最近ブログにかける時間が少なく更新頻度が落ちてしまいました
まぁ昨年からこのくらいのペースなので結果的に去年と同じくらい記事だせると勝手に信じてます。
以下本編
今回はimoutoidというアーティストについて素人目でもこんなに凄い人であったということを書きたいと思います。このブログを読む人なら2割くらいはその存在と偉大さを知っていると思います。わからない人のためにわかりやすく説明するとしたら「田中秀和 (MONACA)やtofubeatsなどが尊敬している人物」と書いたら彼の凄さというものが伝わるであろうか。まぁとにかく才能と実力と環境がこの上なく恵まれていた才人。SuperColliderという音響合成用プログラミング環境および言語(wiki参照)の扱いについても精通しており、そちらの方面でも評価されていました。
※当記事のtubeリンク先の垢は公式です。
2007年頃に彼の音楽を認知した。衝撃的だった。いつか必ず会いたいと思っていたし、音楽を続けていればきっとそれは叶うと信じていた。訃報を聞いて、それが叶わないということと、何よりもう彼の音楽がこの世に生まれないということに絶望した。あまりにも大きな損失だと感じた。とても悔しかった。
— 田中秀和/Hidekazu Tanaka (@MONACA_tanaka) 2019年4月23日
「6月のimoutoid」の日の夜、とある仕事関係の予定が重なっていた。でも、何が何でも行かなくてはいけないと思い、行った。当然叱られた。先輩方にご迷惑をおかけしたことは本当に申し訳なかったし心から反省している。けれど、後悔はしていない。僕の人生においてあの選択は全く間違っていなかった。 pic.twitter.com/gyhugnRaz6
— 田中秀和/Hidekazu Tanaka (@MONACA_tanaka) 2019年4月23日
いろんなミュージシャンの同世代がいますが、10代でimoutoidくんと会ってしまった衝撃がデカすぎて世間で天才や鬼才と言われている人を見ても全然しっくりこないし、関西でこういった音楽をしていて存在感のある同世代がいなくなってしまったのは今日に至るまで本当にデカいことでした。
— tofubeats (@tofubeats) 2019年4月23日
18歳にしてこの世を去ってしまったことがどれほど大きな損失かというのは、フォロワーの多さや、彼が残した数少ない作品を聴けばわかるはず。
一番とっつきやすいのはiの数式(remix)。原曲は存在するものの、それ以上にカッコよくなおかつ繊細に組み込まれた音の数々は10代で熟せるそれではない。
イントロから圧倒的な掴みにくるピアノやシンセのバランスの調和。音調の選び方と、それらの下地を支えるビート感とのマッチング。それら全てがあまりにも「耳に残りやすい」。
2m31sからの展開含め、鳴ってる楽器の使い方が非常に巧みです。
3m37sからはじまるピアノソロとその後からのってくるシンセとのの折り合い、そしてだんだんと
盛り上げていくのもなかなかうまい。テクノポップ的でありつつ、EDMっぽさも含まれている傑作です。
・えふ☆えふ
ffのbgmとらきすたの持ってけ!をリミックした音源なんですけど信じられないほど違和感がなく
remixでこんな音源が作れるのか!!とおもった作品です.
・kamikaze
2005年(14歳)の作品。概要欄より。
このクオリティの楽曲を14歳で作り上げるのは天才としかいいようがありません
18,19で大作をつくるより何倍と個人的に思います。
imoutoid氏はどうやら小学校高学年時代から親のツテでプロ奏者からコード理論などを教わっていたらしくその影響が彼の少ない音楽人生に影響を与えているのはいうまでもありませんがそういったことがあったとしても、このような楽曲を14で作り上げるのはなかなか才と能がないと難しいですね。
・台詞音楽
・imoutoid live
コメ欄にいる長谷川白紙は本人なのか気になる()
・imoutoid live その2
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kawaii future bassの元祖といってもいい(動画先のコメ欄にもありますが)
とにかく鳴ってくる音全てが美しい。
part1-3 どれも良作で好きです。特に1は私好みのピアノとメロディの使い方をしているので特にお気に入りです。2は先ほど書いたようにkawaii furture bassの元祖、もしくは最初期といって差し支えない音源。それだけで個人的に満足しています。それ以外にも1m03sからあがっていく感じは高揚感が揺さぶられます。3はedmらしさを全開にした上でかっこいい音源になっておりこれもなかなか耳に残る。全体的にクラブミュージックと思わせて色々なジャンルが入っているように感じた。
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制作時は15歳とかいう狂気。
ジャンル:ワールドとedmを組み合わせたような音源。
かなり精密に音が配列されており、この時から音に対するこだわりがあったのかなと思います。
(っていうのも失礼かもしれない)
後半から声を楽器として曲の中にメロディとして落とし込んでおりこれ秀悦です。
・ringtones
小学校高学年の時に携帯の着メロ作成機能を用いて作られた音楽
ある程度感覚で作れるといえ、なかなかすごい。
・10秒フラッシュ音楽作品
10s完結型の音楽の作品集です。クラブミュージックっぽいものもあれば、トラップ・ヒップホップさが出ているような音楽 基本主張のジャンルの派生先まで網羅する技量はなかなかだと思います。本でいうとショートショートみたいなものですね。
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・亡くなる3日前の即興ピアノ演奏
音質は最低ですが(収録関係上)imoutoidさんの即興音楽のメロディや、聴こえてくる音から推測できるピアノのタッチ感はとても綺麗で鮮やかですね。 ドビュッシー っぽくもあり、サティ的な落ち着きもありと(勝手な妄想)色々な経験の積み重ねで得てきたものが如実に出ていると思います(結果的に彼が奏でた最後の音楽でもあるので一種の集大成ともいえるかもです)
・amagakure(名義:ファミコン宇宙人)
今では洋楽などでも当たり前に聴くようになったこもった感じのメロディにビートを刻むといった形式を2000年代中期にやっていたというのがこれもまた凄いですね。
先見といういうと少し違いますが微々たるセンスを感じます。
聴く限りある程度のジャズ教養はあると感じます。
(上記の即興演奏の動画からもジャズの匂いもしますし)
・ファインダー(imoutoid's Finder Is Not Desktop Experience Remix)
kz(livetune)さんのファインダーのremix
原曲を知っていると10倍美味しさが増します。
imoutoid成分もありながら原曲の良さも残している傑作。
・おすすめ生放送アーカイブ
アカペラ枠(制作時16歳)
・ラジオ(個人的に大好き)
ひたすらimoutoid氏が喋って音楽をやるというラジオ
この中ではボイパをやったり電子ピアノで弾き語ったりと色々自由担っている感じがたまらないですね。最初のダ・カーポの弾き語ったりカバーは最高に泣けます。
今でこそ(というか当時から)10代でソフトを用いた作曲をしていた人は多くいましたが、その中でも異端というか、頭一つ抜けた存在として評価が高く将来を期待されていたimoutoid。惜しいことに夭折してしまいましたが、存命なら中田ヤスタカなどと同等かそれ以上のアーティストになって、世界で活躍していたと思います(それこそ Aviciiクラスと共演・共作が充分できるくらいの)。imoutoid本人があまりボカロなどに興味を示さなかったことから知らない人も多いかとは思いますがこれを機会に彼が遺した音楽に浸ってみようと思った人が一人でもいれば私は幸いです。
↓より詳しい人が書いたimoutoid氏についての記事.