Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

no cry (スズムinst album)

スズムのインストアルバムのタイトルです。

いやー、流石スズムといいますか。圧巻のインスト集でした。

曲リスト


1.opening

kemu voxxのアレと少し似てるけど、悪い意味ではなく、kemuの片腕だと考えれば、まぁ納得。


2.no cry

アイドル症候群のメロディーラインをインストで流せる程度に薄めた感じの曲。

転調して、絶望性〜のサビを踏襲したメロディーに変わって、と言う流れ。まぁベース元となった二曲が好きなら、十分の楽しめます。


3.myth

どちらかとkemuでいう、daze寄り。 ただ、1m11sのかっこよさだけでいえば、こっちの方が絶対いい。

盛り上げ方がうまい。


4.空っぽオバケ屋敷

例えが、まふまふで申し訳ないですけど、常夜の国の遊び方、恋と微炭酸ソーダみたいな、明るくともノスタルジックな要素が2.4割ぐらい入っており、サビへの爽快感もこれまたうまい。


5.youthful

アコースティックギターを全面的に前に押し出すことで、ffとかの日常bgmとかニーアオートマタの日常bgmとか、そういう雰囲気。よりゲームちっくなサウンドに仕上がっている。


6.ゼロサムゲーム

八日目のendlessとかが一番雰囲気的には近い。基本的に壮大な空気感を押し上げている感じ。


7.balsam

こういうサウンド大好き。弦楽器が中心っていうのがもう、自分からしたら満点すぎる。西洋のお茶会とかそういう雰囲気がとてもよい。ただどうしてもdtm音源感が目立ってしまっているので、そこは残念。


8.リバーシブルな放課後

全体的にいろんなピアノで表現している感じがとてもよい。これはdtmならでのものかと。


9.I Detest you

これはもうキラーチューンでしょう。no cryをより攻撃的にしたインスト。


10.ケビョウニンゲン

スズムだって、頑張ればkemuよりかっこいいインストを作れるという事実。いや割とマジで。

後、これは関係性があるかどうかはわかりませんが、つなぎが9からという意味でも盛り上がる。

サビから落としかたが、スズムっぽいというか、よりスズム色が強いインスト。


11.鈴つきの宝島

一番平凡といえば、平凡だけど、単純にサウンドを楽しむ分にはまぁいいかな。


12.egoism

ノリやすい始まりかたからスタートし、テラフォのop(堀江さん作曲)の影響が見られる。本作の約一ヶ月前に出た音源で、ここまで消化するのはやっぱり彼からいろんなものを吸収しているからなんだなと思える作品。


13.load to continue

ゆっくりとしたピアノで進む。目を開けたら、青い空。的な気分になれる。最後の締めかたが夏っぽい。


14.eden

早いテンポでピアノを少し圧を弱くして、合間合間に、シンセが入ってくる曲。


15.世界寿命と最後の一日

圧巻。この一言に尽きます。そもそも歌ものを曲にするというのが、なかなか難しいのに、スーパーで流しても、聴ける程度にアレンジしたのはやっぱり凄いな。多分、この曲の核はカホン


16.地球最後の告白を

これを入れてくるのは、やっぱり本人的にも気に入ってる作品だからこそなんでしょう。

kemu作品で他が荒々しいので、そういう意味で、アレンジしやすい、弄りやすいというのもあるでしょう。コーラスで歌詞が微妙に聞こえる感じにした仕様もいいです。全体的にローテンポで教会的な広さがある。kemuさんリスペクト的な部分も少しあるかな。まぁ彼の作曲自体そこから生まれているので、ここで語るべきことではないのでカット。後彼もまた、音楽性において、多大な影響を受けたryoさんのフォロワーと考えると、brsのオマージュ作品とも言える、本楽曲をアレンジしたかった的な面もあるかも。まぁサウンドには出てないけど。


17.ending

尺が短すぎて、特にいうことはない。締めとしては平凡だけど。まぁそんな感じ。


それとそらるの新曲とジャズの名盤の記事はもう少し待ってください。

no cry自体、あまり手に入らない系の部類にはいるcdではあるんですけど、名盤なので、この記事を読んで1mmでも気になった人は是非探してみて、買ってください。