行していくのsunsetも好きですが。

一番ポップスっぽいのはFlagsですかね。へんに凝った構成でもなく普通な曲ですけど、これをラストにもってくるのはちょっとずるいっていう感じもありますね。

 

 

Everyday Life

Everyday Life

 

 

以上が私の2019年のベスト音楽となります。

最初はアルバムの予定が調子に乗って単曲にまで手をだしてしまったことをちょっと後悔しています。来年もいい音楽が聴けることを期待して締めます。

長丁場の記事(前日担当の堀速には負けますが)を最後まで見てくれた人

お疲れ様でした。

 

私以外にも沢山の作・楽オタがAdvent Calendar 2019に参加しているのでそちらもご覧になって下さい

リンクを貼っておきます。

なまおじさん

https://scrapbox.io/motaku/%E3%83%89%E3%83%AA%E2%98%86%E3%82%A2%E3%83%94%E3%80%81%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%A5%9E%E6%9B%B2

めがねこ

https://meganeko-mink.hatenablog.com/entry/2019/12/02/000354

 

七彩茜さん

https://wisteria7520.hatenablog.com/entry/unison_square_garden

こるすと*さん

https://note.com/colstrains002/n/n1b291c59a55f

さん

https://note.com/tempy/n/n622f07604034

Yodanさん

https://note.com/spk_road_runner/n/nae8791818faf

KUSHIさん

https://kushikushi.hatenablog.com/entry/2019/12/06/150701

れ҉お҉(1̷͎̜͌̌̉͆̌̓͘e̸̡̧̛͖̳̝̮͌͑0̴̛͕͊͑̀͌̀͊̚͝͠)さん

https://1e0vj.blogspot.com/2019/12/2019.html

うえどさん

https://wadeyusaku.hatenablog.com/entry/2019/12/11/003222?_ga=2.223444956.639824787.1575794829-622712997.1561885673

めっとさん

https://metto0222.hatenablog.com/entry/2019/12/11/234413

掛川さん

https://ectomorph-works.hateblo.jp/entry/20191212

Blu-rayさん

https://blu-ray.hatenablog.jp/entry/advent_divout

土曜日のフライトa.k.a.フレンドパスワードさん

https://note.com/saturday_flight/n/nfa1566f7861f

ret156さん

https://ret156.hatenablog.com/entry/2019/12/15/105106

ざき☆すたりヴぁさん

https://zakistariver.hatenablog.com/entry/2019/12/16/014100

住民票印鑑????第二章さん

https://moccai.hateblo.jp/entry/2019/12/17/000000

AOZYさん

https://aozy.hatenablog.com/entry/2019/12/18/210000

enutun_WUGさん

http://enutunnlog.hatenablog.com/entry/2019/12/19/001641?_ga=2.243612300.823739855.1576675102-1584314930.1513861380

ののの さん

ブロブさん

http://enutunnlog.hatenablog.com/entry/2019/12/19/001641?_ga=2.243612300.823739855.1576675102-1584314930.1513861380

ふろうとさん

https://float168.hatenablog.com/entry/2019/12/22/161110

GinCleさん

https://horienews.com/archives/2019kemusic.html

ラルーノさん  

神楽色アーティファクト(まふまふ)感想 後編

神楽色アーティファクトの感想記事 後編です。

前編は

sai96i.hateblo.jp

ちょっと厳しめに書いてます。

リライト・ザ・サーガ

タイトルからしたらkemuっぽいサウンドでぐいぐいいくと思いきや優しめの始まり方で少し

予想外というか意表をつかれた気がしました。

「これから先の光景は誰にだってわからない」っていう歌詞はなんとなくいいなって思いました。

ただ曲としてとても味っけがないですね。どちらかというと

アンハッピーエンドワールド

アンハッピーエンドワールド

  • 美紀&胡桃
  • アニメ
  • ¥250
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 みたいな感じがしましたが、アンハッピーほどまふまふ節があるといほどでもない。

どちらかつかずの曲でしたね。ただサビのメロディは満点です。流石。

リライトザサーガ

リライトザサーガ

  • まふまふ
  • J-Pop
  • ¥255
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曼珠沙華

合わない。編曲が佐々木裕さんです。水彩銀河の時もなんか違う感じがしたというか、

あまりにもファンタジー色が強すぎというかやりたいことはわからなくもないのですが

まふまふの鮮やかな曲調をベースにしては編曲との噛み合いに誤差がある。

あとちょくちょくセリフが女受けをねらっているのか?という側面が強すぎですね。

(^ω^三^ω^))僕と踊りませんか?

 (`・ω・´)運命は変えられる。

聴いててこっぱずかしいです。

ラップはかっこいいです。

曼珠沙華

曼珠沙華

  • まふまふ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

とおせんぼう

パッとしない。曲とやりたい題材はわからなくもないし、それなりに良さは出てますが決定的にこれだっていう要素があまりないです。うんいいよ・ねぇなど言葉の口調を変えたりするのはいいですが、そもそもそれ以外で魅せられるところがないです。これなら夢のまた夢のほうが私は好きですかね。 ミーつけたを最後のサビ前にいれるのはまふまふらしいなって思いました。

 

とおせんぼう

とおせんぼう

  • まふまふ
  • J-Pop
  • ¥255
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傀儡の心臓

後半10曲の中で一番のだめ曲でした。凡曲です。

多分鉄琴をうまく使った夢とファンタジーの折り合いみたいな曲をつくりたかったのだと思います(推測)が、雰囲気を楽器で出すのに精一杯で肝心なメロディラインがかなり薄いです。

ピアノも使い方としては悪くないですがもう少しトリッキーでもいいですね。 

傀儡の心臓

傀儡の心臓

  • まふまふ
  • J-Pop
  • ¥255
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廃墟の国のアリス

これはまふまふが送るトーマさんラブリーな曲なのでそもそもオリジナリティはないのです。

この手の楽曲はトーマさんが頂点を極めているため下位互換でしかないのですが、影響を受けた人間が作った作品としてはかなり優秀ですね。トーマ さんトリビュートに収録すればそれなりにいい評価をもらえると思います。

ただこの手の曲をかける人があまりいないという点で、頑張ったなーという感じはあります。

サビは日向電工のブリキノダンスを感じました。全体的にボカロアウトローな曲を全部混ぜた曲という印象が強いです。

www.nicovideo.jp

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トーマ さんや日向電工音楽を堪能すれば廃墟アリスをもっと楽しめます。

本当に単なるオマージュ曲で、それ以外に感想はないです。

廃墟の国のアリス

廃墟の国のアリス

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生まれた意味などなかった。

Neruがつけそうなタイトルですね。

これも方向性はわかるけど、曲として微妙です。神僕のウォッチドックスをまふまふオンリーで作ったらこんな感じになるというべきですか、、、

ラストの生きなきゃ云々のところも最後にどっとメッセージ性を伝えるという意味では効果的だと思いますが、声が高すぎてちょっときついところがありました。

生まれた意味などなかった。

生まれた意味などなかった。

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アートを科学する

後半10曲の中で一番いい曲。

まさにまふまふって感じがしつつ、ピアノの明るいロック。そして本作の最高傑作と私は思いました。ここまで新境地とオリジナリティが全面に押し出されているのはまふまふ 楽曲としてはかなり珍しい。色々楽曲が凝っている点で、それを歌詞にしているのがかなり好きです。

こういう曲をもっと作ってくれっと強く願います。かなりツボです。

アートを科学する

アートを科学する

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それは恋の終わり 

タイトルを考えたら青春ソングというか朧月とベルセルクを融合して地球最後で薄めるくらいの曲がいいと思いましたね。かなりまふまふの色が強い楽曲に仕上がっていますが。

これはこれでいいのではないかと思う人もいますが私には合いませんでした。

それは恋の終わり

それは恋の終わり

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拝啓、桜舞い散るこの日に

コラボ相手からして歌詞がベタな単語だらけなのは仕方ないですが、曲がもう少し明るくてもよかったと思います。spcl調的といういいますか、よくあるポップス路線で行った方が感動ソングになりえたかもしれません。ちょっとボカロのピエロっぽい感じがあったのは評価ポイント高いです。 桜の雨的なものを期待して聴かない方がいいです。

拝啓、桜舞い散るこの日に

拝啓、桜舞い散るこの日に

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あさきゆめみし 

浅き夢見しと 変換せずに平仮名タイトルにしたのはなんでだろう。

少しの和風のロックと曼珠沙華のメロディが融合した感じな実験的な曲ですね。

あまり印象的な曲ではないです。

 

あさきゆめみし

あさきゆめみし

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<<総評>>

 

全体を通して後半の大半の曲が凡か平均以下のクオリティでした。はっきりいってほとんどが必要のないトラックばかりでした。20曲を詰め込むより、前半の威力がある曲10曲とアートを化学する・廃墟アリスぐらいでも十分かと。多すぎるとアルバムを通してまとまりがないですし、トラックが多いから良いというものでもないので、次回作以降もう少しトラック数を減らしてまとまりのアルバムが欲しいですね。

 

前半10曲 9/10

後半10曲   6/10

 

総合 7.5/10

 

 

twitterのフォロワーである大問題さんに感想をいただいたので載せます。

全体的に従来よりも一歩進化したまふまふが感じられるアルバムでした。特に和風の曲調に関しては忍のすゝすめや朧月のクオリティの高さや、冒頭と締めに入れているところからこれからのまふまふの作品でも主軸になっていくのかなと思いました。

 


神楽色アーティファクト(まふまふ)感想 前編

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神楽色アーティファクト

前作の明日色ワールドエンドから約2年ぶりのアルバムということで、まふまふの作曲

力前作と比べてどのくらいまで上がっているのかという点でとても期待値が高い作品でした。アルバムタイトルには一貫して『色』という単語をいれていますね。

収録楽曲も20曲と通常よりやや多めで嬉しい反面、アルバム作品のまとまりにおける

一貫性がないと感じました。

曲数が多いため、一気に全部やるよりも二回に分けます。

 

mafusoku.blog.jp

を運営している立場ではなく、一音楽ファンとしての感想です。ご了承ください。

神楽色アーティファクト - まふまふ itunesリンクに飛びます。

収録楽曲 

 

 

 忍びのすヽめ

ピアノと笛を使った和風的な組み合わせのイントロが印象に残る。そのあとのギターもまふまふ楽曲っぽさを残しつつ展開されるため、和風テイストに偏ることもなく、A・Bメロ共に和風ロックでありつつ、かっこよさをピアノなどで補いをサビでドカンと爆発する展開が凄く流動的であり上手い。本作に収録されている楽曲の中でも特段気に入りました。間違いなく17年では作れなかったであろう一曲であり、この二年で技術をあげたという証拠にもなっているそんな曲でした。

曲の合間に歌い方を楽曲に合わせ少し崩して歌っているのは意表をつかれた感じがしますが、曲によって工夫した歌唱を入れるのはいいと思います。

忍びのすゝめ

忍びのすゝめ

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自壊プログラム

作風でいうとスズムの赤心性:カマトト荒治療・絶望性:ヒーロー治療薬系統を踏襲していることがわかる。まふまふ氏は時計の音などを含め、かなりスズムサウンドからの影響が強いですね。前作では、輪廻転成がイグジスタンスからの影響がありました。「一生したり顔で見下していろ」のメロディはまさにスズム節と言っていい。ただ、しっかりとオリジナリティという面も現れおりA→Bメロの変わりようは、まふまふ氏が影響を受けた作家もやってないパターンであるせいかとても新鮮でした。

自壊プログラム

自壊プログラム

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サクリファイス

サビがアンチクロックワイズ系統の楽曲ですね。コーラスで少し壮大さをかましていますね。 どちらかというとまふまふが得意なラウドな曲だと思います。ピアノの使い方が影響を受けたであろう作曲家の堀江さん・スズムとも違った感じなのが凄くいい味を出しています(特に最初のAメロとBメロの裏で鳴っているところなど)。間奏あたりはkemu楽曲を彷彿とさせますね。

まふまふ楽曲におけるピアノの料理法は、主張が強めで、強調したいところに持っていく傾向が多いですね。(Bメロの不協和音的なアプローチ・間奏に突入する前のメロディの裏で土台とみせかけて強調していく展開などが顕著)

 

余談・・・スズムと堀江さんのピアノの扱い方についての考察は 

sai96i.hateblo.jp

 こちらに少しだけ書いているので興味がある人は是非。

 

サクリファイス

サクリファイス

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ジグソーパズル

イントロをギターだけで印象付けて、ある程度繰り返した後に歌に入るのまでの構成

は悪くないですが、歌い出すまでが長くて諄いです。

楽曲と歌詞の語感の組み合わせはとてもいいですね。

特に

アイノウ 愛ノー もう足りないよ ジグソー

ジグソーパズルをテーマに楽曲を作ったことの方が私としてはやるなぁっと思ったばかりです。ここ最近確立した作風なせいか、あまり言及できることがないです。

 

ジグソーパズル

ジグソーパズル

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マルファンクション

立ち入り禁止の進化系の曲でかっこよさで言うなら本作の中で一番です。アウトローの少し間を開けるのも悪くない。歌詞の「トリミング〜」のくだりは面白い言い回しでした。サビがちょっとトーマさんのミーミルの花を連想させましたね。

(この程度ならただの被りでしかないでしょうが)

作為的にマルファンクションしていくだけ」の締めは爽快でした。

マルファンクション

マルファンクション

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朧月

まふまふはこの手の作風を作るのがとても上手いですね。サビに行く前にドラムで下地が盛り上がっていく感じが躍動感を出していると思います。

個人的に声質・歌・曲の3点の交わりは朧月ぐらいがベストマッチしていると感じました。変に媚びっぽくもなければ、音数の多い曲でありがちな乱暴な感じもないですし。

朧月

朧月

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すーぱーぬこになれんかった

ネタ曲いえば怒られるかもしれませんが、部類としてはそっち系だと認識しています。

朧月とは打って変わり早めのテンポかつ、歌い方に可愛さを寄せている分、歌と声はあまり好きになれませんでした。歌詞の「なんでもするから」って狙って書いたのかはわかりませんが、間違いなくネタは知っていると思うので、その点もう少し歌詞はどうにかならなかったのかと思いました。

 「もしかすると、生まれる世界を間違えたのかもしれない。」がノゲノラの某キャラのセリフっぽかったです.(パクリ云々という話ではない)

すーぱーぬこになれんかった

すーぱーぬこになれんかった

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女の子になりたい

まふまふ曲を通り越して田中秀和楽曲であるというのが第一印象。

作家の力量の問題であるが故に仕方がないのですが、編曲:田中秀和が曲を食っているなと感じます。やはり編曲というものは楽曲を左右する大事な過程であるということを再認識しました。編曲:まふまふではこんなにもチャーミーで愛おしい曲にはならないので

まぁ歌詞と声は完全にファンサービスというか、まふまふ氏の声質が好きたまらない人にとってはたまらない一曲にはなっています。

複雑化したデモ音源を田中秀和さんに送ったら、もっと複雑になったらしいので

繰り返しになりますがこの曲は完全に編曲に持って行かれていると思いました。

この曲はGメインのほうが王道なメロディなのですが、そこを敢えてF#/G♭にしているのが如何にも田中秀和さんっぽいなって思いました。

女の子になりたい

女の子になりたい

  • まふまふ
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動かざること山の如し 

全体を通しても凡作という印象。特出してここがいいという場所もない。

動かざること山の如し

動かざること山の如し

  • まふまふ
  • J-Pop
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君のくれたアステリズム

前回の明日色でいう「眠れる森のシンデレラ」・「水彩銀河のクロニクル」の作風が進化したファンタジックな楽曲ですね。どちらかというとEDM色が強いですね。

特に1m23s-1m31sのメロディは水彩銀河っぽく感じました。

マリカーピンボールステージの音みたいな感じ)

57sと58sで一音挟んだなのは、実験的というか今後そういう曲を作りたいという感じがしました。既存曲に新しい要素を加えた一曲というのが全体を聴いての感想です。

君のくれたアステリズム

君のくれたアステリズム

  • まふまふ
  • J-Pop
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後半10曲と総評・最終評価含め後編は一週間以内に出せればと思っています。

今後気づいたことがあれば追記していきます。

 

Are you ready?とかいう迷曲。

よくわからない。最初に聴いた感想です。

Are you ready?

Are you ready?

  • BiS
  • ロック
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アニソン云々を抜きにしても曲の長さが11m24という時点で、なにか恐ろしいものを感じました。しかも長いからといって、プログレなどでみられる統一さなど、かけらもなく、色々な曲を四つくらい繋げますた☆的な曲。

良い意味で作曲者(松隈ケンタさん)は狂ってますね。

最初らへんはいいんですよね。1m45sから一転して、メタルみたいな感じになります。本来の「曲」形式を保つのであれば、二番サビ前か、二番のAorBメロ付近の時間です。

この時点で、まだ8m以上あるという苦行。

3m35sからedm調の曲に映ります。Neko hackerかな?だがそんなひと時もすぐ終わってしまう4m22sからまた狂ったようなが楽曲が流れます。

www.nicovideo.jp

のクオリティを100倍にしたぐらいの曲が流れてきます。

どんどんくるっていって、イェええええええええええええええええええええみたいなテンションへ移ってきます。ただ、流れてくる曲はかっこいいという。

そして忘れた頃にやってくる最初のメロディ。これでやっと終わりかと思いきや8m42sからまた違う音楽が始まる。ここで終わっとけよ。

ここまできても、蛇足感が残る音楽が続くという、、、、

10:50から締めのウォーがはいってその後に、まさかの音源に拍手喝采が入ってくるという。そこでやっと終わるのですが、この曲を一回聴くだけでも、かなりの疲労感があります。

でも終盤ならでは音使いをしているのでそこはまだ評価できますね。

この曲から学べることは、時間の大切さですね。あといかに、長い楽曲を、飽きずに聞かせることが難しいかっということ。

 

 何回か、聴くと本当にそうかは置いておいて、QUEENのオマージュ要素があるのかなっと思いました。まず、11m24=11月24日=フレディ・マーキュリーの命日。

そして最初の歌い出しは、ボヘミアンラプソディーの55sからの引用が目立つ。

 Queenの方はmama〜に対して、Are you ready?はパパァ〜>(´・ω・`)ですし。

 

多分、この曲は、3,4曲を融合している、そんな曲です。なので、個々で出せば、それなり良い曲なのではないかと思います。作風が一切安定していない作りにした作曲家の真意というか、意図を知りたい。間違いなく、しっかりとした曲もかけるはず。この曲はめちゃくちゃだけど。個人的に、1m45sからの曲調で一曲つくったver.を聴いてみたいです。二番目のEDM調は音ゲーやってる人なら受けが良さそう。

 mixがない方が私は好きですが、、、

Angelic Sphere (Extended Mix)

Angelic Sphere (Extended Mix)

  • 3R2
  • エレクトロニック
  • ¥200
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 こういう曲が出来上がったのだろうなっと。勿体無い。

次の曲調でいくならWhat's up,people?(デスノートのアニメ版EDで激しいやつ)的な曲ができたはずだし。

 

楽曲全体的に、全てが斜め左いって、下にいくっていうよくわからない方向にいってる

が、しかしこんなカオスな曲なのに、売り上げ成績として、GDに認定されている恐怖

ここまで来ると、作曲家の勝利だろっとも思いたくなります。

f:id:sai96i:20190921223904p:plain

ゴールディスクに認定されてるという。

www.riaj.or.jp

事実は小説より奇なりとはまさにこのこと。

とにかく、このぶっ壊れた一曲を是非聴いてください。

 

ヨルシカ コンセプトアルバム「エルマ」感想

4/10に発売された「だから僕は音楽をやめた」でクソ平凡な記事を書いてしまった(まぁ当サイトに書いてあることは、だいたい平凡なことではあるが)ことがあることがちょっとしたトラウマになっているので、今作はそうならないように頑張ります。 

 d(´・ω・`)。

*平凡すぎて、自分でも出さなきゃ良かったレベルの記事です. 

sai96i.hateblo.jp

 

Elma

Elma

  • ヨルシカ
  • J-Pop
  • ¥2200
  •   

 1.車窓(instrumental)

情景というもの映し出すのに、ナブナは長けていると思う。実 際、その延長線上で作り上げた世界が、ボカロpとしての彼の世界だと個人的に思う。

 

車窓

車窓

  • ヨルシカ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

2.憂一乗

歌い出しというか、曲調が、amazarashiの「ライフイズビューティフル」と似通っていたところが一部あった。意識の一部としては間違いなくあると思う。それ抜きでも曲はとても良いです、アコギ一本で始まり、ハーモニカや落ち着きのベース、リズム隊がどんどん組み合わさり、情緒的な曲に仕上がっていると思った。

 

憂一乗

憂一乗

  • ヨルシカ
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3.夕凪、某、花惑い

イントロから結構ハマってしまった。一番が終わった後のベースのドゥンドゥン好き。あと、その後のピアノで不協和音みたいな感じになるのは、前作の「八月、某、月明かり」でもやってましたね。というか歌詞の「ロックンロールが〜」っていうのは、コンセプトアルバムだからこそのあれだからですかね。あと、この曲は、ちょっとgreat distance (作曲:ryo(supercell))っぽさを感じた。1m46〜57sあたりのメロディが彷彿とさせた。1m9s-11sあたりの流れるようなピアノ好き。

夕凪、某、花惑い

夕凪、某、花惑い

  • ヨルシカ
  • J-Pop
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4.雨とカプチーノ

リズミカルな楽曲である。r&bっぽいのかな。ヨルシカの音楽性に隠れてるけど、っぽさは感じた。1m16sからいきなり一転するのは魅せ方としてはとてもうまい。が、最初の音楽性でやってもらったほうが私は好きです。

雨とカプチーノ

雨とカプチーノ

  • ヨルシカ
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5.湖の街(instrumental)

ピアノ風edmインストというべきなのか。途中入る息遣いはだれのだろう。

湖の街

湖の街

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  • J-Pop
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6.神様のダンス

バランスが取れてる。というか、1-6までの曲の中では、一番ヨルシカっぽさを感じる。後半になると、どんどん楽曲が爆発していく感じがいい。2m47sあたりからのジャズソロは文句なし。ナブナやるな。最後の3m28sあたりのピアノのちょっとした味付けもうまい。

神様のダンス

神様のダンス

  • ヨルシカ
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7.雨晴るる

4.で言ったr&bっぽさが存分に出ている曲。この曲のサビ前のちょいおきながら、サビに入るのに、なんとなく良さ感じた。でもまぁそのくらいかな。

雨晴るる

雨晴るる

  • ヨルシカ
  • J-Pop
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8.歩く

 ガチャガチャしたイントロから始まる。ピアノの躍動がすごい。ベースが良い味を出している。1,35s~のピアノと、1,51s~のギター、でニヤッとしてしまった。激しい曲調が好きな人にはぴったりだと思います。

歩く

歩く

  • ヨルシカ
  • J-Pop
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9.心に穴が空いた

本アルバムの最高傑作。9sで、低音がドーンとなるの好き。だけどあんだけじゃものたりないので、もっと明確に、そして思いっきりグリッサンドを決めて初めて欲しかった。vo,の良さというのは、存分に、惜しいなく出されている(「もっとまどろむように深く」あたりとか)。ピアノメインで、進行していく。 3,28sあたりのあれは、小→大のほうで展開した方が良かったと思う。あえてああしたの可能性もあるが。

心に穴が空いた

心に穴が空いた

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10.森の教会(instrumental)

ちょっとnujabesがサンプリングしたreflection eternalっぽい。

reflection eternal

reflection eternal

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
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森の教会

森の教会

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11.声

イントロでちょっと思ったのが、ひと昔まえの米津っぽさがある。diorama収録楽曲の「首なし閑古鳥」とか「caribou」みたいな、メロディとかは全然違うんですけれど。あくまで「ぽさ」ですけど。2,22で一旦、間をあけて、ピアノと、vo.の声を一緒にだすことで、面白いなって思った。ピアノを鳴らしてから、vo.が歌い出すみたいなのがありふれているので。

声

  • ヨルシカ
  • J-Pop
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12.エイミー

三月のパンタシアの、「三月がずっと続けばいい」のイントロ。これを連想する人おおいと思う。 コーラスの男vo.はナブナさんですかね(?)佳作ぐらいの出来かな。

後半のたたみ方は好き。展開の仕方で言えば、この曲が一番よくできている。

エイミー

エイミー

  • ヨルシカ
  • J-Pop
  • ¥250
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13.海底、月明かり(instrumental)

ピアノと海の音が組み合わさって、タイトルっぽさがしっかりと出てる。 

海底、月明かり

海底、月明かり

  • ヨルシカ
  • J-Pop
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14.ノーチラス

 サビがちょい、egoistの「planetes」っぽかった。作品的にちょい微妙。a,bメロからのサビで変わりすぎ。雨とカプチーノでは、まだ展開の仕方がよかったが、これは失敗だと思う。もうすこし、説明がないと。が、やりたいことはわかります。

余談になりますが、作曲者もいってましたけど、sfの巨匠ヴェルヌが書いた作品、「海底二万マイル」に登場するノーチラス号かららしいですね。作品自体もとても面白いので、興味ある方はぜひ読んでみてください。


ヨルシカ - ノーチラス (OFFICIAL VIDEO)

ノーチラス

ノーチラス

  • ヨルシカ
  • J-Pop
  • ¥250
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総評,,,アルバムの出来としては、こっちの方がすきな曲が多かったです。コンセプトアルバムとして、前作と合わせて評価するなら、9.0/10。本作品単一で評価するなら、 8.5/10。そのくらい良いアルバムでした。今後もヨルシカさんに期待を込めていきたいとおもいます。


ヨルシカ - エルマ (Album Trailer)

supercell カフェに行ってきた。

supercellカフェは行かなくてはっと思い、行きました。池袋パルコにつくのに30mかかる(別件の都合上南口からでて、その用事終わってから、東口に行くまでにかかった時間)という失態というか、時間の無駄を引き起こし、少し悲しくなりました。

もともとニコニコ本社があるところで、何度か通ったこともあり、すぐ行けると思っていたので余計にショック。

まぁそんなことがあり、無事つき、地下2fへいくと

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祝い花的な感じのやつ。

が置かれてました。

その奥に行くと、カフェで飲食をしながら、bgm(当然全部supercell楽曲)を聴きながら、spclライフを堪能できます。私は特にそういったものに興味がかなかったので、カフェ自体は行きませんでした。

さっきの写真から左へいくと、グッツコーナーがあり、ryoさん関係のcd(egoist込み)や、クリアファイルが数種類あったり(歴代cdジャケット・イラスト絵)、T-シャツがあったり、梅干しがあったりしました。実用性のあるものという点で、私は、クリアファイルを選びました。当然選んだイラストは

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メルト(2007年 12月7日) supercell0曲目。原点。

です。他にもbrsとか、wimとかあったのですが、金銭的な意味もあり、この一枚にしました。

入り口から左へいくと、展示があり、左はsupercell関係のイラスト(spclメンバーのサイン入り)で、左は,redjuice,hukeさんが、本業で担当した仕事のイラストなどが貼られていました。

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supercell関係のイラスト。

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supercellとは別に、suprecellの絵師が仕事で描いた絵。

シュタゲとか、ギルクラとか、EGOISTとかあります。

ここで少し残念と思ったけど、致し方ないと思えることがあり、それは罪の名前のイラストがなかったこと。しかしこればっかりは、描いた方が亡くなられているので、仕方ないです。

グッツコーナーの後ろには、メッセージボードあり

黒いテーブルの上に、ペンとメッセージが入る付箋が、端っこに用意されてたので、私も書きました

おおっぴらに「俺こんなメンセージ書いた^^」と、載せるのはすこし違う(supercellへのメッセージであるため)のと、書いた内容がちょっと恥ずかしいので、知りたい方は、期間までに池袋パルコへ行ってください。

他の方メッセージで印象深いのは、「ryoさんもっと曲出して」「やっぱりsupercellなんだよな〜」「当時高校生or中学生だった私は社会人になりました。今でもspcl聴いてます」あと、書き手的な意味ではアメリカからのファンも書いていましたね。

また、複数回訪れたひとや、egoist vo.chellyとスタッフがきたからまたきました。みたいな人もいて、金あるなーっと思いました。

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メッセージボード

とまぁ、全体的にこんな感じのイベントでした。

supercellのファンなら一度は訪れるべきですね。ryoさんのファン、三輪士郎hukeさんなどといった、メンバーが好きな人でもきて損はないです。

たしか期間は9月中旬ぐらいまでやってるはずなので、まだ大丈夫です。

 

では。