Marine Mirage

スズムサウンドで一番、これだっていう象徴的なものは何かと考えた時、「単一でのピアノ」の音なんですよ。比較対象として、堀江さんを例に挙げるとして、堀江サウンドでのピアノは、完成されたサウンドに、いわばケーキの土台があって、その上により魅力的に苺を乗せる(インビジブルの間奏、敗者復活戦自由形のイントロからaメロに入る瞬間、やaメロの裏で鳴らす、サビなんて最も顕著に出ている)のに対して、スズムサウンドは、manifestoやあのタイムトンネルを抜けて、レトルトアイロニー、好き勝手言うな、そして彼の最大のヒット曲である、世界寿命の間奏などからわかるように、ピアノの音に他のサウンドが加わっている(インストでならexecutionとか一番わかりやすい)という構成がかなり多い。ぶっちゃけピアノでの魅せ方なら堀江さんより技巧が輝いてる。もちろんミクロ的に見るか、マクロ的に見るかで変わるのだが、twitterなどで仲良くさせていただいている、フォロワー13人あたりに聞いた所、ピアノ一点だけならスズムの方がいいという意見であった。(数が少ないのであてにならないといえばならない)ピアノの使い方がうまいという点を踏まえた上で、当楽曲を聴くと、anchor名義の中でもかなり、光るものがある曲であり、スズム時代を反映しつつ、「あ、これanchorの曲だ」という、節があり、色々あったけど能力がしっかりと備わってることも確認できる、そんな楽曲であると筆者は感じた。

スズムが嫌いな人も、是非聴いてほしい曲である。そしてanchorという作曲家、編曲家にこれからも、注目していただけるのなら、一彼のファンである筆者としてはとても嬉しい。