Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

ボカロ界の巨星wowaka

既にツイッターでは、すべてのトレンドを覆いつくほど話題というか騒然になっていますが、ワールズエンドダンスホールローリンガール、裏表ラバーズ、アンハッピーリフレインなど数々の名曲を手掛け、後続のボカロpそしてVOCALOID楽曲というものに多大な影響を与えたwowaka(ヒトリエ)氏が亡くなりました。とても信じられないような出来事で発表から数時間経った今でも悲しみが収まりません。

ネットシーンで発表した音楽では圧倒的な指示を受けていた方なので、悲しみのツイートは同業者のミュージシャン、ボカロpだけでなく、youtuberのHIKAKINさん、wowaka氏の母校である東京大学出身で、関わりがあった漫画家、ノーゲームノーライフを著者である作家兼イラストレーターの榎宮祐さんなど多岐に渡っています。やはりそれだけ影響力があり、偉大であった証です。

↓以下 wowaka氏の訃報を受けての反響の一部です。一応わかる範囲でですが、それぞれの代表作を書いておきます。


代表作:初音ミクの消失


wowaka氏と同じ東大出身の漫画家。


代表作:シャルル


代表作:Freely Tomorrow


Youtuber


代表作:ロストワンの号哭


代表作:海色


代表作:irony


代表作:ノーゲーム・ノーライフ 著者兼イラストレータ




代表作:コネクト


代表作:いーあるふぁんくらぶの動画担当。


有名歌い手


kemuvoxxのイラストレータ


代表作:恋スルVOC@LOID



代表作:チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!



代表作:炉心融解


代表作:メルト、君の知らない物語

ボカロ音楽アルバムの神名盤『アザレアの心臓』感想・レビュー

 

アザレアの心臓

アザレアの心臓

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥2000

 

gyosonというか、トーマさんが再始動するので、このタイミングで出したら結構いろんな人が見るのかなと思い。というより、単に本アルバムが好きで偶々未使用ネタだったので使ってしまおうというのが一番の動機ですけれど。さして大したことは書いていないので、初見の人はあまり期待しなことをお勧めします。

 


1.潜水艦トロイメライ

潜水艦トロイメライ

潜水艦トロイメライ

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

強烈なイントロで始まる当楽曲。トーマさん自身もアルバムの最初の曲という点を意識して作った模様。トーマ節が好きというか、マダルカルトが好きな人は好きになれるくらいの混沌さが、当アルバム全体を通して見ても、かなりある。a,bメロからサビへと全く毛色の違う音が鳴ってるのがいい。「そこに愛はあった〜」でサビかと思いきや、「栄光の対価 禁制文明〜」のところでまた一つ仕掛けてくるのが流石(トーマさん自身、意識して二回サビを入れている)。間奏のギターから二番につなげる展開で1m48に持ってくるのもthe トーマさんって感じがします。そしてラストの盛り上げで「想像を超えた、時代を超えた 幾万里深い底に残された想いは 仄かな声をあげた。そして、また、深く眠ってしまう」の語感の良さとそれにマッチした音の構成。とにかく全てが変わってるなーと思える楽曲。 


2.リベラバビロン

リベラバビロン

リベラバビロン

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

バビロンのリプロダクションなので、バビロンを聴いていないとどんなもんかというのがわからないので、未聴の人は、まずそちらを聴いてください。歌詞も一新されていますし。バビロンでは「タタッタ タタッタ」のような裏打ちが入っていたのが、こちらでは入っていることには入っていますが、少しローテンポで、サビへ向かうにあたりでアッチェレランドになっていく。ここら辺はいい編曲の仕方かと思います。そして二番へと入いるんですが、歌詞の語感が本当に良い。

そして「流れ流れる人の海〜」の前のベースのつなぎもいい。「愛されたいというこの街の願いは〜」からの盛り上げておいて、最後はギターで改め直した後、あのアウトローに持っていくのもこれまた良い。トーマさん本人はアルバムの世界観に合わせるためにメロディーラインと歌詞の切り口を変えただけであり、これが最新版だとか、そういう意図はないと言っています。


3.サンセットバスストップ

サンセットバスストップ

サンセットバスストップ

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

これはトーマ節が顕著に出ている楽曲かと思います。

gyosonであげていた動画内では、これが一番近いですね。2014年の冬のものなので、まだトーマの名残があるというのは期間的にも頷けます。

1,2に比べたら、そこまで変わった要素はない普通の曲かなと。

トーマさんは、当楽曲を、タイトルから浮かんだ世界観で書いているとのこと。


4.魔法少女幸福論

魔法少女幸福論

魔法少女幸福論

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

そもそもこの曲の衝撃というのは、リアルタイムでトーマさんを追っていないとあまり分からないところがあるんですけれど、とにかく本記事でも終わりの方に書く「ヤンキーボーイ・ヤンキーガール」のような曲を作った上で出てきた楽曲と考えると、どんだけ作風というか、引き出しがあるんだとと、思った人も少なくないはずです。魔法少女なんて洒落たタイトルからもそれは察せるかと思います。

また、前半と後半で明らかに違う瞬間があるものの、結局最後は最初の感じに戻るのが、この楽曲の魅せどころ。この楽曲、確かりゅーせーが一部手がけているんですけれど、イヌカレーを真似た(というより、13年時点での魔法少女のイメージは間違いなく、まどかマギカなので、そういう意味で当楽曲はそれらに近い世界観に寄せて作っているのは明白なので、悪い意味ではないです)動画編集が入って、mvと曲、そしてそれを担当する人選、全てにおいてリンクしているので、本楽曲はmvと付きの見ると、一層楽しめます。トーマさん自身が、魔法少女ものが好きで、なおかつそれらは日本独自の文化だと思い、継承の意を込めて作られた楽曲。最初の段階では、すべてシンセで作られていたようです。


5.envy cat blackout

envycat blackout

envycat blackout

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 こちらはエンヴィキャットウォークのセルフリメイク。これも歌詞を少し変えていますので、エンヴィキャットウォークを聴いてからこちらを聴いてください。バビロンのリメイク「リベラバビロン」に比べて、原曲に近い。後でやってるピアノがすごく下地を支えている。全体的にピアノが輝いているというより、あまり目立たないように施されている気はするが、よく聴けばしっかりと凝っている作りになっているのが目に見えてニヤリとしてしまうところ。そして一瞬だけピアノを全面に出すあざとさ。アウトローなんてほぼピアノのメロディがなければ成り立たないと思うほど激しい主張をしています。


6.九龍イドラ

九龍イドラ

九龍イドラ

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

これも2,5ほどではないが、リメイクされている作品。やっぱり何と言っても間奏のベースがかっこいい。でもここはレトロの方がかっこいい。サビから歌詞が変わってます。変わっているのに、同時に聞くとしっかりと合わせていくのが徹底している。そこまで大胆な改変はない。本作の魅力はなんといっても体言止めの歌詞の流動性。この言葉遊び的感覚とベースの掛け合わせこそ本楽曲の本質だと私は思う。


7.廃景に鉄塔、「千鳥」は田園にて待つ。

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

当時、クロスフェードで、歌唱:トーマ が出た瞬間に「これはハチと同じルートでシンガーソングライターデビューか!!」と思い、それが外れとても落胆したほど、トーマさんが歌っても、なんら違和感のない曲に仕上がっていた(ハチ的に言うなら、ハチ楽曲に区切りをつけたゴーゴー幽霊船的な位置)。

当然ではあるが、ボカロとは違う作り方がする楽曲。が、しかしそれでもしっかりと主体であるトーマ節は一貫していて失われていない感じが最高。gyosonで一番いいのは、個人的にシンガーソングライター路線。


8.オレンジ

オレンジ

オレンジ

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

トーマ楽曲で一番再生回数が多い楽曲であり、1-7トラックとは打って変わってバラード色の楽曲。

これはトーマさんに限ったことではないですが、アーティストの曲って果物の名前ほど名曲だったりしますよね。あれなんでなんでしょう。米津のlemonとか、チェリー - スピッツとか。曲がどうこうと言うより、こう言う曲も作れんだって言う作風の広さを表したナンバリング曲です。


9.未来少年大戦争

未来少年大戦争

未来少年大戦争

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

リメイクだったり、ニコ動に投下されているものが意外に多い中、アルバム収録曲限定という意味で数少ない楽曲の一つ。がしかし、そこまで強烈なものはないと思います。

未来少年大戦争 - トーマ


10.ヤンキーボーイ・ヤンキーガール

ヤンキーボーイ・ヤンキーガール

ヤンキーボーイ・ヤンキーガール

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

トーマ楽曲で人気の高い曲という点と、よりトーマらしいという意味ではこちらが一番人気が高いと言えるんではないでしょうか。イントロからトーマ楽曲の中でもかなり異色な始まり方をしていますね。あまりタイトルや歌詞は見ていないことが多いのですが、このヤンキー(ボーイ、ガール)はすごくセンスあるなと思います。例えば「少年少女〜」のようなありきたりなタイトルだったらちょっと萎えるとじゃないですか。トーマさんだからそういったことはあり得ないんですけれど。この楽曲は音源ではないんですけれど、歌い手がくわえたちょっとしたアレンジが入っているのも結構気に入っています。そらるとか。こちらも、魔法少女幸福論と同様に、「ヤンキー」というものが、アイコン化できる日本の文化という発想から生まれた曲。現実だとささくれているが、漫画や映画だと「ヒーロー視」されるようないい奴が多い。そういう現実的な点より、エンタメ的要素を抽出して作られた曲です。一番いいのはラストの歌詞。これぞトーマの作詞家としてのうまさ奇抜さです。


11.クジラ病棟に或る前夜

クジラ病棟の或る前夜

クジラ病棟の或る前夜

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 月面廃墟とか、式日の繭とかそっち系。だからeureka時代のトーマさん風味の曲かと。2m18らへんがちょっとハチっぽいのもポイント高い。オレンジも恋人ランジェみたいなところあったし、第一に、ハチ系譜のボカロp(当然根幹となる毛色は違うが)なので、やはり少し意識しているところはあるだろう。

 


12.アザレアの亡霊

アザレアの亡霊

アザレアの亡霊

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

人では絶対に歌えず、歌えたら、それは加工を施したものであると、あの鋼兵さんが全盛期でまだ人気と歌唱がすごいと言われていた時代に称した

ほど高いキーの連続で、歌い手殺し(そもそもボカロ楽曲なので、歌い手云々関係ないじゃんと言われたらそこまでだが)の楽曲。当楽曲のイラストを見て、東京喰種の金木を連想する人は少なくないのではないか。曲としては悪くないが、強烈な楽曲群が前半に来すぎてあまりパッとしないとのが正直なところ。当アルバムを作る際に、一番最初に作れた楽曲。


13.心臓

心臓

心臓

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

ラストにふさわしいイントロっていって通じる人が何人いるだろうか。そしてトラック7同様、作曲者であるトーマさんの歌唱。二曲もセルフ歌唱が入っているのだからと、メジャーデビューを当時100%期待していた自分からしたら、残念な気持ちにさせる一方、「離れてしまっても、殺されてしまっても、どこかで生きているからね。」の一言で「あー、トーマさんは今もどこかで生きているんだなー。復活せんかなー」と思えることができたので、そういう意味ではとても希望が持てた楽曲であり、自分にとってとても大事な曲です。だからこそ、gyosonでパッと存在を出してきたときの嬉しさといったら、もう感無量でした。「慰めあっても、ボロボロになっても〜」は、トーマさんの声だからこそ感動できる場面だと信じて疑いませんね。トーマさん自身、一番伝えなければならない気持ちがあったがゆえに、自身でヴォーカルを担当していますし、歌詞が全てともいっている楽曲でもあるため、トーマさん本人からしてもかなり特別な曲の模様。最後に心臓の鼓動が入っているのも高評価。流石。


総評。アマゾンレビューでも結構言われていることなんですが、やはり楽曲の引き出しがとても多いアルバムだなというのが、第一印象です。本作は著者からしたら生涯ベスト100ぐらいに食い込むくらいの評価はしているほどの名盤で、VOCALOID歌唱がメインで売り出しているものではあるが、それら抜きで、全くボカロ楽曲について無知な人にも、迷わず薦められる。そんな一品です。ダブルの意味で。あとボカロというアングラな世界の中でもここまでの作品を作れる作曲家は相当稀有なので、その意味でも本作は音楽が好きであれば必ず聞くべき「必修名盤」です。

ここまででかい才能を持っていたからこそ、本作が出た後すぐにメジャーで勝負して、そして、成功を収めて欲しかったですね。一部の人はご存知でしょうけれど、

ギアナの一員としてやっていく世界線もあったわけで。それがなぜ辞退というか、(彼にとって音楽が全てではなかったことから日の目を見ることはありませんでした)っていう風になってしまったのか。人にはそれぞれ様々なことがありますからあまり考えないほうがいいのですが、とても疑問です。本作から6年経った今、復活というか、gyosonという名で何かしらのアクションがあるのはファンとしてはとても嬉しいことに変わりはないですが、その一方「今更かよ」っていう気持ちも少なからずあります。こんなことをグダグダ書いても、過去のことなので、どうしようもないですが。今は名前をgyosonと改めた、零に還った世界(言いたいだけw)でどうするかを見守りたいです。

最後に、長々と書いたこの感想文で、トーマさんの魅力が1mmでも伝わればとても幸いです。

アルバム点数は9/10です。

アザレアの心臓 - トーマ

参照記事

news.dwango.jp

news.dwango.jp

 


一年経った。

丁度1年前、このブログで記事を書き始めました。最初は、今よりださい名前でしたね。初期から見ている人はどのくらいいるのだろうか。少し気になります。正直な話、当ブログはtwitterで仲良くさせていただいている方々向けに作っていた面がかなり大きいので、そういう意味で、アクセス数とかはさほど気にするレベルも行かないだろうと思っていたので、3000という数字は、当時の自分にしろ、今の自分にしろかなり大きい数字です。

この手の記事にあるあるの話で申し訳ないですが、途中で爆破しようなんてこともありましたね。毎日更新ができなくなったあたりは、

sai96i.hateblo.jp

でかいたように本当どうしようかと思いました。

周りに比べたら、さして音楽に対する知識,知見などが乏しいので同じような内容の使い回しが多いことなどは今後改善してきます。

今後も暇なときにでも見ていただけると幸いです。

P.S RED I 軽い感想

期待以上というか、「最高」ですね。やはりtkはとんでもないミュージシャンというかアーティストなんだなと思い知らされました。落ち着いた感じで始まり、どんどんと攻めていく感じがたまらないです。「僕は孤独で弱気なspyだ」「もうどうしようもないことがspiral」「ねぇ通りすがりのsniper」という歌詞も韻を踏んでいて面白いなーって思います。

あとやっぱりviolinがうまい。さすがです佐藤帆乃佳さん。世武裕子さんが担当したピアノのメロディそして、tkの歌声が重なり合いそれらが見事に調和していました。wake upの言い方も最高、狂った感じがとても印象に残った。これは音源で聴いているからなのか、高音域が以前よりもとても綺麗になったように感じます。

Sunflowerという海外版の主題歌も聴きましたが、P.S RED Iが強烈すぎて、天秤に掛けるならP.S RED Iですね。もちろんSunflowerも素晴らしいですが。(というかただ単にオタク受けがいいのがP.S RED Iだけっていうのもありますが)それはそうと、早くスパイダーバースを観に行きたいです。

皆さんも見に行きましょう。多分いい映画だと思いますよ。

あとP.S RE IってSPIDERのアナグラムなんですね。

P.S. RED I - TK from 凛として時雨

https://geo.itunes.apple.com/jp/album/p-s-red-i-instrumental/1451159798?i=1451159802&app=itunes&at=1000lQKb" style="display:inline-block;overflow:hidden;background:url(https://linkmaker.itunes.apple.com/en-us/badge-lrg.svg?releaseDate=2019-03-06T00:00:00Z&kind=song&bubble=itunes_music) no-repeat;width:140px;height:41px;">

P.S. RED I (Instrumental) - TK from 凛として時雨

色々。

ピエール瀧がコカイン使用し警察にパクられ、また大物芸能人でもあるがゆえに、アナ雪で声を担当していたオラフから降板。ドラマ・映画などもいずれ放映が止まるものも出るだろう。そこらだったらまだしも、電気グルーヴに関して、cdの出荷やデジタル配信が止まってしまったこと。正直ある程度の時間が経てばまた戻るとはいえ、これはあまりにも悲しい。一応CDなどはすべて所持してはいるが、「彼らが作ったcdが出荷停止」という事実が一時的なものであれくるものがある。30年も活動しているグループとはいえ、進行形でファンなどは増えるのはどのアーティストでもありうることであり、それらの障害になってしまうのもまた悲しい。本当色々やらかしてくれたなって思います。

Kalafina解散

正直梶浦由記というか要とも言える存在がいなくなった時点で見えていた結果ではある。が、やはり数十年単位で活動していたアーティストが解散するのを受け入れるのは簡単ではない。歴史秘話ヒストリアなどでも、Kalafinaの音楽が使われていることから、それなりに一般人にも知れ渡っていた存在であり、10年代を代表するアニメの一つである「魔法少女まどかマギカ」に関しては、続編が作られることは岩上pが「ある」と断言していることから、遠い未来に公開などが決まった時に、Kalafinaの穴をどうやって埋めるかがとても気になります。Kalafinaクラスのアニソン歌手はそうそういませんしね。

梶浦ファミリーという点ではaimerさんがいますけれど。どうなることやら。一層EGOISTとにでも(願望)なんて思いましたけどまぁないでしょうね。

・gyoson

トーマさんがどういった活動をするかはいまだにつかめませんが、定期的に投稿される数秒間の動画のアレが現在に追いついたら、一曲ドンを来て欲しいですね。

・EGOIST

やっと新曲情報がきて、とりあえず安心。2年も待たされるのは辛いですね。レオモンのゲーム実況動画「ポケットモンスターコイキング〜金鯱の逆鱗〜」では何の苦もなく3年と数ヶ月待てましたけれど、音楽ともなるとそうはいかないんだなって痛感しました。psycho-passがssを経て、三期を発表したので、今度こそEGOISTと時雨にそれぞれの主題歌を担当してもらいたいものです。というかこの二つアーティストが、作品の世界観の型にはまりすぎて、他が担当するのは難しいと個人的に感じます。カバネリもどうせ、海門決戦を経て2期がくると思うので、タイアップ案件という意味では、これもEGOISTの新曲が期待できるので、是非担当してもらいたいものです。まずはカバネリの中編映画の主題歌、そしてもうそろ(ゲームサイドの開発がうまくいけば)deemo rebornの主題歌とゲーム音楽の情報が上がってくると思うので、まずはそれに期待したいです。

それでは。

人気アニソン作家。

具体的な感想はまた後日あげます。

平成アニソン大賞という、どう考えても審査員たちの自己満足のために作られたイベントが、この前ニコ生であり、作業用bgm感覚で見てました。終わってみて、抱いたことは、「注目すべきは、複数曲選ばれた作曲家。」これに尽きる。

嬉しいことに、初期から現在までのアニソンを10年区切り的な感じでやっていただき、おかげで、アニソン史の重要人物が総じて出てくる。複数以上曲数が上がった作曲家は、田中公平さん、菅野よう子さん、神前 暁さん、田中秀和さん、田淵智也さん、ryo(supercell)さんや、ほかにも数人他々。どの作曲家も一世をを風靡した代表曲を持っており、中でも菅野よう子さん、神前 暁さん、田淵さんは5曲もあり、さすがといったところ(ただ個人的に声優ソング系統はあまり好きでないので、そういう意味では神前さんと菅野さんの二強)。上松さん曰く、菅野楽曲はどれも「弩S級」と言い、田中公平さんは、「天才」と称する。キャリアや、フォロワーの多さからすれば当然菅野よう子よりすごい作曲家なんてのは数えるほどしかいない。tank!,アクエリオン,ライオン,rise,inner universeなど名曲多数だし。

神前 暁さんは、みんな大好き「god knows」や、「もってけ!セーラーふく」、花澤香菜さんの声質が120%活かせれている「恋愛サーキュレーション」など間違いなくレジェンド。

でもこの中でも自分が心から好きになれるのはやはりryoさんしかいないということ。メルトでボカロ界隈に革命を起こし〜なんていうのは言わずもがなすぎるし、何よりsupercell誕生以来、ryoサウンドが与えた影響は個人的にとてもでかいと思っている。ほんの一例を挙げるのなら、kyleeの「crazy for you」とか。一番わかりやすいのは、堀江晶太さんが、kemu名義で書いた「地球最後の告白を」あれなんてspclサウンドのリスペクトがすぎる。これは堀江さんのいいところでもあるんだけど、影響を受けたサウンドを自分のテイストに変換させるのが本当に上手いっていうのもあるんだけど。

2011-13年のryoさんの名曲率は圧倒的で、脚本以外は、全て一品級のアニメ「ギルティクラウン」では、the everlasthing guilty crwon、my dearestdeparturesを。「psycho-pass」では名前のない怪物、fallenなど。アルバムで言うのなら、today is a beautiful dayのアルバム収録限定曲、EGOISTの1st.albumでは、vo.chellyでいくつもの世界を表現する楽曲たち。どれを取っても、かっこよさで溢れており、そのかっこよさというのが、「他のどの作曲家では味わえない」というところ。ここが一番強い。ただ単に自分の聴いている音楽の幅が狭いだけかもしれないが。ryoさんは洋楽あがり(当然邦楽からの影響もあるが)だからこその音というのがあるのかなと、個人的に思っている。

どの作曲家にも個性というものがあり、そこが強いっていのはある種人気作家では当たり前なのかもしれない。が、自分の型にぴったり入ったのがryoだった。ただそれだけなんですけどね。

ryoさん楽曲の醍醐味でもある、間奏のピアノなんかは、聴くだけで心癒されますね。

supercellもEGOISTもtiaのプロデュースも全部好きだからこそ、ここ数年の活動の少なさいが辛い。deemo rebornでタイアが決まっているので、ゲームの発売日からしてもうすぐくるんだろうけれど。今年こそはsupercell 4th album出るといいなー。

坂本龍一特集

追記(2023.4.8)

坂本龍一さんが2023年3月28日にお亡くなりになりました。私のようなしがない音楽愛好家からしても非常にショッキングなニュースです。本記事は2019年に書かれたものですが、今回の訃報を受け、多くの方から閲覧されているため一部改稿を施しております

あくまでも当時の記事ですので拙さについては目を瞑っていただければと思います。急な訃報であったため衝撃を受けているのですが、以前より坂本龍一音楽を振り返りたいと思っており、下書き段階ではありますが坂本龍一さんの音楽性について今一度書き出しているものがありますので、その記事はいずれ出す予定です。

 

今はご冥福をお祈りいたします。

 

・以下記事本編

一般的には、戦場のメリークリスマスの作曲、yellow magic orchestra(ymo)の一員として、知られている坂本龍一さん。教授という名称で親しまれていますね。今回は、曲に焦点を当て、おすすめ楽曲を書いていきたいと思います。

あと、これは余談ですが、ここ最近の記事で本編に入る前に一言前置きとして、取り上げる題材の簡易的な説明などを入れていってますが、このスタイルが個人的に良いと思ったので、今後はそういう形で書いていきます。

戦場のメリークリスマス

Merry Christmas Mr. Lawrence

Merry Christmas Mr. Lawrence

  • provided courtesy of iTunes

さて、まず前書きでも書いたようにこれは絶対とも言える欠かせない楽曲として、「戦場のメリークリスマス」をあげます。 映画「戦場のメリークリスマス」から、そのままメインテーマの形でタイトルが同じです。当作品のキャスト、音楽を担当された坂本さんですが、何気に今作が初めてのサウンドトラックでもあります。曲に関してですが、なんとも情緒的なピアノのサウンドに、バックで流れる弦楽器の音が余計に感情に訴えかけてくる。そんな音楽です。スタジオジブリの劇伴作家である久石譲さんなどが、よくこの楽曲のコードを使われることから、聴いた人の中には「ジブリ作品に使われていても違和感ない」などと言われていますね。


distant echo(BTTB)

distant echo

distant echo

  • 坂本 龍一
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ピアノだけで奏でられる音楽ですが、ナウシカのイントロのピアノの曲を不気味な感じにしたような曲です。作曲家でいうなら、古典ですけれどもサティ的(同アルバム収録のopusの方が近いですけれど)とでもいいましょうか(ジムノペディ 第一番で有名な方です。ハルヒの消失とかで流れるやつ。ジェネレーションなんとかがあると思うので、一応下にリンク貼っておきます。)というか、あれなんです。この楽曲が収録されているアルバム「BTTB」が、ほぼ、坂本龍一が影響を受けた作家を全面的に出して、それらを坂本龍一風にした。と言っても過言ではないほど、サティ、バッハ、そして当然ドビュッシーなどいろいろ詰まっているので、そういうのが好きな人にとってはとてもお薦めできるアルバムです。


千のナイフ

Thousand Knives - EP

Thousand Knives - EP

  • 坂本 龍一
  • エレクトロニック
  • ¥1222
THOUSAND KNIVES

THOUSAND KNIVES

  • 坂本 龍一
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

坂本龍一ソロアルバム作品の第1作。そして伝説的なymo結成前に作られたアルバムというだけで、もう買うしかないレベルの作品であろう「千のナイフ」。千のナイフの影響力は意外なところにあり、流石の菅野よう子もその影響からは逃れられずにいます。それほどまでに日本の音楽家として偉大ということです。菅野よう子が意識的に取り入れた分かりやすい例としてはマクロスプラスostのGo Ri A Teです。

Go Ri A Te

Go Ri A Te

  • provided courtesy of iTunes

個人的にこのアルバムで好きなのがトラック3のgrasshopperです。

GRASSHOPPERS

GRASSHOPPERS

  • 坂本 龍一
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ピアノとエレクトロニックの融合がとても神秘的で、26歳でこれ作るの、控えめに言ってやばいなって感じです。まぁ藝大へ行っている時点で間違いなく超一流なんですけれどね。

ラストトラックのTHE END OF ASIAは、一番YMOに近い作風になっていると思います。

THE END OF ASIA

THE END OF ASIA

  • 坂本 龍一
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 


async

async

async

当作品は17年リリースで、個人的にはあまり注目はしていなかったんですが、イギリス雑誌のfact誌がThe 50 best albums of 2017の映えある第1位に輝いたという情報をネットで目にした途端、これは買いだなと。という経緯があります。それだけでも十分に価値は見いだせるレベルではあります。非同期的な音楽を作るというスタンス。そして、オルタナティブ的音楽が目立つアルバムだなというのが一番の感想です。壮大さ溢れる音楽が後半にあり、これらも良かったです。やはり別格だなと思わされる作品でした。


Insen

Insen

Insen

alva noto +ryuichisakamoto

 alva notoとの共作の第二作目。alva notoは重量感あふれる曲だったり悲壮感あふれる壮大な曲だったりと、いろんな意味で耳にくる作家なのですが、これはまたどこかで個別に取り上げます。さて、Insenですが、sfの効果音にピアノが入った的な曲が多々あります。コラボなので、当然といえば、当然ですが、お互いの味がそれぞれいい感じに交わっており不思議な感じにさせられるアルバムです。個人的にlogic moonが好きです。

Logic Moon

Logic Moon

  • provided courtesy of iTunes

 

さて、まだまだ紹介しきれていないアルバム、曲はありますが、今回はそんな中でも個人的にベストと言えるアルバム、楽曲を紹介しました。この記事を読んで少しでも興味を持っていただけたのであればなによりです。

ピンク・フロイド「狂気」

これはもうあまりにも偉大で、それこそ知らない人いないレベルのアーティストです。

プログレの先駆者であり、アルバム「狂気」原題:the dark side go the moonは米チャートで741週連続ランクインするという破格の人気を誇るアルバムであり、これがまた名盤であり、作品として、人間の中に潜む狂気なや恐怖などを主題としているため、いわゆる、楽曲と歌詞というよりかは、楽曲の中で、光るシンセとシーケンスで魅せている楽曲が多いです。中でもon the runは、菅野よう子が、タイトルまで真似して、オマージュするくらい強烈かつ、異色な作品です。金の音や、ベルの音なども満遍なく入っており、どちらかというと、恐怖、狂気をテーマにしたインスト作品という方が、近いです。the great gin in the skyなんてクリスタルキングのan end系の走りですね。

ピンク・フロイドに影響された作家たちで言えば、tameimpala, ghost(日本バンド)、ドリームシアターあたりが顕著に出ていると思います。

勿論狂気以外にも、良作はあることにはあるんですけれど、衝撃度で言えば、これ以上ないものであり、紹介するにはそれこそうってつけだったので、「狂気」をピックアップして取り上げてみました。

The Dark Side of the Moon - ピンク・フロイド

The Wall - ピンク・フロイド

かいりきベアについて

どうも、一ヶ月ぶりです。色々あって、事前に何も言わずに更新停止をしてしまい申し訳ありません。

二月は10数記事あげます。


かいりきベアですけれど、wowaka、neru、ハチ、トーマ、スズム、kemuあたりかな。影響作家。変にイントロでカッコつけて、そこに不協和音突っ込んできたりと、挑戦的な作家でもあると感じ、面白いなと思います。

ワカレノオトとかは、それこそ、j-popとかでありそうな楽曲でありながら、悪性ロリィ、マネマネ、イナイイナイなんかは、ロックを強調しているあたり、kemuあたりの影響が強い。

中期のアイソワライであんなにも落ち着いていたのに、なぜ、セイデンキニンゲンでwowaka調に走ったのかすごく気になりました。失敗作少女はじんとかそこらへんの匂いがしましたが、ここ最近はwowakaを歪曲したような曲が多いですね。そしてイントロから間違いなくトーマフォロワーと思わせるアルカリレットウセイ、レミングミング、そして究極のwowakaフォロワー楽曲バラバラココロ、ラスノの恋愛勇者のイントロをよぎったアンハッピーバースデイ。ゲラゲラポーゲラゲラポーと空耳してしまうベノム、。こう見ると色々な楽曲に挑戦していますね。でもやっぱりwowaka,kemuあたりが一番影響筋としては大きい。

とりあえずなんでもカタカナ表記だけはやめてほしいですね。書きにくいので。

渡辺翔について。

ここ数年のアニソンは、この人抜きには語れないほど名曲を書いているんですよ。

メジャーなところでいうと、魔法少女まどか☆マギカのOP「コネクト」同じくまどマギの叛逆の物語の「カラフル」。他にも、fate/zeroの「oath sign」saoの「crossing field」など、挙げた作品はどれも著名なタイトルばかりで、どれかは耳にした人が多いと思います。

近年でこそ、lisaはとんでもなく有名になり、一大を築きそうなアニソン界の歌姫みたいな感じになっていますが、そのlisaの1st singleは「oath sign」なんですよね。つまり、渡辺翔無くして、今のlisaなしとも言えるほど、すごい人なんですよ。曲自体も、ゴールドとりましたし(fate/zeroが人気作だったというのも多少は影響あるとは思いますが)当時、期待の新人女性アーティストlisaを上手い形でプロモーションできたからこそ、のちのsao一期のcrossing fieldに繋がったわけですし。今でこそlisaのバックにいる作曲家で有名どころと言えば、堀江晶太(Penguin Research)や田淵智也(unison square garden)が一番に名乗りをあげるlisaファンが多いとは思いますが、正直、デビュー曲から、のちのキャリアにつながるきっかけを作ったという意味では、渡辺翔の功績がでかいと、個人的は思っているんです。

渡辺翔楽曲で一番好きなのは、カラフルです。サビのピアノが好きです。