Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

色々2

積んでいたCDを何枚か消化したうえで、(^ω^三^ω^))っとくるようなものがあったので、書きます。前回というか、

 

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の次は4じゃないのかと言われそうですが、2が手違いで出ていなかったので (´;ω;`)。出します。

まず最初に一発目の曲として「21st Century Schizoid Man(改定前は21世紀の精神異常者)」。これは五大プログレ(pink floyd/King Crimson/YES/EmersonLake & Palmer/Genesis)バンドのうち、キングクリムゾンが出したデビューアルバム(凄い)。ジャケットからただならぬインパクトがあるのは言うまでもない。

 

21st Century Schizoid Man

21st Century Schizoid Man

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曲もヘンテコではあるが、融合体的な感じがする。プログレッシブ(進歩的、先進的な)・ロックというジャンルの中でこんなにも破格な音楽を生み出せるのは凄いと受けとった。 ロックとジャズ調の掛け合いでこんなにも変わった曲ができるのかと。こんな楽曲を1969年に出していたっていうのが何より一番衝撃でしたね。普通の曲として聴かないぐらいが、丁度いいと思います。! (゚ワ゚≡スッ 音が上がっていく展開などはとても聴いていて楽しい。 

あとこの楽曲を、弦楽器で演奏したものもあって、相変わらずジャケットは気持ち悪い(褒め言葉)

21世紀の精神正常者

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 ですけど、プログレロック。元々曲というより、破壊的なサウンドの集合体というか、映画的にいうなら、アート映画的な、明らかに大衆受けな楽曲ではない無機質みたいな曲だからこそ、弦楽器で演奏した音源を聴くとその無機質さが目立つとでもいいましょうか。本家知らなくても普通に楽しめるし、今の近代音楽っぽさもある(これは本家が偉大であるという証でもある)し、そういうのが好きな人はハマると思います。


 どう考えても公式がNightcoreなんておかしい。やっちゃいけないというわけではないが、わざわざ公式でやる意味がない。EGOISTの現時点での最新シングル (咲かせや咲かせ)なんと新曲は一曲だけ。「咲かせや咲かせ」自体はとてもいいのだが、他の内容が過去最低。ロンドン橋のマザーグースはまだしも、The Everlasting Guilty Crown Nightcore mixってなんだよ。多忙なのは承知で書きますが、過去の楽曲のremixとかやるなら新曲を書いて欲しかったですね。もしこのeverlastingのremixを提案したのがryoさんであったのならば少し残念に感じます。読んでる側からしたら、「過剰に反応しすぎ」と思われるかもしれませんが、新曲が一曲しかなく、過去のヒットソングのremixなんてやられたら、当然喜ぶ人もいるのは事実ですが、逆も然りです。ただでさえ活動なんてないに等しいくらいで、なおかつリリース状況も著しく悪いので余計に。

今年spclが復活して、4thアルバムのリリースが決まるくらいトントン拍子でryoさんの作曲した曲が聴けるといいな。本当に。辛い。 

咲かせや咲かせ

咲かせや咲かせ

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劇場中編アニメーション『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』咲かせや咲かせPV


 

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超嬉しい。

どちらも1ページ目に表示されてる。全ての記事に「検索上位に持って行かせたい」という工夫、願望は当然毎度思ってることであり、達成したいことではあります。が、本当に自分が「この記事は検索上位に持っていくだけの価値のある記事」というのはなかなか書けないもので。今までにその確信が持てたのは

 

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 この二つだけなんです。その内一つの記事が検索上位に上がる。これが書いている側としてはまぁ嬉しい。 


BUMP OF CHICKENのアルバムを数枚借りてきました。ユグドラシル/ジュピター/orbital period/COSMONAUT./ 理由として、あまり聴いてこなかったアーティストであったことと、数多くのフォロワーを輩出し続けているバンドの音楽はどんなもん何だろうという一種の好奇心的な欲求が働いたからです。グッときたアルバムがあれば後日レビュー記事を単体で書こうかなって考えています。

Jupiter

Jupiter

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COSMONAUT

COSMONAUT

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 dancer  is the discord (神崎レオナ starrig reona)

堀江さんが編曲を担当しているんですけれど、これが超かっこいい。kemu要素はあるけど、それが表面化してない形で現れており、なおかつ従来の堀江さんにはないテイストで仕上がってきている。是非、インストで聴いてみたいです。発売日が超楽しみ。

やはり堀江さんは素晴らしい作曲家であると改めて思いましたね。(毎回ツボを押してくる楽曲を出してくる)

 

【メーカー特典あり】 Prologue (初回生産限定盤) (ポストカード(ReoNa応援店絵柄)付)

【メーカー特典あり】 Prologue (初回生産限定盤) (ポストカード(ReoNa応援店絵柄)付)

 

 買いましょう

りぶ(歌い手)について

つい最近、歌い手「りぶ」が、某アニメの主題歌に抜擢されて、これはもう書くしかないだろってことで、書きます。普段は、歌い手を抜粋して書くなんていうのはあり得ないので、特別ですね。 

あとあらかじめ書いておきますが、この記事内で書く基準はニコ動内での話ですので、そこは承知した上で読んでください。

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りぶ

 りぶは、ニコ動内で、かなり有名(というか、まふまふなどの一部の例外を除けば、いまだにトップクラスの知名度、再生回数を持ってる)ですが、当然知らない人の割合も多いと思うので、どういった歌い手かというと

  • 所謂、イケボ系歌い手の部類するにも関わらず、男女問わず、一定の評価を得ている(大半のイケボ系歌い手は、男ウケが悪かったりする)
  • 歌い方の引き出しが多い。
  • 歌う曲含め、全体的に脚色を入れるなどを入れて、原曲と、明確に違った良さを出す。(多分、これが一番でかい)

など。まぁ百聞は一見に如かずとも言いますし、実例として動画を貼っていきます。

まず、この曲。イントロから「アウッ」を入れて、リスナーの興味を誘わせる。

そして、曲の合間にも、色々と、ガヤを入れてくる。そして、英語パートでは、これでもかというくらいに、綺麗に、そして滑らかに発音してくるので、英語なのに、日本語に聞こえる現象が、聴く人によっては出たりします。そして盲目のアイロニー(イ↑)っと最後にまた一癖つけてくる。

「もし世界が消えて、私も消えて そしたら、あなたの所有権も(消え去って)」

この、(消え去って)を強調する歌い方も、原曲通りに歌い、単調になるのではなく、アレンジという形で、常にかっこよさというのが出ていてとても良い。ちょくちょく、巻き舌を入れてくるのも、並みの歌い手では間違いなく出ない。

「キャッツダンス〜恋の有罪迷宮」とか、アレンジの勝利ですね。ここのアレンジは歌ってみたならではの表現だと思います。

上記のような、アレンジだけでもかっこいいのに、そこにmixでうまい感じに編集することで、余計にかっこよさが増すという。この一曲を取っても、歌唱力、表現力、アレンジ力というのがずば抜けているのがわかると思います。

では次にneru作曲の東京テディベア。

というわけで、次は東京テディべア。

「踵潰した〜」のあと「yeah!!」といきなりぶち込んでくる。こういう、曲が始まる前に、印象をつけることがりぶさんの上手いところ。「正直者は何を見る? 正直者は馬鹿をみる」でも、ミックスで明確な歌詞に当てる表現というのをつけている。そして終盤の間奏明けの「存在証明。あーシャラップ〜こんなの僕じゃない」の強調で、りぶ真髄が発揮されています。

続いて、

やはりここでも、曲の合間に、「non non non」と入れてきたり、「もどかしくなって」の「なって」で少しがなりを入れてくるわけです。mixのうまさも、この楽曲で存分に楽しめ「待って〜」の待ってで、まを、mixで刻み刻みに入れてくる。そして間奏で、脳漿炸裂ガールを歌詞の一部を歌い入れてくるこのサービスも欠かさない。

しまったって思ったって、もう「遅い」とここでも、ぐっと強調して歌ってくる。

アウトローの部分は完全にりぶさんが付け足したものですが、より、曲調にあった付け足しで、とても良い仕上がりになってますね。

歌い方の幅が広いという点では、この曲が全てだと思っています。聴いていて単調に感じないのが、この歌ってみた動画の一番いいところです。

数年ぶりの歌ってみた動画ですが、ブランクを一切感じさせないクオリティです。

一番「あーりぶだなww」っと思えるのは、2m13-の「だから今、前線上に立って」

の歌い方で歌詞通りに歌うと「ぜんせんじょうにたって(あえて平仮名にしてます)」と、なり、大体の歌ってみたは、この通りに歌っているんですが、りぶさんの場合、「前線twhaに立って」というアレンジをかけて歌っており、曲調にあった歌詞のはめ込みという工夫がなされていますね。そして、間奏明けの「延長戦サレンダーして」は、今までも書いてきた通り、かっこよく決めてくる、今までのりぶさんと変わらないよさが十二分に出ていると。ラストで決めてくるのもりぶさん特有のかっこよさだと、個人的に思っています。

 

という感じで、りぶという歌い手が、いかに特出した歌い手かというのを、紹介してきました。最初の方で、色々な人からしいを仰いてでいると書きましたが、その一例を挙げるなら、

 プロスケーターの羽生選手が効いていたりするんですよ。今はどうかわかりませんが。だから、ドラマツルギーが投稿されたとき、赤字弄りコメでよく書かれていましたね。

 

cdも三枚リリースしており、rib on/riboot/singing rib とあります。ニコ動に投稿されている楽曲を全部聴いた後に買ったほうがいいかなと。個人的にオススメするのは、二枚目の、ribootです。理由は色々ありますが、やはりシークレットトラックの選曲がとてもいいので。なんの曲が入っているかは敢えて書きませんが。

まぁそんなわけで、プロ選手も聴くような魅力を持つ「りぶ」さんですが、アニメ主題歌を担当するという事実があり、これは可能性の一つでしかありませんが、アーティストになるのかな なんて思っちゃったりするんですよね。どうなるかは未知数ではありますが、仮にならなくても、歌い手として、今後も応援する所存です。^^

では。

神僕 1st album 20XX 感想

遂に来ました。神様、僕は気づいてしまった。(通称:神僕)のアルバム。しかもfullで。

確かに、アルバム情報の蓋を開けてみれば、既存曲が多く、そういう点では不満ではありますが、数少ない、未発表音源というか、アルバム「20XX」で初めて聴ける音源のトレイラーを聴くと結構期待させる音源が入っており、期待度がかなり上がっています。

 神僕に関しては

 

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 これ見てもらえると、ある程度どう言ったバンドかが分かると思います。

あと、トラックリスト順には書いてはいないので、あらかじめご了承お願いします。


 トラックリスト

  1. オーバータイムオーバーラン                作曲:東野へいと 作詞:東野へいと
  2. メルシー                                               作曲:東野へいと 作詞:東野へいと
  3. Troll Inc.                                                   作曲:東野へいと 作詞:東野へいと
  4. 20XX                                                        作曲:東野ヘいと 作詞:東野へいと
  5. 匿名                                                 作曲:どこのだれか 作詞:どこのだれか
  6. deadlock                                                 作曲:東野へいと  作詞:東野へいと
  7. UNHAPPY CLUB                                    作曲:東野へいと 作詞:東野へいと
  8. TOKYO LIAR                                           作曲:東野へいと  作詞:東野へいと
  9. 破滅のオレンジ                                       作曲:どこのだれか 作詞:どこのだれか
  10. ストレイシープ                                       作曲:東野へいと  作詞:東野へいと
  11. 沈黙                                                 作曲:和泉りゅーしん 作詞:和泉りゅーしん
  12. ウォッチドッグス                                   作曲&作詞:東野へいと/どこのだれか
  13. Endpoint(insutrumental)                          作曲:和泉りゅーしん

メルシー

メルシー

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 メルシーは、僕の手に触れるな

 

的な作り方。最初にギターメロディ一本で入って、ドラムで一気に曲に入る。20XX

20XX

20XX

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 も同じ系統で、ギターで最初メロディを鳴らして、バッと楽器全体が入ってくる。というか、神僕は割と、初期作の型を、色々な形に組み替えて曲を出すことが多い。

作曲者が違うとはいえ、

匿名

匿名

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も同じ系統で作られていると感じる。匿名は作曲者どこのだれかが、東野へいとの影響を受けていることがよく感じて取れる楽曲であるとも言える。二番目歌詞の冒頭は、まさにどこのだれかだなと思える。

deadlock

deadlock

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はいい曲ではあるけれど、いちいちしつこい。英語の発音とかは平均的ではあるし、特段悪くはないけれど、サビのメロディを何回も「どこのだれか」のような声質で、しかもああいう風に、張られた声で歌われると結構耳が痛くなってくる。間奏からの怒涛の展開は、あの声室で叫ばれると、うーんってなる。どこのだれかの声って、第一声で聴いた時の衝撃度がとてつも大きい反面、中性的すぎる声がゆえに、シャウトや、大声でうわぁーっと歌うのは、どうしても曲と組み合わせたときに、凹凸が合わない。バランスがいいという点では、ストレイシープのサビくらいが一番丁度いい。

TOKIO LIAR

TOKIO LIAR

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は、まぁ、歌詞面で勝負している気がした。サビのハモリは結構好き。

ストレイシープは、東野へいとの前身というか、ぶっちゃけていうと、neruのハウトゥー世界征服という曲の味があった。実は、歌詞中に「このまま腐ったミカンになるなら〜」という文がある。そして、本作のトラック9に破滅のオレンジという楽曲がある。

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それで、このインタビューの中で、破滅のオレンジの由来について、どのだれかが

-タイトルを"破滅のオレンジ"にした意味というのは?

どこの:腐ったみかんは、周りのみかんへ腐敗を伝染させると言います。満たされすぎても、欠けていても、求めても、失っても、"愛"というものは人を腐らせていくものではないかと思い、このタイトルになりました。

 と言っている。何が言いたいかというと、tokyo lairの、「このまま腐ったミカンになるなら〜」という歌詞は、どこのだれかの作家性というものがよく出ている一文でもあり、そして、それを本作で楽曲化したという点で、彼の詩から産み出される世界観というものが、しっかりとあるということが明確に現れている。

 


Neru - ハウトゥー世界征服(How To World Domination) feat. Kagamine Rin & Kagamine Len

 

今までの神僕の楽曲にかなり強化外骨格がついたような曲。格好良さという意味で随一。作曲者がかなり力を入れていると感じた。vo.も工夫をした歌いかをしており、「無愛想な〜」の言い方とか決めてきたなと。これは推測ですけど、ギターとドラム掛け合いから始まる曲がこれから増えるじゃないかな。今までリリースされたものより、間違いなく、作曲者の中で、曲の方程式というか、幅がかなり広がっていると感じた。

アルバムの方向性を決定づけた曲はなんだったと思いますか?

東野:うーん......1曲ではないんですけど、僕がデモを揃えていくなかで、どこのだれかの「破滅のオレンジ」と、和泉りゅーしんの「沈黙」のデモがワンコーラスあがってたんですね。フル・アルバムはコンセプチュアルに作りたかったから、この2曲とは違うタイプの曲を書こうって逆算して考えたんですよ。そこから1曲目の「オーバータイムオーバーラン」を最後に書いたんです。それは単純に「破滅のオレンジ」と「沈黙」のBPMが遅かったから。神僕の曲として、ピリついていて速い、繊細なロック・ナンバーが必要だろうなって思って書いたりしたんですけど。

 作曲者も、神僕の曲として、速さを意識した曲を作ったと語っている。

Troll Inc.

Troll Inc.

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巻きネジのような効果音から始まる。曲調としては、今までの神僕にはあまりなかった、ローテンポで、なおかつヒップホップというか、ラップ的な裏打ちというか、一定のリズムの刻み方があからさまで(いい意味で)良い。サビでドンと、どこのだれかが歌いだすことで、高速ロックではない、ローテンポであるという一種のハマりにくさというマイナスな要素を、埋めている気がする。というより、いい感じに調和された楽曲になっていると。この感覚はおそらく、和泉りゅーしんがインタビュー内で話していた

和泉:はい。僕は新しいことができたのは嬉しいなと思いましたね。今までの僕らの流れからすると、変化球っぽい「TOKIO LIAR」とか「Troll Inc.」も好きだし、自分も「沈黙」っていう新しいタイプの曲を書いたし。それに対するリスナーの反応は全然わからないし、東野は"「Troll Inc.」は、受け入れられにくい曲だと言ってたけど、自分やどこのだれかは"「Troll Inc.」が一番いい"って言ってるんですよ。だから、今回のアルバムを聴いてもらって、どういう反応が返ってくるか楽しみですね

 と同じなのではないかと思う。

破滅のオレンジ

破滅のオレンジ

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 tokyo lairのところで、本作はある意味、必然的に生まれた音楽というのは明らかであるというのは書いたが、音楽的にもかなりいい曲に仕上がっている。というのも、曲を作るにあたり、東野へいとへの、全面的な信頼があり、そのおかげで、どこのだれかが書きたい一曲にしっかりと形としてできたといのがインタビュー下記のインタビューから見ても感じられる。スクラッチ等を入れるという点で、斬新さという、インタビュアーの見方もかなり的を得ている。どこのだれかがいう「聴き流して楽しむ」というのも十二分に成功していると、記事を書きながら、破壊のオレンジを聴きながら、実際に体感した。

-どこのさんが作詞作曲をした「破滅のオレンジ」は、スクラッチやフィンガー・スナップの音も盛り込まれた斬新な曲ですが、どんな曲を作りたいと思ったのですか?

どこの:東野がいつも美しいメロディ・ラインを書いてくれるので、僕はリズムの音楽を書きたいと思って。メロディよりも歯切れや語呂を意識して、聴き流して楽しむような平歌。また、サウンド面にギャップを持たせつつ、色味のないメロディを叫ぶようなサビにしたいと思いました。小難しい曲になってしまったかとも思いましたが、今世に蔓延る苦しみのようなものを書くことができたのではないかと満足しています。

 

 東野へいと(neru)とどこのだれか(まふまふ)の共作。全体的にまふまふがメロディーでneruが編曲をしたような楽曲であるように見受けられた。実際、製作陣も↓のようなコメントを残している。イントロ〜bメロからの後に、サビで一気に盛り上がるのにあたり、サビに入る前に、少しずつ盛り上げる構成が良い。「夏を待っていました」をパクった「悲しみの波に溺れる」のリメイク版みたいな曲だなとも感じた。まぁ神僕の存在自体、amazarashiフォロワーみたいなものですので、今更言うことではありませんが。

ただ、トレイラーで聴いた時ほどのインパクトはなかった。が、神僕楽曲の9割を手掛けている東野へいと、そしてそれを歌い上げるどこのだれか この両者が組んだら、どういう曲ができるかというのは、このバンドが結成された時からずっと感じていたというか、実現しないかと思っていたので、そういう意味ではとても本楽曲はすばしいと思います。

-アルバムを締めくくる「ウォッチドッグス」は、東野さんとどこのさんの共作ですけど、これはどういうふうに作ったんですか?

東野:僕がどこのだれかの家に行って、ふたりで作った曲ですね。一応ふたりで作ったんですけど、どちらかと言うと、どこのだれかが主導だったんですよ。ビートとかメロディは彼が考えてくれて、編曲は僕がメインで考えて。歌詞も、最初は僕が考えてたんですけど、結構レンジがあるから他人の言葉だと歌いづらいっていうのがあって、彼が言葉を作り変えていったんですよ

 

 vo.の息を吸うところから始まる。edmとギターメロディ、中盤から盛り上げてきてる。流れてくる音楽が、今までの神僕の音楽で使われた楽曲群の切り抜きのような構成で、最後に持ってくるインスト楽曲としては、出来は十分。

 


 総評:神僕史上、初めてのアルバムということもあり、期待していたと、冒頭に書いたが、全て通しで聴いた結果は、期待していた以上のアルバムであった。確かに、既存曲

云々は拭いきれなかったが、それでも「東野へいと、どこのだれか」 この二人以外にベースの和泉りゅーしんが作曲した曲が2曲も入っており、うち一曲は、誰しもが、上二人のどっちかが手掛けると思っていただであろう、end  pointというインスト。これはかなり挑戦的だなと思った。安定している二人が手掛ける方が良いという人が確実にいるなかで、和泉りゅーしんをチョイスしたのはかなりポイントが高い。意外性という点でも意表がつけますし。そして、今作で、和泉りゅーしんの実力というのもしっかりと証明された。

本アルバムを曲単位で、好き順に並べると、1.troll inc、2.破滅のオレンジ、3.ウォッチドッグス、4.オーバータイムオーバーラン、5.20XX、6.沈黙、7.tokyo lair、8.メルシー、9.end point、10.匿名、11.ストレイシープ、12.UNHAPPY CLUB、13.deadlock

という感じになります。採点的にいえば、10点中8.5点と言ったところです。

では、また次の記事で。

八日目、雨が止む前に(ALBUM) 感想(後編)

というわけで、

 

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 こちらで、disc1の収録楽曲について触れたので、今回はdisc2についていつものように書いていきたいと思います。

 

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アルバムジャケット
  1. Endless(inst)・・・壮大なインスト、だがどうしても音源のショボさがある。
  2. 絶望性ヒーロー治療薬・・・イントロを聴くだけでニコ動で叩かれている様が すぐに浮かんでしまうほど、色々と問題作(ダンロンの主題歌で使われた時は、あまりにも、そらるの声量が小さい&ガリガリの加工が重なり、極地的に歌の下手さがバレ、また楽曲さえかっこいいものの、歌詞が本編に沿っていないなど、色んなことで有名)だった当楽曲。本楽曲。そらる歌唱ver.を何度も何度も聴いているので、そう言う点で、ものすごくvocaloidが歌うと違和感があるが、それ故に歌の上手さは後者の方が高い。鋼兵さんのウレタイプロジェクト(途中で頓挫)も合わせて聞くと面白いかも。過去ログでみたほうがいいかも。
  3. 過食性:アイドル症候群・・・イントロはまぁまぁかっこいいのに、なんだか薄さが残ってしまう楽曲。
  4. 赤心性:カマトト荒治療・・・過食性の焼き直しみたいな感じがする。音はこっちの方が好み。
  5. へたくそユートピア政策・・・イントロからピアノで攻めてくる曲こそスズム楽曲醍醐味。2,3,4とは打って変わって、正統的と言うべきか、聴いていて楽しい楽曲。サビへの展開の仕方が好き。地球最後っぽさも感じるが、強く感じるわけではなく、かすか程度なのも良い。
  6. 桜色タイムカプセル・・・間奏が強すぎる。
  7. 好き勝手言うな・・・スズムのかっこいい楽曲はこうじゃないと。
  8. うたたか、夏の終わりに隠した・・・堀江晶太(penguin research)作曲の「キスのひとつで」と構造がそっくりすぎる。くらいしか書けない。でもまぁその中でもスズムらしさは出ている。
  9. 嘘つきピーターパン・・・イントロからファミマの入店音を想像したのは自分だけではないはず。あとryo(supercell)さんフォロワーだなっと、アウトローの締めでそう感じた。影響についてはしっかりと公言されていますし。やっぱりボカロ界隈の中でryo(supercell)さんと言う存在は莫大ですね。

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    https://natalie.mu/music/pp/suzumu より

  10. 一人の君と一人の僕に・・・Bメロすき。1m39s-1m57sの裏でピアノが流水のように流れているのも結構好き。本当にピアノで魅せるのが好きなんだなと。本楽曲のみならず、「八日目、雨が止む前に」というアルバム全体を通して思う。
  11. Valedictory(inst)・・・アルバムを締めるインスト。此れと言って何か飛び出ているものはない。強いて言うなら、ピアノオンリーなのがいい。

八日目、雨が止む前に(ALBUM) 感想(前編)

ものすごく今更なんですが、インストアルバムレビューもしたしせっかくならと思い、書くに至りました。 前編の意味は、disc1と言う意味です。後編でdisc2を予定しています。なぜ分けるのかと言うと、昔からそういった分割した記事というものを書いてみたかったからです。あと、ディスク1,2両方やると、流石に読んでる側も疲れるだろうなというところから分けました。

八日目、雨が止む前に。

八日目、雨が止む前に。

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  1. manifesto(inst)・・・ピアノを前面に出して、聴いてる人の心を掴ませる的な感じがする。これはスズムサウンドの特徴でもあるが、ピアノを重きにしている印象が強い。以前にも何かの記事で書いたが、ピアノで魅せることが一番の武器だと感じた。
  2. 人類五分前仮説・・・で、これとかも、イントロからピアノを駆使た楽曲となっている。aメロも、一見ギターが目立つように聴こえるが、実はピアノも下地で結構役割を買っている。高速ピアノ+それに合うサウンドを、ギターなどで味付けしをしているという印象がする。2m44sからの下りは大体の人が好きになるのではないだろうか。全体的に基本的なメインはピアノという点から、スズムサウンドがよく出た一曲だと思う。
    人類五分前仮説

    人類五分前仮説

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  3. 灰色少年ロック・・・やっぱりカッコつけたいところはピアノ。3m04s-3m-8sあたりの、溜めてから展開するの凄く好き。
    灰色少年ロック

    灰色少年ロック

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  4. 心臓コネクト・・・kemu味があるというかあからさまなフォロワーというのは誰の耳に聴かせても明らかなんですが、イカサマライフゲイムのイントロからの着想楽曲でしょうかね。これのMVが公開された時、Movie担当がke-sanβだったり、歌詞の言葉選びが、なんだかkemuっぽいみたいなことがコメントに流れていましたね。「これも正体隠そうとしてないだろwwwwww」見たなのもありましたね。いくら似ていてもkemu=スズムと断定するのは流石に無理がある。まぁ、間奏とかめちゃくちゃkemukemuしてましたけど。最後の「ねぇ、僕は誰でしょう」っていう歌詞が余計にリスナーを惑わせたのでしょうかね。
    心臓コネクト

    心臓コネクト

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  5. Promulgation(inst)・・・インストアルバムを聴いている回数が多いから、こりゃスズムインストだなと感じることができた。50s-あたりからはまさにスズムサウンドって感じがします。
  6. あのタイムトンネルを抜けて・・・やっぱり、ボーカロイドの中で一生鏡音レンの声は慣れない気がするっという個人的な話は置いておいて、
  7. イグジスタンス・・・まふまふの輪廻転生だなーっと。両方交互に聴いていると、必ずそう感じるはず。スズム楽曲を勧めるならまず最初にこれを聴かせる。理由は変にkemu楽曲のエピゴーネンでもないという点。それほどスズム楽曲としてのクオリティが高い。
    イグジズタンス

    イグジズタンス

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  8. レトルトアイロニー・・・kemu味もそこまでなければ、大してピアノもそこまで強調してこないという点では結構異色の曲なのかなと感じた。
    レトルトアイロニー

    レトルトアイロニー

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  9. Enactment(inst)・・・kemuvoxxの「exec」のスズムver.みたいなもの。というか、execの時はスズムもsmcでkemuvoxxにいたので、両楽曲に関わっている以上どちらがいいとかそういうのは言えない。が、execは、Enactment聴く限り、スズムの存在がいたからこその楽曲だと思う。当然Enactmentが後に出たから、kemuが作ったexecを元に作られている可能性も十二分にあるが。
  10. 革命性:オウサマ伝染病・・・和風テイストに高速ボカロ楽曲っていう曲。曲自体にあまり面白みがない。
    革命性:オウサマ伝染病

    革命性:オウサマ伝染病

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  11. 世界寿命と最後に一日・・・スズム楽曲史上一番人気の楽曲。記事を書いている私も一番好きです。とにかく、全体の音のバランスが、他の楽曲と違ってしっかりと取れている。間奏のかっこよさは異常。こんなにも名曲であると同時に、作った側で色々ある曲でもあるというのが悲しい。
    世界寿命と最後の一日

    世界寿命と最後の一日

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  12. 八日目、雨が止む前に。・・・n-bunaが好きそうな曲っていうか、最新作の「僕は音楽を辞めた」でも、「パレード」にそんな匂いがした。こじつけというか、単に似ただけかもしれないが。
    八日目、雨が止む前に。

    八日目、雨が止む前に。

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  13. Execution(inst)・・・スズムインストbest3に入るほど、個人的に好き。

 

色々.3

gyoson(トーマさん)が何のアクションも起こさないので、少し (´・ω・`)って感じで落ち込んでいるます。レーベル競争とかそういうのだったらいいんですけどね。あと、supercell再始動にものすごく期待しています。ryoさんの本場はやはりsupercellですし。


 椎名林檎の1st,2nd album

 

 の、アルバム全体の曲のクオリティの高さに衝撃を抑えられない日々が続いています。というか、この時代のサポメンが凄い人達ばかりで、周りの環境がいいってこういうことなんだなとも思いました。1st albumからは

ここでキスして。

ここでキスして。

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2nd albumからは

ギブス

ギブス

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 1stからの選曲はともかく、2ndは間違いなくギブスですね。世間的というか、曲の知名度で言えば、

罪と罰

罪と罰

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 だとは思いますが(多分)。このギブスは、編曲に携わった、亀田誠治さんも「自分の葬式のbgmに流してほしい」といった程のお気に入りな曲なので、必聴音楽(というか1st,2ndは全曲通して外れないのでアルバム全体を通して聴いてほしい)ですね。

ギプスを推すもう一つの理由として、ryo(supercell)さんがプロデュースをしている「EGOIST」の中で、作られた楽曲で

All Alone With You

All Alone With You

  • EGOIST
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 があるのですが、かなり「ギブス」色が強いです。当然、ryoさんはryoさんでしっかりとEGOISTらしさを組み込んだ楽曲に仕上げていて味がしっかりとあるのですが。それぞれを交互に聴いて楽しめたらいいかなって思います。

椎名林檎さんが、あそこまでアーティストとして輝けるのは、当然本人が凄いものを持っているといのは大前提にありますが、それを支えたメンバーも今から考えると、とんでもない有名人ばかりなので(hzettmさんとか)本当に恵まれているなと。

亀田誠治さんは、知ってる人の方が少ないと思うので、一応軽い紹介をしますと、東京事変で、ベーシストとして活躍していた。というのが、一般的。次いで、椎名林檎のバックアップサポート(編曲するとか)で有名。プロデュース方面では、そのほかにGLAY

/いきものがかり/平井堅などが有名。やはり売れていて、尚且つ評価の高い有名アーティストの裏には、ちゃんとしたアレンジャーがいるもんですね。ミスチル、サザンをプロデュースした小林武史さんの存在や、小室哲哉さん、つんくさんなどがそれを証明していると感じます。

私自身、亀田誠治さん自体は楽曲についての詮索で知ってはいたのですが某fesで、bank bandにも参加していた事実が本当に意外だった。bank bandは、小林武史さん経由で知ってはいたので、尚更。やはり調べるときは徹底して調べないと行けないなと学習しました。


部屋を掃除していたらcdの山が出てきたので、色々漁っていたら

 があったので聴き直したのですが、最高ですね。

 をはじめ、名曲が沢山あります。個人的に、

 とか結構好き。 ナンバーガールについては、いずれ単体で記事を組む予定ではいます。そのためのリサーチをしている最中なんですが、向井秀徳さんはやはり凄い方なんだなと改めて実感しました。


lisaがデビュー8周年を迎えた的なツイートを目にしたので、

oath sign

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  • LiSA
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を聴き直した。(セレクト理由は、1stシングルだから、原点回帰と有名な曲という二点を抑えている)

当楽曲は、大人気コンテンツ「fate」のアニメfate/zeroの主題歌で使われた曲ですが本編にも劣らない楽曲のかっこよさがありますね。放映時が2011年というのを考えると、当時は魔法少女まどかマギカが放映された年でもあるので、そちらでも渡辺翔さんは

コネクト

コネクト

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 を作曲し、一躍有名になりましたね。ちなみにfate/zeroまどマギの脚本も同じ虚淵玄さんです。

翌年の12年に、sao(ソードアートオンライン)

crossing field

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  • LiSA
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 を手掛けているのを見ると、本当すごい方だなと思います。fateときて、翌年にsaoですから、事務所は、このころから次期アニソン歌姫的なポジションを築きたかったのかなっとも思えます。単に新人の事務所推しで、掴んだ作品が大ヒットしただけなのかもしれませんが。

虚淵玄さんもpsycho-passで人気脚本家としての地位を確立しましたね。最近は見ないですが。psycho-passシリーズで一番人気の第1期、 まどマギの脚本を担当というこれ以上ないほど貢献しているので、まぁいいかなっと思います。まどマギなんかは何回見ても面白いですしね。(アニメゴジラ三部作も、酷評の嵐ですが私はあれはあれでありだと思っています)


どう締めればいいのかよく分からないですが、この記事通して何が言いたかったかっていうと、無罪モラトリアム勝訴ストリップは必聴アルバム。両方聴くのがめんどくさいなら「ギブス」だけでも聴いてください。ってことです。それではまた。

 

 

追記、、、色々2.を書いたつもりでいたんですけど、書かれてなかったです;;。なので、今後2を出します。 色々はシリーズにしようかと考えています。 色々ってなんやねんって思う方もいるかもれないので、簡易的な説明をすると、とんでもない名盤にあって、どうしても伝えたいことが突発的に出てしまったとか、そういう時に書く記事シリーズだと思ってください。これについては本当にいつ出すかは気分と感覚と、名盤に合う瞬間次第なので、不定期ですし、そこまでナンバリングは多くはならないはずです。

 

 

 

 

Neko hackerについて。

ツイッターでネットサーフィンをしていたところ,

 (因みに、gincleさんは

horienews.com

を運営している方です)

布教していたので、試しに聴いたら、結構ヒットしまして。neko hackerなんて名前からして、もうオタク向けな音楽ってわかると思います。実際そうですし。

ここの何がいいって、まずこの方針。

Kawaii Future Rockという独自のジャンルを開拓し、日本の音楽を世界に広めるため活動している。」公式のバイオグラフィーより引用

可愛いをローマ字で表しているとこと。サウンド、歌詞などより、ここが斬新すぎる。

バイオグラフィーは、かなり大事なので、下手なことは書けないですし。また日本の音楽を世界に広めるため活動している。」公式のバイオグラフィーより引用 

世界に広めるために「可愛い」という概念を、推し出すのはかなり攻めていると思います。可愛いというのは、日本特有の概念ですし、外人が「kawaiiってなんだ?(´・ω・`)」と疑問を持ち、再生に持って行きやすい。あと「可愛い」が受けた事例として、「babymetal」とか割と買ってると思う。

「アイドル的な少女+神バンド」の異色の組みわせが受けたのがそれの証明になっていると思う。 そういう意味でもkawaiiを全面的に推しているのはかなり攻めてる。

当然アー写は二次元絵なので、日本のサブカルが好きな人外人はそういうところからも入りますし。

で、曲に関してですが、edm調で、ピアノを分割して、そのバックにギターメロディを組みわせている曲が多いです。なので、ある意味、ゲーム的なサウンドとも言える。

アニソン界の大御所の神前暁さん(monaca)が作曲したgod knows...もアレンジしている(富士葵っていうvtuber歌唱(なんか歌い方が平野綾寄りすぎて 歌は正直微妙。あと声が軽い))のですが、中々neko hacker風味に仕上がっていて、これはこれでありだなっと感じた。

削除さん(この人は、この人でめちゃめちゃかっこいい音楽を作る方なのでオススメ。neko hackerを紹介する記事でこんなことを書くのも失礼だが)の音楽から、かっこよさを引いて、可愛い要素付け足したみたいな。感じでもなければ歌詞のレベルは、「はいはい」って感じですが、付け足したかのような感じに最後セリフを言うんですよ。そこがあざといなと思った。これも「kawaii」受けだろう。多分。

具体的には、from zeroで1m12s付近で「ここから始めましょう」sweet dreamsではまず間奏でギャルゲーみたいなセリフをぶっ込み、アウトローの後「また明日ー」、くいしんぼハッカーの最後で「あ、夢か」とか。

個人的にオススメするのが、

Daydream (feat. mega & Sithu Aye)

Daydream (feat. mega & Sithu Aye)

  • Neko Hacker
  • エレクトロニック
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Home Sweet Home(feat. KMNZ LIZ) - Single

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  • Neko Hacker
  • エレクトロニック
  • ¥250
くいしんぼハッカー (feat. くいしんぼあかちゃん)

くいしんぼハッカー (feat. くいしんぼあかちゃん)

  • Neko Hacker
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Sweet Dreams (feat. 利香)

Sweet Dreams (feat. 利香)

  • Neko Hacker
  • エレクトロニック
  • ¥200
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特に,home sweet homeはイントロから心掴まれた。あまりEDMというものの音楽を聴いたことがないだけかもしれませんが。やはり何かセンスを感じた。

可愛いというものを前提に音楽をやっているので、「媚びすぎて無理」みたいなのも特段湧かないはずです。

 なにせ、18年あたりからのアーティストなので、曲があまり少ないでこのくらいしかかけることがないです。将来的にあまりメジャーにはなり得ないとは思います。が、一部では結構人気出るのではないかと予見しています。

 

ヨルシカ コンセプトアルバム「だから僕は音楽を辞めた」 感想

ヨルシカとか正直今までさほど聴いてこなかった(なんならナブナ名義もウミユリ一回ぐらいしか聴いてないかも)のですが、このアルバムのトレーラーを3人くらい友人に送られてきて、これは聴けという暗示なんだなと思い、トレーラーを聴いたら良さげだったので、itunesで買い聴きました。

あと、このブログを初めてみる人用に書きますが、歌詞とか一切触れないので、そういうのを期待してる人・考察が好きな人は別をあたってください。

  1. 8/31(instrumental)
  2. 藍二乗
  3. 八月、某、明かり
  4. 詩書きとコーヒー
  5. 7/13(instrumental)
  6. 踊ろうぜ
  7. 六月は雨上がりの街を書く
  8. 五月は花緑青の窓辺から
  9. 夜紛い
  10. 5/6(instrumental)
  11. パレード
  12. エルマ
  13. 4/10(instrumental)
  14. だから僕は音楽を辞めた。

という曲順になっています。

ちなみに、自分はinstなら、track5.曲なら6が一番好き。

 1...15sから音がなり、数秒後、装飾音で飾りつつ、ゆっくりと展開していって、51sからまた少し早く展開し、e,a,dの繰り返しが続き、1m32sからa,d,e,aで、eの前にdの装飾をつけ、 そこから下がりf♯c# hで着地して、上がっていって、最後はhで決めて着地。っていうインスト。

2...1m55sの前後とで、ピアノの強弱を意識している。割と王道みたいな曲。サビ入ってからのギターのメロディが好き。2m55sみたいな展開の仕方が好きなんだろうと思った

3...イントロのギター好き。というか、18sから下がっていく展開は結構珍しいと思った。てか曲全体がかなり変わってる。「最低だ、最低だ」のくだりのとか d♭→e→ d#からc#→d#→e っていうのがちょっとすげーなって思った。そんで1m49でまた最初のメロディに戻る。基本的にそんな感じの曲。05sあたりから始まる爽快感とは裏腹だった。3m30s-31sの一瞬の楽器隊の組み合わせもいい。

4...2,3を合体させたような曲。間奏で一つ工夫しかけてるのがまたいい。そしてそこから転調するのが最高。

5...edm風味のinst

6...系統的には3。3で変わった展開をしなかったver.みたいな。サビへの持っていきかたが、堀江晶太(penguin research)さんが作曲した「夢と色でできている」と同じような展開で、n-bunaさんもやるなーって感じた。この曲が一番人気高そうな気がする。

7...amazarashiの「夏を待っていました」と「無題」っぽさを曲の中で感じた。一応フォロワーっていうことは公言していますよね。締めかたが面白い。2番でもあったが、3/4ぐらいところで、一回間が入ってる(3m10s)

8...まふまふの輪廻転生とか、スズムのイグジスタンスのサビが好きな人は好きになれると思う。

9...凡曲かな。サビ前のギターは好きだけど。あまりパッとするような展開がないようにも思える。

10...ff8のbalamb gardenのメロディでなってる音で始まる。。5よりedmっぽいのか。途中からこれまたピアノが入ってくるんですけど、あまり主張しすぎてないのが良い。

11...イントロが、ピアノとギターが続いて、少ししたらvo.の声が入ってくる。ヴァイオリンも途中で入れてくるのが良い。アウトロー好き。

12...これも本アルバムの中では割と凡曲。いい曲であることには違いなんですけれど。

13...ピアノだけのインスト、後半で少し盛り上げが入るのが良い。

14...本アルバムのタイトルでもある当楽曲。全体的にピアノのメロディが気持ち良い。

     3m06sあたりから転調するんですけど、その転調の仕方が面白い。多分2番の2m52sあたりでやってるのと一緒のアプローチだと思う。やっぱりああいう持っていきかたがn-bunaさん好みなんだろう(多分)

<hr>

なんだかよく分からない感想になってしまいました。が、しかしこれでもをかなり考えて書いた方なので。見逃してください。(´・ω・`)。

総評:7/10くらいですかね。でもコンセプトアルバム構成なので、既に8月に発売予定のアルバムも聴かないと、ヨルシカっていうか、n-bunaさんが何をしたいのかよく分からないと思うで、今は次作に期待します。

itunes→だから僕は音楽を辞めた - ヨルシカ

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だから僕は音楽を辞めた (Album Trailer)

 

 

 

 

 

ボカロ界の巨星wowaka

既にツイッターでは、すべてのトレンドを覆いつくほど話題というか騒然になっていますが、ワールズエンドダンスホールローリンガール、裏表ラバーズ、アンハッピーリフレインなど数々の名曲を手掛け、後続のボカロpそしてVOCALOID楽曲というものに多大な影響を与えたwowaka(ヒトリエ)氏が亡くなりました。とても信じられないような出来事で発表から数時間経った今でも悲しみが収まりません。

ネットシーンで発表した音楽では圧倒的な指示を受けていた方なので、悲しみのツイートは同業者のミュージシャン、ボカロpだけでなく、youtuberのHIKAKINさん、wowaka氏の母校である東京大学出身で、関わりがあった漫画家、ノーゲームノーライフを著者である作家兼イラストレーターの榎宮祐さんなど多岐に渡っています。やはりそれだけ影響力があり、偉大であった証です。

↓以下 wowaka氏の訃報を受けての反響の一部です。一応わかる範囲でですが、それぞれの代表作を書いておきます。


代表作:初音ミクの消失


wowaka氏と同じ東大出身の漫画家。


代表作:シャルル


代表作:Freely Tomorrow


Youtuber


代表作:ロストワンの号哭


代表作:海色


代表作:irony


代表作:ノーゲーム・ノーライフ 著者兼イラストレータ




代表作:コネクト


代表作:いーあるふぁんくらぶの動画担当。


有名歌い手


kemuvoxxのイラストレータ


代表作:恋スルVOC@LOID



代表作:チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!



代表作:炉心融解


代表作:メルト、君の知らない物語

ボカロ音楽アルバムの神名盤『アザレアの心臓』感想・レビュー

 

アザレアの心臓

アザレアの心臓

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥2000

 

gyosonというか、トーマさんが再始動するので、このタイミングで出したら結構いろんな人が見るのかなと思い。というより、単に本アルバムが好きで偶々未使用ネタだったので使ってしまおうというのが一番の動機ですけれど。さして大したことは書いていないので、初見の人はあまり期待しなことをお勧めします。

 


1.潜水艦トロイメライ

潜水艦トロイメライ

潜水艦トロイメライ

  • トーマ
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  • ¥204
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強烈なイントロで始まる当楽曲。トーマさん自身もアルバムの最初の曲という点を意識して作った模様。トーマ節が好きというか、マダルカルトが好きな人は好きになれるくらいの混沌さが、当アルバム全体を通して見ても、かなりある。a,bメロからサビへと全く毛色の違う音が鳴ってるのがいい。「そこに愛はあった〜」でサビかと思いきや、「栄光の対価 禁制文明〜」のところでまた一つ仕掛けてくるのが流石(トーマさん自身、意識して二回サビを入れている)。間奏のギターから二番につなげる展開で1m48に持ってくるのもthe トーマさんって感じがします。そしてラストの盛り上げで「想像を超えた、時代を超えた 幾万里深い底に残された想いは 仄かな声をあげた。そして、また、深く眠ってしまう」の語感の良さとそれにマッチした音の構成。とにかく全てが変わってるなーと思える楽曲。 


2.リベラバビロン

リベラバビロン

リベラバビロン

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
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バビロンのリプロダクションなので、バビロンを聴いていないとどんなもんかというのがわからないので、未聴の人は、まずそちらを聴いてください。歌詞も一新されていますし。バビロンでは「タタッタ タタッタ」のような裏打ちが入っていたのが、こちらでは入っていることには入っていますが、少しローテンポで、サビへ向かうにあたりでアッチェレランドになっていく。ここら辺はいい編曲の仕方かと思います。そして二番へと入いるんですが、歌詞の語感が本当に良い。

そして「流れ流れる人の海〜」の前のベースのつなぎもいい。「愛されたいというこの街の願いは〜」からの盛り上げておいて、最後はギターで改め直した後、あのアウトローに持っていくのもこれまた良い。トーマさん本人はアルバムの世界観に合わせるためにメロディーラインと歌詞の切り口を変えただけであり、これが最新版だとか、そういう意図はないと言っています。


3.サンセットバスストップ

サンセットバスストップ

サンセットバスストップ

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
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これはトーマ節が顕著に出ている楽曲かと思います。

gyosonであげていた動画内では、これが一番近いですね。2014年の冬のものなので、まだトーマの名残があるというのは期間的にも頷けます。

1,2に比べたら、そこまで変わった要素はない普通の曲かなと。

トーマさんは、当楽曲を、タイトルから浮かんだ世界観で書いているとのこと。


4.魔法少女幸福論

魔法少女幸福論

魔法少女幸福論

  • トーマ
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  • ¥204
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そもそもこの曲の衝撃というのは、リアルタイムでトーマさんを追っていないとあまり分からないところがあるんですけれど、とにかく本記事でも終わりの方に書く「ヤンキーボーイ・ヤンキーガール」のような曲を作った上で出てきた楽曲と考えると、どんだけ作風というか、引き出しがあるんだとと、思った人も少なくないはずです。魔法少女なんて洒落たタイトルからもそれは察せるかと思います。

また、前半と後半で明らかに違う瞬間があるものの、結局最後は最初の感じに戻るのが、この楽曲の魅せどころ。この楽曲、確かりゅーせーが一部手がけているんですけれど、イヌカレーを真似た(というより、13年時点での魔法少女のイメージは間違いなく、まどかマギカなので、そういう意味で当楽曲はそれらに近い世界観に寄せて作っているのは明白なので、悪い意味ではないです)動画編集が入って、mvと曲、そしてそれを担当する人選、全てにおいてリンクしているので、本楽曲はmvと付きの見ると、一層楽しめます。トーマさん自身が、魔法少女ものが好きで、なおかつそれらは日本独自の文化だと思い、継承の意を込めて作られた楽曲。最初の段階では、すべてシンセで作られていたようです。


5.envy cat blackout

envycat blackout

envycat blackout

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  • ¥204
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 こちらはエンヴィキャットウォークのセルフリメイク。これも歌詞を少し変えていますので、エンヴィキャットウォークを聴いてからこちらを聴いてください。バビロンのリメイク「リベラバビロン」に比べて、原曲に近い。後でやってるピアノがすごく下地を支えている。全体的にピアノが輝いているというより、あまり目立たないように施されている気はするが、よく聴けばしっかりと凝っている作りになっているのが目に見えてニヤリとしてしまうところ。そして一瞬だけピアノを全面に出すあざとさ。アウトローなんてほぼピアノのメロディがなければ成り立たないと思うほど激しい主張をしています。


6.九龍イドラ

九龍イドラ

九龍イドラ

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これも2,5ほどではないが、リメイクされている作品。やっぱり何と言っても間奏のベースがかっこいい。でもここはレトロの方がかっこいい。サビから歌詞が変わってます。変わっているのに、同時に聞くとしっかりと合わせていくのが徹底している。そこまで大胆な改変はない。本作の魅力はなんといっても体言止めの歌詞の流動性。この言葉遊び的感覚とベースの掛け合わせこそ本楽曲の本質だと私は思う。


7.廃景に鉄塔、「千鳥」は田園にて待つ。

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。

  • トーマ
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当時、クロスフェードで、歌唱:トーマ が出た瞬間に「これはハチと同じルートでシンガーソングライターデビューか!!」と思い、それが外れとても落胆したほど、トーマさんが歌っても、なんら違和感のない曲に仕上がっていた(ハチ的に言うなら、ハチ楽曲に区切りをつけたゴーゴー幽霊船的な位置)。

当然ではあるが、ボカロとは違う作り方がする楽曲。が、しかしそれでもしっかりと主体であるトーマ節は一貫していて失われていない感じが最高。gyosonで一番いいのは、個人的にシンガーソングライター路線。


8.オレンジ

オレンジ

オレンジ

  • トーマ
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トーマ楽曲で一番再生回数が多い楽曲であり、1-7トラックとは打って変わってバラード色の楽曲。

これはトーマさんに限ったことではないですが、アーティストの曲って果物の名前ほど名曲だったりしますよね。あれなんでなんでしょう。米津のlemonとか、チェリー - スピッツとか。曲がどうこうと言うより、こう言う曲も作れんだって言う作風の広さを表したナンバリング曲です。


9.未来少年大戦争

未来少年大戦争

未来少年大戦争

  • トーマ
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リメイクだったり、ニコ動に投下されているものが意外に多い中、アルバム収録曲限定という意味で数少ない楽曲の一つ。がしかし、そこまで強烈なものはないと思います。

未来少年大戦争 - トーマ


10.ヤンキーボーイ・ヤンキーガール

ヤンキーボーイ・ヤンキーガール

ヤンキーボーイ・ヤンキーガール

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トーマ楽曲で人気の高い曲という点と、よりトーマらしいという意味ではこちらが一番人気が高いと言えるんではないでしょうか。イントロからトーマ楽曲の中でもかなり異色な始まり方をしていますね。あまりタイトルや歌詞は見ていないことが多いのですが、このヤンキー(ボーイ、ガール)はすごくセンスあるなと思います。例えば「少年少女〜」のようなありきたりなタイトルだったらちょっと萎えるとじゃないですか。トーマさんだからそういったことはあり得ないんですけれど。この楽曲は音源ではないんですけれど、歌い手がくわえたちょっとしたアレンジが入っているのも結構気に入っています。そらるとか。こちらも、魔法少女幸福論と同様に、「ヤンキー」というものが、アイコン化できる日本の文化という発想から生まれた曲。現実だとささくれているが、漫画や映画だと「ヒーロー視」されるようないい奴が多い。そういう現実的な点より、エンタメ的要素を抽出して作られた曲です。一番いいのはラストの歌詞。これぞトーマの作詞家としてのうまさ奇抜さです。


11.クジラ病棟に或る前夜

クジラ病棟の或る前夜

クジラ病棟の或る前夜

  • トーマ
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 月面廃墟とか、式日の繭とかそっち系。だからeureka時代のトーマさん風味の曲かと。2m18らへんがちょっとハチっぽいのもポイント高い。オレンジも恋人ランジェみたいなところあったし、第一に、ハチ系譜のボカロp(当然根幹となる毛色は違うが)なので、やはり少し意識しているところはあるだろう。

 


12.アザレアの亡霊

アザレアの亡霊

アザレアの亡霊

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人では絶対に歌えず、歌えたら、それは加工を施したものであると、あの鋼兵さんが全盛期でまだ人気と歌唱がすごいと言われていた時代に称した

ほど高いキーの連続で、歌い手殺し(そもそもボカロ楽曲なので、歌い手云々関係ないじゃんと言われたらそこまでだが)の楽曲。当楽曲のイラストを見て、東京喰種の金木を連想する人は少なくないのではないか。曲としては悪くないが、強烈な楽曲群が前半に来すぎてあまりパッとしないとのが正直なところ。当アルバムを作る際に、一番最初に作れた楽曲。


13.心臓

心臓

心臓

  • トーマ
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ラストにふさわしいイントロっていって通じる人が何人いるだろうか。そしてトラック7同様、作曲者であるトーマさんの歌唱。二曲もセルフ歌唱が入っているのだからと、メジャーデビューを当時100%期待していた自分からしたら、残念な気持ちにさせる一方、「離れてしまっても、殺されてしまっても、どこかで生きているからね。」の一言で「あー、トーマさんは今もどこかで生きているんだなー。復活せんかなー」と思えることができたので、そういう意味ではとても希望が持てた楽曲であり、自分にとってとても大事な曲です。だからこそ、gyosonでパッと存在を出してきたときの嬉しさといったら、もう感無量でした。「慰めあっても、ボロボロになっても〜」は、トーマさんの声だからこそ感動できる場面だと信じて疑いませんね。トーマさん自身、一番伝えなければならない気持ちがあったがゆえに、自身でヴォーカルを担当していますし、歌詞が全てともいっている楽曲でもあるため、トーマさん本人からしてもかなり特別な曲の模様。最後に心臓の鼓動が入っているのも高評価。流石。


総評。アマゾンレビューでも結構言われていることなんですが、やはり楽曲の引き出しがとても多いアルバムだなというのが、第一印象です。本作は著者からしたら生涯ベスト100ぐらいに食い込むくらいの評価はしているほどの名盤で、VOCALOID歌唱がメインで売り出しているものではあるが、それら抜きで、全くボカロ楽曲について無知な人にも、迷わず薦められる。そんな一品です。ダブルの意味で。あとボカロというアングラな世界の中でもここまでの作品を作れる作曲家は相当稀有なので、その意味でも本作は音楽が好きであれば必ず聞くべき「必修名盤」です。

ここまででかい才能を持っていたからこそ、本作が出た後すぐにメジャーで勝負して、そして、成功を収めて欲しかったですね。一部の人はご存知でしょうけれど、

ギアナの一員としてやっていく世界線もあったわけで。それがなぜ辞退というか、(彼にとって音楽が全てではなかったことから日の目を見ることはありませんでした)っていう風になってしまったのか。人にはそれぞれ様々なことがありますからあまり考えないほうがいいのですが、とても疑問です。本作から6年経った今、復活というか、gyosonという名で何かしらのアクションがあるのはファンとしてはとても嬉しいことに変わりはないですが、その一方「今更かよ」っていう気持ちも少なからずあります。こんなことをグダグダ書いても、過去のことなので、どうしようもないですが。今は名前をgyosonと改めた、零に還った世界(言いたいだけw)でどうするかを見守りたいです。

最後に、長々と書いたこの感想文で、トーマさんの魅力が1mmでも伝わればとても幸いです。

アルバム点数は9/10です。

アザレアの心臓 - トーマ

参照記事

news.dwango.jp

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