Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

音楽の文化的多様性と総人口クリエイター社会

※本記事は諸事情により未完です。本来の構成の3割程度のものになります。

前置き

日本産業で唯一、海外でまともに勝負的しても太刀打ちできないコンテンツがあります。それは音楽です。一括りに全てが負けたとは思いません。しかし過去に海外を志したバンドで、今でも特異的な人気を誇っているところは一つもありません。見方によっては成功したアーティストがいるようにも見えますが、それらのほとんど言ってみればニッチな範囲を出ておらず、総合評価で『これが日本のバンド、もしくは楽曲・アーティストである』というレベルの実力をもって証明したところはついぞ現れなかった。唯一、例外をあげるのであれば永六輔と中村八大のコンビが作り出し、坂本九が歌唱した「上を向いて歩こう」くないなものです。本作はアメリカの本場チャートで週間1位という記録を樹立し、尚且つ、SUKIYAKI SONGとして海外のアーティストが今なおカバーされています。

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wikiより引用

他所は他所理論で別に日本の歌が外に受けなくてもいいじゃんと言われたらその通りですが、やはり日本の音楽が世界に轟くものを作るのは難しいという認識は今後もあまり変わらないと思いますってことを考える今日この頃です。

 

以下本題(先立って宣言をしますと、そんなに面白いこと書いてないです)

音楽の多様性ってなんだよって思われるかもしれませんが、ここでいう意味合いは音楽そのものに様々な要素をつけることで、幅が広がるということです。そして、様々な要素にあたる点が、日本独自的だなっていう話です。

 

まずはここ数年における音楽チャートの大まかな変動を考えましょう。 

『ヒット』の定義を180°覆したネット社会と初音ミクの存在
ネットが発達し、情報社会となった現在。サブスクリプションという新しい様式が登場し、それまでのCDをミリオンセラー連発などが惨めに思えるほどヒットソングという定義は変わったように思えます。つまりは何度、その楽曲がどれほど聴かれたのか?という、楽曲を評価する方向にとって変わったように思います。当然、サブスクも伸びればCDの売り上げも潤沢というアーティストもいますが、それでも世間体でいうヒットソングは〇〇で再生、もしくはカラオケで何度歌われたかという評価方法が、売り上げでこのアルバムが売れた、だから凄いという価値を薄めました。それが顕著に現れていると感じるのがジャニーズや大手アイドル系列がいくらCDを売り上げを出してもあまり凄さを感じないところが挙げられます。日本の音楽は海外で太刀打ちができないことは上記の通りですが、それらはあくまで「まともに」戦った場合に限られると思います。視点を変えてみれば違う景色が見れるもので言ってみれば正攻法でいくら戦っても新妻エイジに勝てない、バクマン二人組のようなものです。そして彼らがどのような選択をしたのか、それは「邪道」です。これを日本音楽に当てはめると他とのコンテンツと複合することによる援護ありきで作られた作品。アニメ動画と絵。この二つが介入すると途端に強くなれる。まず、何と言っても初音ミクという存在は欠かせないと思います。初音ミクの面白いところはボーカルソフトとしての『楽器』をキャラクターと化しそれらに設定を加えることで生まれる『キャラクター』を商品イメージデザインとして保持できる二面性があることです。それでいながら初音ミクそのものに内面はない。そしてその内面を埋めるのが創り手であることは2007年以後のボーカロイドのムーブメントの一端を知っている人であればすぐに納得がいくであろう。あらゆるクリエイターが初音ミクという媒体を介して、作品を発表することで『創り手』個人では勝ち得ることができなかった評価を得て、その後メジャーに上がった人は数多。それは音楽であったりイラストであったりと多様なものです。そして、それらが混ざり合ってできたコンテンツという意味ではカゲロウプロジェクトなるものが生まれ、色々あったものの、一大コンテンツとして今も細々と残っているのも、ネット文化と初音ミクを中心とするボーカロイドで紡ぎだした功績が大きいでしょう。

 

 

融合コンテンツ

Nujabes,J DILLAの音楽に日本特有の絵柄アニメーションをつけることでlo-fiなんてジャンルが生まれたこともからも、音楽にイラストやアニメを付随させることによって評価値というのは一変する。lofiについては

sai96i.hateblo.jp

 こちらで簡素ではあるが、ある程度ルーツを辿った上での今を書いています。

lofiもサムライチャンプルーなどが海外(主に米国などでより多くの人みられる作品になった)に受けたこともあり、日本独自性のイラストの副次的効果というものが見出されました。それこそ、夜系と呼ばれているアーティストは今や公式といっていいほどテンプレな形で運用されています。女性Vo.ボカロP,アニメーション、イラストの、ある種のレイアーを重ねて一体となりアーティストとして機能するという、言ってみればsupercellの延長ではあるものの、そこにエンタメ的な青春要素であったり、群像といった世界観を提示することでより細分化されている。先述したように。本筋一本というよりかは、音楽一つではなかなか勝負できなけれど複合的要素があれば爆発的に伸びるということがここ10年で派生した日本ならではの変異的側面だと思います。少なくとも音楽一本で勝負するよりかはいくらか部というものが生まれる。このあたりにおける日本サブカルの文化性というのは世界的にみても稀有だと思います。ディズニーやピクサーをはじめ、世界的人気を誇るスタジオはあっても、毎年膨大なアニメ作品が流れ、萌えの要素をはじめとする独自の方向性に走った日本アニメのある種異常性の現れともいえます。

 【夜系アーティスト代表例】(選曲はランダムです)


ツユ - 泥の分際で私だけの大切を奪おうだなんて MV


ツユ - 過去に囚われている MV


ヨルシカ - だから僕は音楽を辞めた (Music Video)


ずっと真夜中でいいのに。『秒針を噛む』MV

朱夏期、音楽泥棒

朱夏期、音楽泥棒

  • ヨルシカ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
音楽泥棒の自白

音楽泥棒の自白

  • ヨルシカ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
勘ぐれい

勘ぐれい

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
秒針を噛む

秒針を噛む

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

過去に囚われている

過去に囚われている

  • ツユ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
あの世行きのバスに乗ってさらば。

あの世行きのバスに乗ってさらば。

  • ツユ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
泥の分際で私だけの大切を奪おうだなんて

泥の分際で私だけの大切を奪おうだなんて

  • ツユ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

無名でも出せる

全くの無名でも現在では簡単に音楽市場に曲を出せるというのが、これもまた10年前とでは勝手が変わっていたと思います。当然10年前であろうが、楽曲そのものがよければ名前の知名度問わずデビューはできたはずでしょう。しかし今では、同人レベルのようなクオリティでも一応はサブスクの対象なれることから、本当の意味で総人口クリエイター社会的段階に移行したように思えます。つまり有名になるための土台は誰でも乗ることができる片道リフトのような物だと考えていいのではないでしょうか?

「いやいや、いつの時代も実力があればいくらでものし上がることができるではないか?」と思われるかもしれませんが、その程度や、敷居の高低の意味ではここ10数年で変わったように思えます。 現に、ネットシーンで信者を固めてメジャーへ移行するという今では当たり前の一種のルートがあるとないとでは、有名にはなれただろうけれど、今ほどの発信力というのはないはずです。例えばボカロpのryo(supercell)や堀江晶太(penguin research)をはじめとする、一部でカリスマ的な作曲家はネットなしでも有名にはなれたでしょうけれど、supercellやkemu voxxの活動抜きで活動したところで限界は見えていたと思いますし、それは米津玄師も例外ではないでしょう。ハチの活動なしでも米津玄師は成立しますが、ハチの活動歴がなければ、いわゆる山崎まさよし中村一義的なポジション、もしくはbump的音楽性の遺伝子をもち、尚且つ風貌が藤原基央クローンno.100号くらいの認識でしか発信はできなかったでしょうし。ボカロ→メジャーという所にサブスクで誰でも参加可能という点は非常に大きな意味を持つと思います

 

 supercell

メルト

メルト

  • provided courtesy of iTunes
ブラック★ロックシューター

ブラック★ロックシューター

  • provided courtesy of iTunes
君の知らない物語

君の知らない物語

  • provided courtesy of iTunes
My Dearest

My Dearest

  • provided courtesy of iTunes
The Bravery

The Bravery

  • provided courtesy of iTunes
星が瞬くこんな夜に

星が瞬くこんな夜に

  • provided courtesy of iTunes

 

kemu voxx

 

地球最後の告白を (feat. GUMI)

地球最後の告白を (feat. GUMI)

  • kemu feat.GUMI
  • アニメ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes
カミサマネジマキ (feat. GUMI)

カミサマネジマキ (feat. GUMI)

  • kemu feat.GUMI
  • アニメ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes
人生リセットボタン (feat. GUMI)

人生リセットボタン (feat. GUMI)

  • kemu
  • ロック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes
イカサマライフゲイム (feat. GUMI)

イカサマライフゲイム (feat. GUMI)

  • kemu
  • ロック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes
モップヒロイズム (feat. IA)

モップヒロイズム (feat. IA)

  • kemu feat.IA
  • アニメ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

敗北の少年

敗北の少年

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敗者復活戦自由形

敗者復活戦自由形

  • provided courtesy of iTunes
千載一遇きたりて好機

千載一遇きたりて好機

  • provided courtesy of iTunes

 

以上のことからここ最近の日本音楽は、音楽といっても多様なバリエーションがあり、そこには日本の独自文化性、主にボーカロイドとネット社会とアニメ絵の影響が強いんじゃないかなというお話でした。(今更書くことでもないですね。)

 

本記事を書いてる途中、筆者自身主題を忘れてしまったので、なんともチグハグな構成になってしまいましたが、一からやり直すのも勿体無いので、散文の集合体として残しておきます。

 

 

 

雑文

 

 

全然更新できてなくて すみません。とりあえず今年も

adventar.org

この企画に参加しました。13日です。

音楽の多様性についての論考 日本特有の文化性 を書こうと思っています。固い記事にはしませんし、知・力量不足なので書けません。2020楽曲ベストはできれば記載しようと思います。11月は当記事と、もう一つボリューミーな記事を何か出したいです。月一ででかい記事を投稿するのが今年の目標の一つとしてあげているので何とか仕上げたいですね。

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大体いつも通りの方々。

最近知った音楽ニュースについて

amazarashi  new epリリース、、、というよりもchameleon lifeとstar issueというインディーズ時代の楽曲をamazarashi秋田ひろむとしてカバーするニュースの方が個人的に嬉しかった。特にchameleon lifeはバンドであったものの、メインボーカルではなくコーラスでしたし。

 

紅白歌合戦の振り分けが発表されましたが、全く惹かれませんよね。そもそもイベントが時代遅れだと思うのは私だけでしょうか?SMAPなどの国民的アーティストが歌うのをみて、「あー、下手だなww」って思いながら年を越すくらいしか個人的に需要がなかったので、すでに視聴する動機がないですね。あとbabymetal出場も、あんまり盛り上がりに欠ける。三人時代ならまだしも二人体制の今では時既に遅しという気がします。瑛人はおそらく"一発屋"になるので、最後の大舞台がんばれって感じですかね。

 

私の推し作曲家であるryo(supercell)さんはなんか体調が優れないようで今年の新曲は見込め無さそうです。悲しい。

 

 

 

 某ジャンプ漫画のアニメ主題歌をアニメタイアップ専門歌手Lisaが歌っている関係で、過去のヒット曲を復習しているのですが、紅蓮花よりも 

oath sign

oath sign

  • LiSA
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Catch the Moment

Catch the Moment

  • LiSA
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 とかの方が曲としての完成度では部があると思う。作曲者の力量という意味でも。

あんまり逆張りすんなよっていう読者の声が聞こえてきそうな気がしますが。

昔でいう神前 暁の曲ならGod knows.. よりもlost my musicの方がいいだろ的な。

 

 

じんさんの新曲について

www.nicovideo.jp

 大正解

 

と思った方は多いのでは、今ではカゲプロの箔も取れて、より一層「作曲家」としてのファン層しかいない中で10万再生取れたのは紛れもなく、じんさんの個人評価になるし、なんだかんだ優れた作曲家なんだなと再々認識しました。Bメロから漂うじん節でキタ―――(゚∀゚)―――― !!ってなったのは私だけでないはず。定期的にニコニコ動画に投稿してくれるだけでも本当にありがたいのに、初音ミクの曲を出してくれなんてなんて太っ腹なんだと思ったり。

 

 

とりあえずこんなところです。冒頭にも書きましたが、なんとか今月中にもう一本出すために頑張って書き上げるよう精進します。もし出たら暇つぶし感覚で読んでやってください。お願いします。予定通りいけば

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が上がるとお思います。 

 

lo-fi Hiphop・beatsの歴史 ~nujabes・J Dillaの音楽を再考~

今の時代「バンド音楽」ではなく、「一種の記号化された音源」を主流に音楽を創り始めるというのが多い。絶賛セールスを飛ばしているYOASOBIの夜に駆けるが大ヒットしているのをみると、本当にそういう時代性の真っ只中にいるのだと再感。そしてこの記号化された音源と感じる正体こそ、最近の音楽にありがちな「お洒落感」につながっていました。この条件で考えつく先、、つまりはlo-fi hiphopである。lo-fi hiphopは10年代から注目されたジャンル系統なので、あんまり耳にしない人が多いと思う。当然nujabes等の音楽を信奉している異端者なら「時代がやっとおいついた」と心の中で自慢しているであろう。

 

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googleトレンド検索より 2018年以前にはlo fi hiphopという単語は表立って使用されてない

 

YOASOBIとlofiについてはかなりの数言及されていると思っていたのですが、Twitterでは思いの外ツイートされていなかった。そもそも解釈を間違えてる可能性もありますが、意外でした。ただ、やっぱりイージーリスニングの文脈というか、極端に電子化された音源と言う意味で波を組んでいると思える。lofi×ボカロ的な。余談にはなりますが、なぜ今の時代に夜に駆けると言う楽曲がここまでヒットしたのかがあまりわからない。時代が選んだと言うにはあまりに特異点的存在に思えます。

 

閑話休題

 ・lofiとは何か?

では、lo-fi hiphopとは具体的にどのような音楽を指しているのか?ヨレタにビートを刻みつつ、オルガンでメロディを味付けするインストルメンタル。若干ジャズっぽさがありますよね 洋楽でいうmoon childの高揚感とでも言いましょういわゆるチルい音楽とも言われますが、これはエモいと同じ(emotion)でchillという英単語から来ていますね。ただ、本来のchillで捉えると以下の意味になるので

ejje.weblio.jp

実際にはこっちの意味の方が強いと思います。重箱の隅をつつくようなことをいいますとチルい は厳密にはchill outのことを指します。

 

kotobank.jp

 moon childの音楽は 公式チャンネルにアルバム1枚分上がっているので、気になったら是非(´・ω・`)ノ

www.youtube.com

こういった背景アニメーションの動画をここ2,3年 YOUTUBEでみたことがある人は多いと思います。実際の動画(24h 配信)はこちら

www.youtube.com

f:id:sai96i:20201007180943j:plain

Machadoさんの著作より引用

jpmachado.art

いわゆる、アニメGIFを背景に音楽を垂れ流しするといった趣旨のライブ放送です。

LOFIの流行りのきっかけはこういったアニメーションのgifに作業用bgm的な音楽を流す空間性にあります。その背景を踏まえると、ずと真夜などの、いわゆる「夜系」アーティストの方向性との調和も少し関わってくるところがあるのかなっと思ったり。

youtubeのライブ形式を生かして、垂れ流しにアニメイラストをつけるという手法がここ数年で台頭し、一気にlo-fiが有名になったとお考えください。

(その点でいえばNightCoreと近しいところがあります)

・NightCoreについて簡素説明

原曲のテンポとピッチを変えるremix手法。この手の動画、萌えキャラ一枚絵を背景にtubeに転がっているケースが多い。ニコニコ的にいうと、ピッチ変更したら〇〇になったシリーズです。が、しかし基本的に二次創作に属するコンテンツです。ただNightCoreがオタク臭い感じ何するのに対して、lofi hip hopは誰もが気軽に流せる音楽(というより、既存楽曲のremixではなく、一つの形を元にあらゆる作曲家が作品を出せるため)であったせいか、今ではChilled cowやChillhop Musicなどといった専門チャンネルyoutubeにあります。是非そちらをチェックしてみてください↑の動画はChilledcow チャンネルのものです。どちらも24時間延々、lo-fi hiphopが流れているのが特徴です。

以下おすすめチャンネルリンク 

ChilledCow - YouTube

Chillhop Music - YouTube

Fantastic Music - YouTube

the bootleg boy - YouTube

STEEZYASFUCK - YouTube

 

ヒップホップカルチャーがサンプリング(原曲を自己流アレンジ)によって確立されたように、それらの延長線上として、よりシンプルな音楽と日本ならではの絵を加えることによって、ジャンルとしてさらに深く分化していったということです。ミクスチャーの最新版という見方もできます。一枚絵と音楽の組み合わせは昔からありますが、それらが永遠に流れる作業用ch.として人気が出てlo-fiというジャンルの確立とイメージの定着に繋がったと考えると面白いものですし、何よりchilledcowなどのチャンネルをいち早く立ち上げたのが外国人というのも思慮に入れる一つの要素になりうると思います。

 

全体を通して面白いのがリズムとメロディを極限までに突き詰めた楽曲が市民権をえたと言うことです。つまりジャズ音楽特有の場を和むようなメロディとミニマル音楽における繰り返しの要素、そしてミニマル音楽を一つの楽曲単位で壮大な楽曲を作り上げた久石譲の系譜を継ぐ音楽が一つの完成形を成しネット媒体を介して新しいジャンルとして受肉したことです。その前提でことを考えるとlo-fi音楽のオリジンといっていいのはエリックサティ爺さんと言う見立ても間違いではありません。おそらくはサティのジムノペディを聴く時に感じる包容力はlofiと言う姿に変わったとしても与える神秘性は全く色褪せていません。そう考えるとanomalieの音楽などは今こそ評価されてしかるべき

是非聴く耳を傾けてください

www.youtube.com

 また、KENNEBECのデビューなどからこれからlofiはより熱くなっていくのではないかと勝手に思っています。少なくとも海外では。

www.mixmag.jp

 

次にどういったアーティストが確立したものかを言及します。

・lofi音楽における古典について

そしてlo-fi hipの先駆けとなったアーティストが二人います。nujabesJ dillaです。

※ここで少し断っておきたいのですが、私自身nujabesを敬愛しすぎているせいで分量的にnujabesの記載が多くなります。

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nujabesJ DILLA

 

nujabesの音楽について 

nujabesはebajunの逆読みからとったアーティスト名。日本人です。

彼は単体としてのアルバムを二枚(Metaphorical MusicとModal Soul )出しました

そのほかにも

hydeout productions

でのレコードを含める主要作品として

等があります。因みにインディペンデントレーベルとしてのhydeout productionの主宰もnujabesさんは担当されていました。21歳の時にレコード店を立ち上がるの行動力も凄い.村上春樹が大学時代にジャズバーを開店したのを思い出しました。

(そう言えば今年はどうなるんでしょうね。文学賞普段は全曲のリンクを貼ることはしませんが、nujabesの音楽を堪能してほしいので今回は二枚とも、各曲貼ります。

Metaphorical Music

Metaphorical Music

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1833

 

F.I.L.O. (feat. Shing02)

F.I.L.O. (feat. Shing02)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Kumomi

Kumomi

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Lady Brown (feat. Cise Starr from CYNE)

Lady Brown (feat. Cise Starr from CYNE)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
The Final View

The Final View

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Latitude -remix (feat. Five Deez)

Latitude -remix (feat. Five Deez)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Horn in the middle

Horn in the middle

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Next view (feat. Uyama Hiroto)

Next view (feat. Uyama Hiroto)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Peaceland

Peaceland

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Blessing It -remix (feat. Substantial & Pase Rock from Five Deez)

Blessing It -remix (feat. Substantial & Pase Rock from Five Deez)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
A day by atmosphere supreme

A day by atmosphere supreme

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Highs 2 Lows (feat. Cise Starr from CYNE)

Highs 2 Lows (feat. Cise Starr from CYNE)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Think Different (feat. Substantial)

Think Different (feat. Substantial)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Beat laments the world

Beat laments the world

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Summer Gypsy

Summer Gypsy

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Letter from Yokosuka

Letter from Yokosuka

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Modal Soul

Modal Soul

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1833
Modal Soul (feat. Uyama Hiroto)

Modal Soul (feat. Uyama Hiroto)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Luv(sic.) pt3 (feat. Shing02)

Luv(sic.) pt3 (feat. Shing02)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Feather (feat. Cise Starr & Akin from CYNE)

Feather (feat. Cise Starr & Akin from CYNE)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
sea of cloud

sea of cloud

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
reflection eternal

reflection eternal

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
ordinary joe (feat. Terry Callier)

ordinary joe (feat. Terry Callier)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
flowers

flowers

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Horizon

Horizon

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Thank you (feat. Apani B)

Thank you (feat. Apani B)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Eclipse (feat. Substantial)

Eclipse (feat. Substantial)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Light on the land

Light on the land

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
World's end Rhapsody

World's end Rhapsody

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Music is mine

Music is mine

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
The Sign (feat. Pase Rock)

The Sign (feat. Pase Rock)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

試聴段階でサンプリングの巧さなどが身に染みる。特にeternal reflectionは一般人気も高く、たまにテレビでも流れることがありますね。eternal reflectionのサンプリング元はこの記事で言及していたので知りたい方はチェックしてください。あとヒップホップについては浅いので実際どうかはわかりませんが、一般的に想像されるハードコア的な文脈ではく、メロウソウルとジャズ系の引用で作品を発表していたというのは、先見性といえるのではないでしょうか。つまりジャズ的ベースに乾いたパンチの聴いたピアノなどの取り込み、そして多様な音楽性の引き出しの、それらの味付けとしてのドラムパターンなど我々が想うサンプリング音楽とは確実に一線を画すわけです。

事実そのような音楽性から派生したlofiは非常に大きくのリスナーが固定されているためハードコアではない道を開拓したのはでかいと思います。音楽性においてもやはりヒップホップの文脈を踏みつつも、ジャズ・ヴォサノヴァなどがバックボーンの中核をなしていることは疑いようが無いであることことがわかる。

その他に代表作の一つとしてLuv(sic)の楽曲群があります。本シリーズはラッパーのshingo02との共作で、part1-6まであり、3までがnujabesが直接関わっているもので5~grand Finale(part6)は遺された音源を元に作り上げた作品となっております

Luv(sic) Hexalogy

Luv(sic) Hexalogy

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1900
Luv (sic)

Luv (sic)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Luv (sic) pt2 Instrumentals

Luv (sic) pt2 Instrumentals

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Luv (sic.) pt3 (feat. Shing02)

Luv (sic.) pt3 (feat. Shing02)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Luv (sic) pt4 (feat. Shing02)

Luv (sic) pt4 (feat. Shing02)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Luv (sic) pt5 (feat. Shing02)

Luv (sic) pt5 (feat. Shing02)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
Luv (sic) Grand Finale (feat. Shing02)

Luv (sic) Grand Finale (feat. Shing02)

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

幻の3作目

www.youtube.com

本作はnujabesが事故死の後にリリースされたアルバムであるが、通して聞けばやはりlo-fi的要素が散りばめられていることに気づくであろう。そしてMetaphorical MusicとModal Soul、それぞれ音楽性の意味ではジャズの影響が伺えると思います。nujabes自身メディアへの露出はインタビュー含めあまりないので全体像を捉えるにはあまりにも情報が少ないのでそういった意味では今現在も音楽性の意味では謎と言えますが、一部の媒体にjazz評を提供しており、そこで至高のジャズ10枚を上げています。

John ColtraneMy Favorite Things

Miles DavisKind Of Blue

Kenny BurrellGuitar Forms

Herbie HancockSpeak Like A Child

Pharoah SandersJourney To The One

Keith JarrettThe Melody At Night, With You

Lars Jansson TrioWindow Towards Being

Omar SosaPromise

Robert GlasperIn My Element

Toshiko AkiyoshiSumi-e

安定というか、「ジャズ おすすめ 名盤」なんて検索すれば必ずランクインするような作品ばかりのならびですね。1,2,6のアーティストは知らない人の方が少ない気もします。 そう考えるとnujabesもしっかり音楽史の文脈を踏んだ人なんだなと思えます。

ほかにも判明しているサンプリング 元として

  • FRIENDS OF DISTINCTION -When A Little Love Began To Die
  • Pharoah Sanders – Save Our Children
  • Miles Davis – Joshua
  • Luiz Bonfa – The Shade of the Mango Tree
  • Kip Hanrahan – Make Love 2
  • Pat Metheny&Lyle Mays – September Fifteenth
  • Gigi Masin – Clouds
  • Baden Powell – Deixa
  • Yusef Lateef – Love Theme From Spartacus
  • TERRY CALLIER – ORDINARY JOE
  • 巨勢典子(こせのりこ) – I Miss You
  • Gypsy – Gypsy Queen Part Two
  • VELVET – BET YOU IF YOU ASK AROUND
  • JOHN HICKS – AFTER ,THE MORNING
  • Chet Baker – What’ll I Do
  • Larry Ridley – Feelin’ Blue
  • などががあります。

これらの楽曲をnujabesがどの曲に該当するかはこちらのブログで確認してください。1overf-noise.com

1overf-noise.com

こちらのブログを参照してください。

散々語り尽くされているアーティストなので私がここで書いても何番煎じですかっていう感じですが、それなりに彼の凄さを書かせていただくと最近の時評でいうのであれば2年前(2018年)のspotifyで 日本人で聴かれたアーティスト3位を記録

bakoji.hatenablog.com

1,2位が現役バンドであるのに対して、死後、未だに聴かれているというのはやはり音楽性に普遍的なものがあるのは当然ですが、それ以上に冒頭に載せたデータからわかるように18年からlofihiphopという言葉が派生したことと、同年のランキングでnujabesが盛り上がったのを考えると、ジャンルの元祖様へのご挨拶的な意味合いもあるのでしょう。ただ、リスナー層の面ではアメリカ、イギリス、カナダ、フランス そして日本という並びから国単位での人気度が日本<海外であるということが日本アーティストとしては非常に珍しいことだと思います。

Nujabesのリスナーは、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、日本の順に多く、ブラジルやメキシコなどの中南米でも多く聴かれている。

以下の記事より引用

そしてサムライチャンプルーへの楽曲提供を行っており、これらが海外で放映された時中身はもちろんのこと、当然音楽もオンエアされますが、そこでnujabesの存在を知った人が多く、その中から日本アニメの日常風景画とnujabes的音楽の組み合わせなどを考えた人がchilled nowなどを開設していることに繋がったりとおもったり。

samurai champloo music record departure

samurai champloo music record departure

 

J dilla 

次にJ DIllaについて

彼はnujabesほどお洒落ではなく、むしろ若干ロックバンドが入っている元来我々が感じるヒップホップ的な楽曲が多いです。

Donuts

Donuts

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1528
Workinonit

Workinonit

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
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Dilla Says Go

Dilla Says Go

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
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Time: The Donut of the Heart

Time: The Donut of the Heart

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
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 donutsは日本で言う意欲作的な側面が感じます。

J DILLAのdonutsは31曲収録されているインストアルバム。つまり曲としてではなく、音作りの細部にまで目配りがし易いと言う意味でセンスとエッセンスが詰まっているそういった意味で意欲作のわけです。特にstop、mash、glazed、thunder、U-Loveあたりが個人的に好きなトラックです。one for ghostなんかは歌い方と楽曲が調和していくタイプでこれもまた面白い。

Stop

Stop

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
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U-Love

U-Love

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
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Mash

Mash

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
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Glazed

Glazed

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
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Two can winは歌が主体となっているトラックでありながら、やはり歌声すら「楽器の一つ」として統合している感じが聴いていて気持ちの良いものでした。 

Two Can Win

Two Can Win

  • J Dilla
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Don`t cryなんかは、このままフル尺で聴いてみたいと思えるほどヒップホップの楽曲として秀でていると思いました。最後のwelcome to the showなんかは基本ビートがメインでそれこそ後のlofiの遺伝子を感じる一曲になっています。

Welcome 2 Detroit

Welcome 2 Detroit

Welcome 2 Detroit

Welcome 2 Detroit

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It's Like That

It's Like That

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Rico Suave Bossa Nova

Rico Suave Bossa Nova

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Think Twice

Think Twice

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Beej-n-Dem Pt. 2

Beej-n-Dem Pt. 2

Feat. Phat Kat

Feat. Phat Kat

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The Clapper

The Clapper

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私感ではあるもののJ Dillaの最高傑作はwelcome 2 detroitであることは恐らくほとんどの人が納得するのではないでしょうか。Welcome 2 Detroitはイントロダクションのトラックとして最後に3,2,1 ah-と入れてくる感じであったり,the clapperでは表題に恥じないクラップを基本調として進む楽曲ですが、途中から浮き彫りになるベースラインの絶妙な挿入の仕方などのリズミックの聴こえの良さなどが素晴らしいですね。rico suave bossa novaは、割と単純な楽器で音もさほど加工していないところがこのアルバムの中で新鮮味があり、同時にだんだんとピアノ意図的にずれていく感じもやはり JDILLAの凄さの一つなのかなと思ったり feat.phat katで私が好きなのはとにかくビートの音なんですよね。陰鬱な音に包容されている感じがたまりません。Give it upが本作の中で一番のお気に入りです。ボイパ、ピアノ、ベースの全てが調和して遊んでいる感じが良いです。ラストトラックのone は終わると思いきや、終わらない構成が妙でやっぱり唸りました。

Give It Up

Give It Up

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One

One

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Donutsを一通り聴いたのち、本作を聴くとやっぱり進化形のアルバムだとも思います。JDILLAのすべてが詰まっている真の一枚といっても過言ではありませんし、リズムのミニマル性であったり、数秒のメロディにあらゆる要素を集約させているところでは本作もlo-fiにばっちり当てはまります。本来であればこれからのミュージシャン、言わばlo-fiを主戦にやっていく方達の紹介もしたかったのですが、今回の主題はあくまでもlo-fiまでの歴史と銘打ったものなのでもっと詳しく知りたい方は是非 lo-fi hiphopというジャンルを冒険してください。確立して2年目の今であればほかジャンルに比べてそこまで多くの作品はリリースされていないでしょうし、漁り易いと思います。今回の記事を通して1mmでも良さが伝われば幸いです。

 

あとがき&いいわけ

本当は最近聴く機会が多いharunoというアーティストについて特集するはずが、ルーツ元を辿る段階でlo-fiに急遽変わったのでうまく適応した記事を完成させられるかが心配でしたがなんとか書き上げることができました。よっぽどlo-fiに興味がある人しか、この記事は読まないだろうと思い、その文読んだ時間を損わせないようにあらゆるジャンルと私の浅い見識を積み込んだしだいです。本当であればそもそもhiphopとは?という段階から始めたかったのですが、それには少なくとも3ヶ月を要すると思ったので今回はあくまでlofiとしてのhiphopという意味で紐解きました。あんまり込み入って書いても仕方ないので、たまにはこの程度の簡易的な記事もいいかなと思っています。そりゃもっと体系的な範囲で書いた方が面白いですけどね。名前は出しませんでしたけどpete・rockの存在とか諸々。ただ今回はこれで終わりです。また機会があれば書きます。

(交通事故で急逝されてしまいましたが損失がデカすぎる方だなと思いました)

引用サイト意外の参照元としてこちらのサイトが非常に参考になりました。 

今回はいつも以上に引用が多かったですが、この記事もサンプリングをもとに仕上げた一つの記事だと思って目を瞑ってもらいたいです。

( ^ω^)・・・

genius.com


 

 

 

 

 

 

 

組曲『惑星』ホルストが提示した7つの世界

ホルスト木星は小学校の音楽で習うほど今では定番な楽曲となりました。しかし同時にこうも思います。「なぜ他の惑星音楽が知られていないのか?」その疑問の私感アンサー は後半に書きますが、世間体で知られていないのが勿体ないほどに全体を通して聴く組曲『惑星』の迫力であったり、楽曲に散りばめられたあらゆる要素は素晴らしいものです。今回の記事は全体としての惑星シリーズの魅力を中心に書いていきます。

 

 

火星-戦争をもたらすもの

 人生ベスト10楽曲を聴かれたら絶対入れる1曲.カッコよさのロマンが常に躍動している楽曲。一貫して持続する強烈なリズム(4分の5拍子)が与える曲の迫力さというのをボレロの15年前にやってのけた凄さ、そしてこの曲が第一次世界大戦前というのも、「戦争をもたらすもの」という点で予見的。そして、一度聴けば中毒にもなるこのテンポ、そして楽器が示す暗黒さなどのちのスターウォーズにおけるダースベイダーのテーマに見事受け継がれていく(4m17sあたり顕著)、そしてそのまた数年後にジェームズキャメロン(タイタニックアバターの監督)の出世作になるターミネーターの脚本を執筆する時にこの音楽を流しており、のちにT2(ターミネーター2)のテーマで有名なデデンデンデデンにつながったことはほぼ間違いない。クリエイター(とくにsfジャンル)に影響を与えやすい楽曲でありながら、今でも通じる普遍性があります。

 

金星-平和をもたらすもの

 イントロのホルンの使い方からthe star warsという感じがしませんか?。穏やかでありながら流動的なメロディを奏でる弦楽器とそれを支えるクラ(クラリネット)のローテンポ感が特徴的です。あとスラーを多様してつなぎ目があまりないようにしてます。それらが盛り上がって4m28sで躍動するところは心が浄化されます。そしてその後のvinソロがまた哀愁的であり、印象的ですね。組曲:惑星の中でも一番聴きやすいタイプの楽曲です。後半のクラからはじまって管楽器、そして弦楽器と包容していく感じが、マーラーのアダージェット的とも言えますね。終盤フルートと鉄琴の兼ね合いで締めるのがロマンチックだと思います。

 

水星-翼ある使者

テンポがあらゆるところで変容していき、あらゆる楽器が踊るようにそれぞれソロがある構成がこの曲の特徴ですね。そして聴いていくうちに一つにリズムを何度も慣らしていく、この作品でも一回爆発ながれは金星と似てますね。とにかく楽器の主張が激しい映画ですね。翼ある使者達が舞妓する絵面を私は想起しました。4mと惑星シリーズを通した最短の楽曲ですが、質の高さ目立つ曲でもありますね。

 

木星-快楽をもたらすもの 

 さて、おそらく一番有名な木星。しかし、火星・金星・水星を聴いた後の木星は正直なところインパクトにかけると思います。というのも、上記3曲の展開にしっくりくる部分が多く、尚且つテーマをしっかりと再現できている反面、木星はイントロと有名なメロディにいくまでになんとなくつっかえる感じが個人的にします。また、こうすればいいのになという意味で、冒頭の感じで進めばいいものを壮大なテーマ曲っぽく曲の方向性を変えたような気がします。聴き手側のテンションとして冒頭から2m55sまでと、それ以降とでは全くの音楽と受け取る人が多いのではないでしょうか。私が馴染めないのはその違和感を何度聴いても消せないからです。それぞれの要素はいいのに上手く噛み合ってない感じがする。今ではあまり好きではない楽曲です(というか小中の授業で流れる時は毎回サビしか流さないのはなんなんでしょうかね )

 

土星-老年をもたらすもの

多分一番クラシックの流れにそう楽曲が土星だと思う。なぜならば楽曲のバランスがこの曲だけ偏りがそこまでみられないからだ。ホルンがスッと入っていく感じであったりパーカスが微かに支えて、そこからトロンボーンベースにホルンが主張してくる感じはよくあるし、総合的な金管の主張のあとに弦楽器が流動的に流れて合流して上下に音楽が奏でられていていく構成はそこまで気を衒ってないように思える。フルートとクラも暗鬱さに徹っするとおもいきや、3m47-4m06s付近で明暗を交互に表現して、ペットの重低音がはいってきて、どんどん上がってペットで頂点を極めるこの感じはやっぱりどこかホルストの作家性というものがにじみ出ている気がする。そしてある程度激しい曲調が続いたのち6m00前後から弦楽器が下地となって、ハープが主張して、フルートの明るい側面がしばらく続いて、しだいにハープと絡み合い弦楽器がまたここで合流してくる手際もまぁ見事そして、最後にだんだんと楽器がフェードアウトして弦で締めるっていのがいいですよね。ロマンチックな楽曲です。

 

天王星-魔術師 

 音楽の調子や色が魔法使いの弟子っぽさを感じる人は多いと思う。(一般的にはディズニーのファンタジア一節のほうきが魔法によって暴走する時に流れるアレ)と思ったら実際、影響を受けていたという事実がわかった時の高揚感。魔法使いの弟子よりも、一層壮大に音を伸ばしている感じがよりホルストっぽい。ただ壮大さを纏うがゆえに、全編クライマックスといってもいい展開が続くのが少し酷なところ。鉄筋の使い方はすごく秀逸ではあるのですが。(SFっぽい感じが実はホルストの作曲術の力かと思うレベル)そしてなによりも最後のあのオルゴンのミスマッチさが、尻すぼみというか、おいおいそこで終わるのかよっていう印象を持ってしまう。リズミカルでありながら弦楽器の鳴きの表現がいいですよね。あとクラリネットの料理の仕方がすごくコミカルで聴いてるうちに笑ってしまいます。

 

海王星-神秘をもたらすもの

 本当しつこいようで申し訳ないですけどスターウォーズに流用してもバレないレベルでスペースオペラ音楽として成立するこのクオリティの高さ。若干ファンタジーっぽさもあって気持ちがいいです。ヴァイオリンを主旋律にして、影にクラリネットを置くことでここまで神秘性をだせるのかとおもうくらい作曲術が上手いと思います。この曲でもやはり味付けとしての鉄琴の音の幅広さがわかりますね。

 

 

 総評的なアレ

 

1914-1916年の間に作曲されたものが、今聴いても古さを感じない普遍性と後世に与えた質的影響が凄まじい。1900年という我々が想像する「クラシック」最後の時代にストヴィンスキーおじさんという化物が創生したの二大楽曲火の鳥(1910)春の祭典(1913)の登場により以前以後という境目ができるのだが、ホルストはまさに以後の第一世代と言えるであろう。そして、現代における最高の劇伴作家、ハリウッド映画を体現した巨匠ジョン・ウィリアムズ(SW・ET・ジュラシックパークジョーズハリーポッター)の人気楽曲の半分以上がこの二大作家のミームを引き継いでいるとみて間違いないということですな。

 

 

メイン・タイトル (エピソード IV:新たなる希望)

メイン・タイトル (エピソード IV:新たなる希望)

  • ジョン・ウィリアムス作品集
  • サウンドトラック
  • ¥153
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レイア姫のテーマ (エピソードIV:新たなる希望)

レイア姫のテーマ (エピソードIV:新たなる希望)

  • ジョン・ウィリアムス作品集
  • サウンドトラック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes
Main Title / First Victim

Main Title / First Victim

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今回はSF的な側面と、リズムで楽曲を魅せたホルストについてを語ってみました。

次はストラヴィンスキーについての考察記事を書きます。テーマとしては破壊と衝動です。そちらが公開された際に併用してこの記事を読んでいただけると、音楽がより楽しめると思いますのでどうかよろしくお願いします。ではまた次の記事で

これから出す記事の概要

暇人こそ評論・感想をするっていうツイートをみて本当その通りだなと痛感する毎日。

今回の記事は解説・感想ではなく、今下書き段階で、今後「あげられそう」な状態にしあがっている記事の概要と進捗について書きます。

 

1.amazarashi全曲徹底解剖(初期作~ボイコットまで)

全曲なんて見栄を貼った結果、毎日どこかで「あそこをどう表現しようか」と考えずにはいられない日々を過ごしています。amazarashi、ひいては秋田ひろむという音楽家が好きだからこそそれらの良さをどのように他者に「伝える」かが鬼門の一つです。

今の調子ですと、2021年以内かなといったところ。

書き上げたため、リンクをこちらにも貼っておきます。

sai96i.hateblo.jp

2.久石譲の音楽世界

多分、タイトル自体初公開だと思いますが、今一度久石譲という音楽家がこれまで紡いできた音について、あらゆる視点から紐解くことがメインとなっております。

書き上げたため、リンクをこちらにも貼っておきます。

sai96i.hateblo.jp

3.菅野よう子 女流音楽作家

こちらは今のところ4部構成となっております。手掛けた楽曲数が1000を超えるためです。色々書きやすそうと思い、書き始めたものの全然そんなことなく、むしろ一行埋めるだけで一ヶ月終わったとかそういうレベル。なんとか乗り越えて一般に出したいです

書き上げたため、リンクをこちらにも貼っておきます。

sai96i.hateblo.jp

 

4.米津玄師を構成するもの(仮題)

これはまだ2行ほどしかかいていないため、2020年にはあがりませんが21年,22年までにはなんとか書き上げたい。既存のどの記事よりも広く深く、なんなら深淵に行ってしまうくらいのものを出します。

 

 

5.1900年代から2010年代までの音楽変化

難しそうに見えて意外と筆が進んでいるのでこの調子が長く続けば今年中に出せます。

6.Avicii音楽 edmと革新

そもそもaviciiが亡くなる前から下書きはあったものですが、さらにグレードアップした物を出そうと思っていたのと、某人から依頼があったという理由から書いています。5000文字ほどの記事で収まると思います(長くても6,7000)

7.akaneから読み解く音楽解説

Puhyuneco氏の音楽が興味深いのでそれらを私がわかる範囲で書く記事。

今のところ2022年を予定しています。

 

 

 

ざっとこのくらいです。

下書きの数で言えば優に100を超えているのでもっと出したい記事は沢山あるのですが冒頭にも書いた通り、見通しが立っている記事は上記の7つになります。自分でも偏ってる印象はありますが、音楽ブログなんて自分が偏愛している物を書く物なのでご愛敬

 

以下 駄話

 

米津アルバム straysheep こちらは単体で記事を書くほど衝撃は受けなかったですが、後期米津作品としてみれば最高傑作といっても過言ではないクオリティでした

ただ、野田洋次郎とのコラボ楽曲があのレベルか、、、という若干の失念がありました。やはり才人同士のコラボほど不毛なものもないなと改めて実感しました。

 

三夜アーティストの一角を担うヨルシカの最新アルバム盗作も、正直期待外れもいいところ。ナブナが本気であの歌詞を書いたとしたらそろそろ限界が見えたかなと思います

もう少し自分の得意な方向性で勝負すればいいのになと思ったり。そう言う意味では前作及、前々作の二枚からなるコンセプトアルバムのほうがよっぽどマシでしたね

 

sai96i.hateblo.jp

sai96i.hateblo.jp

今読み返すと恥ずかしいくらいレベルの記事も戒めの意味を込めて置いておきます。

 

パクりは悪ではない 創作における循環構造

秋元康の熱烈なオファーにより成立!!とMステで堂々と宣伝して、いざアイドルが歌う曲を聞けば「曲として全く面白くない」の一言に尽きるような感想を持ってしまった。90年代に大量生産した楽曲をどこか連想してしまう、ある時代に取り残された臭いがしてしまった。衰えというよりも現在の流行をしっかりと把握できなかったのだろうと思ったり。ともかく勝手に一人で失望したものです。

 

 

以下本題 

 

自分でもかなり振りきったタイトルを付けたなと思うくらいにはインパクトがあると思います。当たり前のことを遠回りして説明する。そんな感じの記事になってます。

世論でいう「パクリ」に良い印象を持っている人は非常に少ないと思う。

家族もしくは友達・ファン同士の会話において

「〜って〜のパクリじゃん」というのは少なくないと思う。言い草として悪意があるかないかによって捉え方は変わるが、少なくとも言われた側はいい気分にはならない。 

たしかに、既存作品の真似をするのは、一見悪行と思えてしまう節がある。しかし、どのような作品にも「何か」から影響(なぞる・真似る)受けていることは確かだし、触発・動機なくして創作というのは成立しない.(仮につくっても作品として底が抜けるか、晩年の映画監督にありがちな型ちが整ってないパラノイアの集合体でしかない)

 

 パクリそのものはあらゆるコンテンツにおいて必要な過程です。

 

Q.ではオリジナル作品として評価されるものと、俗に言うパクリの焼印を押されてしまう作品での差は何か? 

 A.元ネタを完璧にコピーした上で、自分の印鑑を押す。そしてコピーした作品に敬意を持ち、オリジンを主張しないこと。

 

端的に言うと本物以上の偽札を作るとでもいいましょうか。

 

パクリがうまくいった例と、悪くなった例を挙げる。

 

 

・敗者復活戦自由形/完全無欠絶対的Ruler

www.youtube.com


REIGN - 完全無欠絶対的Ruler MV Full Ver.

 

これは悪い例です。完全無欠絶対的Rulerの方は、あまりに酷似していため、公式が一度原曲を消し(事実上、出来のわるいパクリと認めた)、リアレンジver.を投稿したので、初めてこの曲を聴く人にとってはパッとわからないかも知れませんが、イントロの不自然は誰でも抱くでしょう。そしてイェーイと叫ぶタイミングであったり、その他もろもろが敗者復活戦自由形に影響を受けていることは間違いありません。

penguin reserachの楽曲と言うより堀江晶太(penguin research)氏が作曲する曲がかっこいいのはわかりますが、そこを表層だけ真似てしまって、中身がスカスカと言う例です。作曲者の力量が足りなかった一例です。

・closer/orion,Diamonds and Guns/砂の惑星

Closer (feat. Halsey)

Closer (feat. Halsey)

  • ザ・チェインスモーカーズ
  • ダンス
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

元ネタであるcloserより魅力的ではなく、構成の面でも工夫した試しがない。日本人はサビがないと受けないという持論から「サビ」の導入はしているものの、他は全て劣化コピーといって差し支えない作品。 

Diamonds and Guns

Diamonds and Guns

  • トランスプランツ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

砂の惑星にいたっては名義上莫大な再生回数を記録さえしたが、そもそもボカロでああいった曲は受けないとわかっていながら、「あえてそう言う曲でいこう」という言い訳の元発表されたが、キャラクターとしての初音ミクが歌う以外に、あの曲は非常に平凡なまでの作品。Diamonds and Gunsが持つ、あのローテンポが全くいかせていない。英語で歌う場合と日本語で歌うのとではあのテンポが持つ味が違ってくる(語感)。歌詞が警鐘的でもあり、騒がれた曲ではあるが、曲そのものに良い反応があったわけでもないと思う.おまけにタイトルが*1砂の惑星ときた。つまりこれは中身からタイトルまで全てが「既存作品の借り物」としての域を出ていない。

 

・ You Need Me, I Don't Need You /loser 

You Need Me, I Don't Need You

You Need Me, I Don't Need You

  • エド・シーラン
  • シンガーソングライター
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

同じ作曲家でも成功したパターンもある。その際たるものがこの二曲。You Need Me, I Don't Need Youとの共通点としてはテンポと歌い出しの前の音が似ているというところ。しかしloserに関してそ以外では米津節として曲の世界観が現れている。

bmpも121前後を取っていることで言語の違いにより語感の違和感をなくすことにし成功している。(砂の惑星の場合、日本語歌詞を当てはめるには合わないテンポ)要するに砂の惑星は曲選びに失敗しただけ。

さらに主戦の楽器をギターにすることでメロディがひたすらなるように作曲をし、原曲よりも耳に残りやすい音として昇華している。この曲は洋楽的なアングラなテンポを見事に邦楽として変換させ、元ネタよりも質が高い楽曲にした傑作だと私は思う。

 

これは余談だが、米津楽曲は既存の有名タイトルをそのまま、自身の作品にくっつける傾向が多い。残念なことに砂の惑星では、敬意や、元ネタ以上の良さは感じなかったが、ハチ時代の作品である「恋と秒熱」はそのまま、宮沢賢治の作品を引用し、ゴーゴー幽霊船では「春と修羅」の一節を歌詞に反映させてる上に、しっかりと敬意を払っている。パプリカも本人は言わないが、筒井康隆原作のパプリカを、今は亡き今敏が劇場アニメにした経緯でつけていると断言してもいい。そうえいばストレイシープの先陣曲も「カムパネルラ」でしたね。宮沢賢治は偉大です。

 

アニメの場合

『新世紀 エヴァンゲリオン

 

 本作は90年代後半に登場し、その後のアニメーションの雰囲気的な意味での作風とキャラクターとしての手本として王座に君臨する作品とされているわけですが、本作のアプローチ的な意味では決して新しいものではないです。特撮で有名なウルトラマンや、ナウシカでおなじみの巨神兵をモチーフの一つとして取り入れていることはあまりに有名ですし、旧劇のオチはデビルマンの漫画版に準ずるところがあります。当然ロボット物として意識したであろう機動戦士ガンダムも入っていれば、サブタイトルに代表されるように、名作SFの邦訳タイトルをそのまま引用していたりする。(そのほかにもエヴァの要素となったものは多々あるが、キリがないため割愛) 

 

 

小説の場合

ソードアートオンライン

 

 

仮想現実内でのゲームにおける死が現実につながってしまうという設定。どうも本作以降のライトノベルで似通ったテーマで作られた作品はSAOのパクリと言われてしまう。

原作者の川原礫が2000年代はじめには本作の初稿があったことを踏まえると、日本における流行りを見据えた先見性のあった作家だし、アクセルワールドなどにも共通するが(話の出来はともかく)面白そうと思える設定を創るが上手い。だからこそ売れる。では、SAOが記念すべきオリジンかと言われるとそれは別である。1989年に刊行されたクラインの壺や、70年代から、要素として確立されていき、80年代初頭にジャンルとして確立されたサイバーパンクの文脈がある。SAOにおけるサバイバル要素はsaoのweb連載(2002年11月~)の3年前にあたる1999年に出版された高見さんの「バトルロワイヤル」

 

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

 

 

のフォロワーであることは、川原礫が1974年生まれであることを踏まえれば間違いなく影響下を通っている。当然日本の映画,とりわけ押井守の影響が強い.(ここでいう押井映画はavalonであり、実際にそれがggo=ガンゲイルオンラインにつながったことは作者も認めている)

因みに映像的な意味で言うと、アニメsaoとしてもavalonの影響はある。

しかし、AVALONは人を選ぶ作品なので容易に手を出さない方がいいです。なんせ押井守の実写映画ですから。

 

アヴァロン [Blu-ray]

アヴァロン [Blu-ray]

  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: Blu-ray
 

 

  

こうした経緯を踏まえれば、冒頭にも少し記述した通り、作品Bが作品Aのパクリであるならば作品Aだって作品A‘の真似で、A‘は~のと延々繰り返すことになり、結局最後は何も残らない。厳密な意味でのオリジナルを確立した人というのは存在しない。しかし、極端なことをいっても仕方がないし、実際にはあらゆる分野で「体系」として確立させた人がいるからこそ、様々なことが発展している。ここではオリジナル(以降、オリジン族とする)を確立した人たちについて少し述べる。

オリジン族と言っても過言ではないひとたち。それは音楽の代表例であればバッハ(1685-1750)は誰しもが納得できる人物である。万能の天才と謳われたレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519) 文豪上、もっとも優れたと言われるウィリアムシェイクスピア(1564-1616)人口論をかいたマルサス(1766-1834)キュビズムの始祖とされるパブロピカソ(1881-1973) アニメーションの元祖ウィンザー・マッケイ(1869-1934) 映画の技法を開拓したDWグリフィス(1875-1948)現在における漫画のコマ割と、テーマに悲劇性を持ち込んだ手塚治虫(1928-1989)、ベーオウルフを元にファンタジーの黄金律を指輪物語で確立したトールキン(1892-1973)など、基本的には一世紀に一人の割合でしか(少なくとも同じジャンル内で)オリジン族に属する人たちは現れないし、(上記に羅列した中でも厳しい人はいくらかいる)本当の意味で「オリジナル」という要素を掛け合わせているのは甘く見積もっても上記に書いた人たちだけである。

 

つまりそれ以外の人はその時代が生むテーマと、自分がそれまで見てきた数多の作品から換骨奪胎と引用を繰り返して、より新しく・革新的に見えるものを提示するほかない。学ぶという単語の語源が「真似ぶ」にある理由はおそらくそういった意味もあるはず

新しい酒は新しい革袋に盛れ

マタイ伝に書かれている文章で、直訳すると「新しい酒をいれるなら、それに見合うだけの新しいの袋にいれろ」ということです。しかしながら、これは今の時代通用しない。なぜならば母数、基盤があまりにも拡がりすぎたせいで「新しい袋」をつくるだけの枠(置く場所)がほとんどない。

であるならば、どうするか。古い酒を新しい袋に入れるということだけである。実際にスターウォーズなんかはまさにそれで成功した。

それまでパルプマガジンに乗っていたファンタジー物を、神話の体裁を取った上で、魅力的なSFガジェットを盛り込む(c3poメトロポリスからの引用)ことで話自体は、過去の文脈にそった内容でありながら、当時にしてみれば全く新しく感じられるコンテンツになった。

 

今の作り手が悩む共通として面白い物を既に上の世代が作ってしまったことにより何を発表しても目新しさがないこと。つまりコピーのコピーのコピー世代となった以上どうやっても何かしらの真似であることを指摘されてしまう。時代の流れから言って仕方のないことである。たまに、脱構築物をいじり倒した傑作は十数年に一度出ているが、それらは狙って作れる物でもない。

(40年代-80年代に生まれた人たちは手垢のない元ネタ・題材があった) しかし今では何を元にしたって誰かが過去に参照しヒットを作ってしまっている。

この現状は致し方なく、日々新しい物を作るために邁進 していくほかない。

 実写映画・アニメ・音楽・絵・文体 どのカテゴリーをとっても、パクることをしなければそもそも成立しえない。それぞれの界隈で巨匠と呼ばれる人(日本を代表する意味であれば宮崎駿手塚治虫黒澤明の三巨人)ですら、そうした真似ごとをして自己確立をしてきたことは、ここまで真面目に読んでくださった方々ならわかるであろう。

結局、パクる過程においてどこまで完璧に学び、そのうえで自分らしさを出せるかが肝である。しっかりと学べる人は元ネタを悟られないようないい作品をつくるし、パクりに対して狭い視野でしか物事を測れない人たちが作る作品は劣化コピーの大量生産と言うことは往々にしてある。

 

 

amazarashiというアーティストが、とある一曲の中でこう綴った歌詞がある

それをいちいち悔やんだ 今更どうにもなりはしない 核心はもっと深いところ、僕が生まれた由縁にいたる 父と母の出会いから、もっと言えばその血筋から、そして最後に行き着く場所は宇宙が始まるその確率

 

 今回オリジナル論を書いていて、ほんの少しに似通ってるなとおもったので載せておきます。

 

 

結論

パクりは悪行ではないし、寧ろやるべき。どれだけパクれるか、そのクリエイターの能力こそ是非を問うべき。

オリジナルを主張をせず、影響を受けたコンテンツへ敬意を示す。

あらゆるものを引用して創られた作品で、しかもそれを見た大衆が喜ぶという一連のサイクルが生まれたコンテンツに対してパクリだなんだとこと自体野暮であることは言うまでもない。ほとんどの作品はミクスチャーでしかないのだから。

 

 

*1:古典名作SF小説でその後のあらゆる作品に影響を与え続けている作品

人気劇伴の魅力を考える。

私が思うに日本ドラマは歌ありの曲よりも、インストだけの曲,所謂劇伴の方がいいというパターンがある気がする。なぜかと言えば、私が好きになったドラマは基本的に劇伴で泣かせにくるものが多いという単純な理由。今回取り上げるドラマはメジャーなタイトルのものだけを取り上げ、読み手が本編見たことがなくても、音楽だけは知っているという形で記事の言葉による感覚を共有できたら幸いである。

(ドラマタイトル/曲名)

ガリレオ/知覚と快楽の螺旋・リーガル・ハイ/legal-high・ライアーゲーム/LIAR GAME

実写版カイジ/Main titile・踊るシリーズ・RHYTHM AND POLICE

こうして書いてみると意外と共通点が見つかりやすい。まず第一にメロディではなくリズム重視で魅せている曲が多いこと。二番目に盛り上げが非常に秀逸。そして最後にイントロが強烈。

 

・知覚と快楽の螺旋

vs. ~知覚と快楽の螺旋~

vs. ~知覚と快楽の螺旋~

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この曲、実は「狙って作って、見事に当てた」という意味で製作者の力強さを感じられる曲でもある。福山雅治が本作を表現するときにどのような音楽性の曲にしたかったのかは明白である。それはなにかと言えば「007のメインテーマ」のギターのメロディ

James Bond Theme

James Bond Theme

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 これを基に,より洗礼された音楽を作ったと考えてまず間違いない。あとちょっとルパンが入ってる。大野雄二的特有の曲の汚さ(比喩表現)はおそらく継承されている。

ちなみに数あるバージョンの中で私はこれが好きです。

Theme from Lupin III '78

Theme from Lupin III '78

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 というかジャズでかっこいい曲を作ろうっていうスタンスでルパン三世のテーマを外せるわけがない。つまりこの曲は007とルパンといった人気楽曲から換骨奪胎を見事にやってのけた。ある意味「売れ線に売れ線を重ねた」作品でもある。しかも音楽性にしっかりと標準を合わせて見事に真ん中に当てたというのは商業作家として見事という他ない。

 

・RHYTHM ANDPOLICE

踊る大捜査線より Rhythm And Police

踊る大捜査線より Rhythm And Police

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 (本家の楽曲がitunesになかったためダサいけど一番本家っぽい奴を貼ります)

劇伴作家で一番有名なのは久石だが、一番親しまれている劇伴音楽をつくったのは松本晃彦が作ったこの曲であろう。明らかに日本音楽では生まれ得ないイントロの革新さ(実際にEl cascabelの引用具合は激しく、オリジナルと主張した性で随分と騒がれた)が特徴的であり、リズミカルなテンポ、そして合間にはいる数秒のメロディというどの角度から見てもリズムが主体でメロディが味付けの具材に回っているという中々他では味わえない楽曲。であるのにもかかわらずに濃厚に聴こえてしまう(というよりリピートしてしまう依存性という視点)ポイントとしてアニメのショートop的な意味で過度に凝縮されたということではないかと最近思うようになった。実際にそこまで音数は多くないが、常にビートが主音として刻まれている感覚が耳に残ると言った感じが本楽曲の最大の魅力ではないかと思考する。

作曲者である松本晃彦はいまいち評価されていない気がする。この曲が大きい存在になりすぎて他が霞むというのは一因としてあるだろうが、サマーウォーズにおけるあのワクワク感も実は彼が作っていることを忘れないで欲しい。

・legal-high

LEGAL-HIGH

LEGAL-HIGH

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この曲はガリレオとは違った視点のジャズ的な構造をもっている(実際にはソウル寄りだとも思うが)。ベースから始まってカホン的な音で盛り上げて、トランペットが最後にはいってくるという展開。イントロとして掴みが抜群にうまい。そしてサビに行くまで溜めて溜めて爆発する感じはまさにジャズとソウルの融合として凄く必然性を帯びている。なによりベースが主役な楽曲というテイストがいい(そう考えるとr&bっぽくもある)

つまり、表面はジャズでありながらR&Bやソウルといったジャンルが見え隠れする複合的な楽曲という意味で珍しいし、だからこそ受けたということも考えられる。実際にこの手の楽曲をドラマっていうのはあまりないですし(私が知らないだけかもしれないが)

 

ちなみにドラマとしてのリーガル・ハイの出来も驚異的なので見たことない人はレンタル屋で借りてみることをお勧めします。損しません。

 

LIAR GAME

LIAR GAME

LIAR GAME

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究極の厨二病楽曲。中田ヤスタカのある側面での最高傑作だと思う。そして曲の内実とてもシンプル。複雑に交差する音がこの楽曲、敷いてはライアーゲームの世界観を表しているのだが、実はButterfly Stanceというプリセットがキーに合わせてあの動きをするだけ。つまり中田ヤスタカが考えたフレーズではなく、電子音のサンプルを逆手にとった例。おかげであくまで素材でしかなかったButterfly Stanceを使うと中田ヤスタカに直結してしまうなんとも面白いことに。そしてこの曲は繊細な糸が絡み合うメロディを円のように回る形でリズムが刻まれている。この感覚はやはり中田ヤスタカだからこその発想であるし、以降のperfume・きゃりーなどの独特な曲で一世を風靡したことを考えると、新しい音楽/切り口な楽曲の一つの前夜祭的な楽曲といえる。

 

・main titile

END TITLE

END TITLE

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菅野祐悟は色々手掛けていますが、中でも一際人気の高い曲。実写版カイジのメインテーマ。勝ちbgm.この曲はメロディラインとリズムの両方のバランスが取れているちゃんとした曲です。弦楽器がイントロでは悲しさを表現しているのにサビではどこか勇気・力をもらえるBGMに変化している手際の見事さが、高揚感をくすぶることもあり、人をしっかりと感動させることができる作りになっている。メロディだけだったらあまり映えないところをパーカッションのパートでカバーしているのもうまい。それが顕著に出ているのが後半パートというかちょうど時間配分でいうと半分すぎたところからダークな感じへ移動するところ。一転暗い描写するときにピアノの打点性を利用するのも楽器の使い方をよく理解してると感心するポイント。そして、ホルン、ペットなどの楽器で光の表現して、弦楽器それに合わせて華麗なるメロディを奏でて、リズムパートで溜めて弦楽器のメロディが暗→明に変わり、フルートやペットが加わり、大サビへと展開するこの爽快さ。あらゆる楽器が静と動/短調長調の移り変わりを見事に表現している。

溜めて盛り上げる展開もとても王道でなおかつかっこよくしあげている。恐るべし作曲力。

 

 

 

以上、有名な劇伴について、殴り書きをしましたが、いかがだったでしょうか?共感ポイントが一つでもあれば嬉しいです。こうして分解してみると一つの曲に色々な仕組みが施されている物ですね。そしてそれらは意外と単純であったりするのが面白みの一つですね。作曲家として優れていないとできない芸当です。みなさんも是非、自分の好きな曲をとことん聴いてあらゆる側面に光を当てるという作業をやってみてはいかがでしょうか?

駄文

六月も半分が終わり、2020年も半年を過ぎようとしてる時期。春という季節がなく、

はっと気付いたら夏だったという実感です。例のウイルスのせいで今年は色々混沌。

以下本編

・夜に駆けるを聴いた感想

今更という感じはありますが、今年入ってここまで受けている以上聴かないのはもったいなため一応耳にしました。

まずどういうアーティストとかっていうところはあまり詳しく把握していないが、多分

定番の「女性ボーカル+お洒落映像」系のユニットまぁヨルシカ ・ずっと真夜中・ツユ・花譜などといった系譜の亜流かなと思ったり。このスタイルは少なくともあと3,4年は持つと感じました。

曲に関してですが、EDMというかバンドサウンドを一切排して、極力DTMならではの音を強調している感じがしました。ピアノとビートの機材見合いのキャッチボール的な感じがメインである。イントロでいったん「ピアノロックですよ」っていう前置きを説明して、前奏、そしてAメロに入ります。そしてやけにAメロだけベースが唸っているのに対してBメロからはその勢いが静まって、ピアノ+歌詞 ピアノメロディ ピアノ+歌詞

ピアノメロディの繰り返し、こうすることでAメロのベースでキャッチしてからBメロではメロディを強調していくるここがこの曲の巧みである一つだと感じました。

2m26sから第一の間奏(解釈として合ってるかどうかは置いておいて)でもやっぱりベースラインを強調させてそのあとにグリッサンドを決める展開、そして第二の間奏と思わしい3m11~は歌詞とピアノメロディそして大サビにドカンともっていく。推測の域をでないが、おそらく作曲者は意図してやってると思う。あとこれは誰でも気付いている点だと思うけれど「the ボカロ楽曲」で確立された上の作風ですよね。ピアノメロディなんかは影響を受けているかは別にしてスズムサウンドっぽさがありましたね。

人類五分前仮説だったり、好き勝手いうなだったりそういった作風の音楽。

kemu・スズムのピアノの使い方が想起するけれど、味付けとして活用していたkemu楽曲や、見せ場・ここぞというタイミングであらゆる楽器と複合して魅せるスズムなどのタイプではなく、主体:ピアノで、他は極力排除した感じがいいですね。

何より驚いたのは曲のスタイルといい、MVの表現の仕方が完全にオタクよりなのに対してここまでのヒットをするということ。ストリーミングでも強いらしいですし、やはり楽曲でしっかり評価される時代がきているのでしょうか、、。

・米津アルバム「ストレイシープ

diorama→yankee→Bremen→bootlegときて今度はstleysheepっていうことで、あまり捻りがないため少しがっかりした。前作は本当に「オリジン」という問いにたいする言い訳と開き直りみたいなタイトルで凄く感動したのもあるが。既存曲ではない楽曲に期待ですね。

・ヨルシカ 「盗作」

このタイトル、米津のbootleg出されたあとだと全く衝撃度がない。アルバムのタイトル意図は知らないが、クリエイターが絶対に向き合わないといけない「盗作問題」を

裏返して「盗作」ってタイトルで堂々と俺は盗作して曲作ってるぜっていうn-bunaなりの裸をみせた形だとしたら、ひとまわり出すタイミングが遅い。

エルマ+音楽やめた(´・ω・`)のコンセプトアルバムではなく、単一アルバムとしてどこまでのものが来るかという意味では非常に楽しみ。

・紅蓮花

コンテンツが流行ったから売れたタイプの楽曲だと思う。今はコンテンツの方がまだ主流で熱いから、曲も来年の2月くらいまで話題性という意味ではもつだろうけど曲の普遍性でいえば10年も持たないと思う。カラオケで長年歌い続けられているのは誰でも歌いやすい曲か、ノリやすい曲のどちらかしかない現状であの曲調が年数単位で門番になるとは思えない。

この曲がヒットして一番嬉しいのは作曲者のカヨコ(名義は本名だけど面倒なので省略)さんだなって思います。いわばカヨコもlisaと同列のアニソンよりのシンガーソングライターだけど同じ路線はlisa一強の今、太刀打ちできなかった。だけど作曲という意味で大成した。これは凄いですね。これからも頑張って欲しいです。

・ryo(supercell)さんの新曲がでない。

EGOISTのメインコンポーザーからおりてspcl専念かと思いきや未だに音沙汰がない。

今年中に一曲でもいいから出してくださいという心境。annもgakuのデュオでうまく行けることは#loveで証明されたからどんどん新しいものを出して欲しいのに出ない。

悲しい。

・gyosonさんに期待。

トーマとしてではなく、gyosonとしては黎明期だから、そういう意味でこちらもアルバムを期待したい。彼はメジャーでやっていける力があるから、欲を言えばそっちで活躍して欲しいと思う反面、個人でボチボチというのもいいかなと思ったり。

 

 

 

 

 

ということで最近の音楽シーンというか自分の好きなアーティストと流行りの楽曲についてだらだら書きました。音楽シーンが盛り上がっているという意味ではいい傾向にありますね。色々書きましたが。昨今のヒゲダンや、king gnuなどがチャートを席巻していのもいいのですが、そろそろ入れ替わりとして別のアーティストが出てきて欲しいななんて思ったり(´・ω・`) 以上。

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サムネイル用



 

某サイトにて

某サイトっていうのは私がlivedoorの方で設立したまふまふ速報というサイトのことです。

mafusoku.com

なんとこの度総合アクセス数が10万を突破(これも昨今のまふまふの人気の高さの表れであることは間違いないですが)しました。

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10万達成の瞬間

「人の褌を使ってサイトを立ち上げて人気だぜやったーっ」と声だかに叫ぶのもどうかとは思いますが、一ファンサイトとはいえ10万という数字を達成できたことはサイトを作った身としては嬉しいものがあります。

 

 

そもそも立ち上げた理由が堀江晶太さんのファンサイトの管理人の方が

 と呟いたのを見てなんとなく気分で始めたようなサイトでしたのでまさかここまで色々な人に読んでいただけるファンサイトに成長するとは当時思いませんでした。

一応当ブログの記事で宣伝をしたり、アルバムレビュー記事を書いて当ブログからまふまふ速報への逆輸入を狙ったりとある程度の宣伝はしていましたが

 

sai96i.hateblo.jp

sai96i.hateblo.jp

 

 

sai96i.hateblo.jp

当然私の力だけではなく途中加入のかいさんの情報集取とそれをサイトに反映する対応の速さや

twitter.com

gincleさんが作成した数々のサムネイル

twitter.com

こいぬさんの素晴らしいヘッダーイラスト

twitter.com

といった色々な人の協力・助けがあって達成できた数字です。別にyoutube ch.でもないので銀色盾がくるわけでも,儲かるわけでもないですが,様々な人たちと何かを作り上げるという一種の楽しさの中で生まれた一つの結果と思えばバチも当たらないだろうと思ったり。

 

当のまふまふは2020年バズるアーティストで上位にくるほどの人気で,コロナウィルスによる社会情勢が崩れなければ東京ドームで公演をできるほどにまでなって、一リスナーとしては凄いなと思うと同時に、もっと色々な人にまふまふを知ってもらいたいから今後もまふまふ速報で色々な人に布教できたらいいなという感覚でこれからも運営していけたらなと考えています。

 

とくにこれと言って読み手になにか得られる記事でないのが悲しいので今後当サイトで今年中に挙げられそうなタイトル(仮)を列挙します。

 

amazarashi楽曲について振り返る

坂本龍一の音楽について 

プログレの名盤をより掘り下げる

1900年代まで遡って音楽の歴史を辿る

菅野よう子特集

ゲーム音楽特集(それぞれのゲームタイトル事に分けます)

 

この6つはどうにか今年中にあげようと思って色々構想を練りつつ、記事にしている途中なので是非楽しみにしてください。前回のnuito/トーマの記事 

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 が自画自賛しても許されるくらい素晴らしいクオリティでしたので、今後はこれ以上のクオリティの記事を目指して行こうと思っています。

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今後もまふまふ速報と当ブログをよろしくお願いします。以上。

 

 

追記

2020/12/22 20万人を突破しました。約7ヶ月で+10万もアクセスがくるとは思いませんでした。PVの割合が多いだけっという風にも捉えることはできますが、それだけまふまふ速報というサイトに需要性があるということの現れでもあります。記事などはほとんどかいさんに丸投げ状態ではあります(熱量が違うため)が、土台となるサイトを作ったのは我ながらファインプレーだと思ったり。もうすぐ20年が終わります。来年の今頃には40万か50万を記録したいと思っています。まぁこのブログのアクセスもあがってほしいのが第一ですけれど。当サイトは細々と数字を伸ばしており来年には累計アクセス10万人は突破できます。そして15,20万とどんどんアクセスを上げていきたいですしそのためにどのブログよりも具体性と説得性のある記事を提供できるように日々頑張って参りますので、今後ともよろしくお願いします。以上。

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20万人突破

 

 

 

 

 

マスロックの名盤unutella(nuito)の魅力/トーマ楽曲の源流と魅力

 

どうも。rinoです。神僕のアルバム発売からはや一年。時の流れは早いものです。

下のブログも当サイトアクセス数にかなり貢献しており、人気記事常連になっています

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そして今またamazarashi関連で長丁場の記事を書いています。1万字超えるルートに差しかかっているので是非期待してください(でるのは来年かもしれんが)

(ここだけの話、amazarashiの記事には構想から書き直しの連続で1年かかりました)

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タイトルが長いですが、手短なものを思いたらこっそり変更するので心の中でも突っ込まないでください。

 

本編

プログレの前衛音楽の混沌さを普通の楽曲サイズに集約した音楽:マスロック(変則リズム)の中でも個人的に気に入っているアルバムがnuitoのuntellaです。凛として時雨のようなテクニカルな楽器隊であるものの、違いとして緩急のつけ方が元来のポップスミュージックではないことに尽きると思います。プログレって何?ってひとはこちらへ

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nuitoの音楽はトーマへ

 まずは1枚しかアルバムが出ていないためnuitoの音楽は以下7曲しか存在しない。

が音楽のスタイルとしては充分伝わってくると思う。

untella

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Intrjctn

Intrjctn

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TongPoo

TongPoo

  • provided courtesy of iTunes
弋

  • provided courtesy of iTunes
Hinemos

Hinemos

  • provided courtesy of iTunes

これらの楽曲を踏まえた上で 

www.nicovideo.jp

トーマの音楽を聴くとモロに影響を受けていることがわかる。

とあるインタビューで彼は

高校の時は一緒のバンドではなかったけど仲良かった人と組んで、バンドをやってたんですけど。その頃はずっとポスト・ハードコアやってて

 

うん、その頃はまだポスト・ハードコアがそんなに発展してなくて。たぶんメタル・コアとかだったと思うんですけど。たぶんブリング・ミー・ザ・ホライズンとか、あとプロテスト・ザ・ヒーローとかを聴いて、って感じでしたね。あんまり有名なというか、メジャーな方向は聴いてこなかったですね。なぜか。

 

それは1、2年ぐらいでフェイドアウトしちゃいましたね。僕がポスト・ハードコアをあまりやりたくなくなったというのもあって(笑)……趣味がコロコロ変わってしまうんです。そこでようやく今やってるボーカロイドを使って、自分で(音楽制作を)完結させようと思って、やり始めたぐらいです

との発言をしている

www.m-on-music.jp

ここで注目すべき点は赤字のところハードコアと二つの洋楽バンド、そしてメジャーよりマイナーを聴いていたというところ。ブリングミーザホライズン結成が04年なので

その時15-18歳トーマ青年はそう言った音楽に傾倒。彼がインターネット活動が2010年

少なくとも21歳 そして今は31-4歳くらいだろうか。年齢のことは一旦さておき,重要なのは2004年という時期である。これは何の年かというとnuitoデビュー歳であり、08年にunutellaの登場と考えると「マイナーを聴いていた」ということからおそらくnuitoもその中の一つであったと考えても変ではない。

気になるツイートにこのような文面がある

 

一般的に系譜としてwowakaやハチなどが挙げられる(影響をうけていることは間違いない)ものの,nuitoのような変則音楽からの指摘というのあまり目にしません。

同じボカロpという括りという意味では致し方ない面もあるが。

実際にTwitterを例にとってもnuitoとの言及ツイートは2016年以前はないです。

今回紹介しているnuitoのunutellaを聴けばトーマ音楽がいかにマスロックというジャンルと呼ばれる大系に影響を受けているか。そして、プログレにつながるということがわかると思います。このアルバムはバンドがインストルメンタルバンドであるため、歌詞はありません。ベースとギターとドラムの三位一体で構成されています。察しの言い方なら既にわかったと思いますがunutellaに収録されている全七曲は一つ一つがつながっている構成になっています。

7曲ある中でも特出しているのが,「NekoMaJiN Vs」 と、「消ええらるる世界」の二曲ですね。 

 特にギターのメロディとドラムと重なり合う瞬間の余韻はトーマ音楽に通じるところがある。彼が作ったeureka・アザレアの心臓のリテイクなどからは特に影響されている部位が多いという印象があります。バビロン(リベラも)であったり、骸骨楽団とリリアはむしろnuitoのピアノロック版と考えることも可能。

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(個人的にトーマ楽曲の最高傑作はこれとヤンキーB・G)

 この曲に至って一部切り取ってトーマ楽曲と言われても違和感がないほどですね。当然、nuitoだけでトーマ楽曲が成り立っているなんて1mmたりと思いません。が、リズムを変則という下地という意味では影響が相当入っているように思えます。

 

トーマの曲の場合「ボーカロイド」という楽器がある意味緩和しているようにもおもえます。楽曲に加えイラストと歌詞と音声がはいってくるため、ある程度の激しさというものを抑えて流ようにも思えます。

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九龍レトロとかはむしろ体現止めを歌詞でやっているあたり専らヒップホップの影響が強かったりするし、魔法少女幸福論なんかは完全にイメージで作っている感じもする。

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この楽曲のいいところは前半と後半で動画込みで世界観が少しだけ一転するそのなめらかさにある。

旅人と石の羽根はロキノンのちょっと変わった方面の楽曲っぽくもあるし、民族音楽っぽさなんかもある。ユリーカの箱庭なんかは珍しくテンポもローだし、サンセットバスストップにつながる側面もありつつ、王道な感じがする(普段の楽曲にくらべ ).

アザレアの心臓は驚異的な作品。一曲目から潜水艦トロイメライで二段サビなんてことをやってのける。やはりトーマが持つ音楽的才能・センスが異常であることに間違いはない。

 

バビロンで有名になる前はミーミルの花は、完全に奥部にいくより寧ろ手前あたりでハードコアっぽさを全開に出している。

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同時期の十字塔の丘はエレクトロニック・トラップ・ピアノメロディなどの要素に少しハチの退廃さがあるうえであの間奏を入れてくるトリッキーな感じが素晴らしいです。

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とにかく引き出しが多く、並大抵ではこんなことはできないので(実際に表層だけ真似したボカロpはいても,奥の奥まで読み取ってそれを取り入れた作家はいなかったし)

究極の緩急がついた傑作 幽霊屋敷の首吊り少女

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は後半の間奏からゆっくりになっていき、そしてドラム合図でどんどんリズムを戻して

畳みかけて、最後にピアノソロ(これもちょっとしたトーマ節)で終わるかと思いきやギターの歪みで終わるなんともいえないこの現実歪曲空間感は凄いです。

今まで列挙したようにエレクトロニック・マスロック・民族・ハードメタル・ヒップホップ・イメージ想起(これはジャンルではないけど)など様々な形式の楽曲をやった後で一番受けがいいというとみんな大好きそうなバラード「オレンジ」がくるわけです。

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いままで(いい意味で)変な曲ばかりつくっていたあのトーマさんがついに !!っと当時は思ったもので、しかもサビへ入りかたが日本人大好きパターンだったり、転調したあとにギターソロがはいる。これがじんっぽくもあったりしていいんですよね。そして

「愛していました 最後の今日まで」の日まで、のところでドラムをのせて感情爆発型

ともいえる感動を誘う構造でできて、最後は「さよなら」でしめる。満点です。

 

そして誰もがメジャーで歌手路線と思ったであろう歌唱楽曲です。

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。

  • トーマ
  • J-Pop
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一方でトーマ節が炸裂した曲をつくりながら

心臓

心臓

  • トーマ
  • J-Pop
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こちらでは割とオーソドックスな曲を作ってくるバランスの良さ。

心臓に至っては「どこかで生きている からね」という歌詞が結果的に数年間消えてしまったトーマさんを待っているファンからしたら重く感じたと思う。だからこgyoson 

としてきたときに驚いたのだけれど。


Gyoson - Downhill (Audio)


Gyoson - Lowland (Lyric Video)


Gyoson - 白夜(Audio)

 

まぁ結論はトーマすげええm( ゚д゚)mってことで。アザレアの心臓を買ってください(一曲だけでも)。そして気が向いたら私が書いた感想記事もどうぞ()

アザレアの心臓

アザレアの心臓

  • トーマ
  • J-Pop
  • ¥2037

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 そしてgyosonとしての彼に興味を持っていただければ一ファンとして喜びを分かちあえるのでいいかな なんてね。

 

立ち位置 

メタル音楽を根底におきながらどこかエモーションを感じるような音楽。もっというとあまりに洗練された音楽で変則リズムで進行している楽曲一群というべき。シューゲイザーの金字塔であるLoveless(my bloody Valentine)から感じ取れれるような重厚なギターの音圧ではなく、プログレから派生した前衛音楽的な形をそれぞれの楽器隊が超絶技巧を駆使して作り上げている。そんな音楽です。

もっとわかりやすくいうのであればナンバーガールからwowakaとtk(凛として時雨)

とはまた別方向にいったバンドという認識。wowakaほど無機質でもなく、インストバンドのためtkの高音というなの楽器と技巧曲の混じり合った一種の世界を提示するわけでもなく、むしろナンバーガールが影響を受けたバンドの影響込みで取り入れて行ったそんな感じがします。

ジャンルの変容

ここから少しだけジャンルの歴史について言及します。

マスロックというジャンルは最初にも書いた通りプログレからの派生ジャンルです。

90年代にでてきたシューゲイザーを無理やり上記二ジャンルとつなげるとしたら90sに活躍したレディオヘッドの存在をおけば意外と無理がないというお話。

オアシス結成:1991年 レディオヘッド:1992年 Loveless:1991年

つまり90年代にオアシスがでてきて、もう一度The Beatlesを倣ったようにレディオヘッドプログレからの影響を汲み取り再び実験音楽という方向でデビューした。それが如実に現れているのが代表作 OK computer。

 そしてシューゲイザーというジャンルそのものの台頭も90年代。この時代にヒットしたアーティストは60-70年代の音楽の再解釈で新たな音楽を作ってきた時代と考える。そしてシューゲイザー自体は長続きしなかったもののニューゲイザー(進化系)が2000年代に生まれる。nuitoデビューが2004年。時代を同じくしてテラ・メロスの登場。つまり、シューゲイザーチルドレンと捉えられる。なによりシューゲイザー自体が60年代からはじまったサイケデリック(LSDといった幻覚剤を音楽にしたもの)というジャンルからの派生であることに疑う余地がない。そこから自分たちが素面で表現する前衛音楽・実験音楽につながる歴史を考えれば2000年代までに以下のようになる

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ざっくりジャンル歴史
 新しい音楽ジャンルは循環である。

この項目は人によっては意見が変わるため、あくまで私の意見として読んでください。

この記事で「昔のアーティストの再解釈」ということを書いたが、音楽を作るという意味でとても重要なことである。The Beatlesが放った音楽(今回でいうとリボルバーがそれにあたる)ポップスはもちろんこういったマイナージャンルの先駆けまでジャンルで一枚アルバムを出しているのだからやはりThe Beatlesの偉大さは我々が思っている10000倍は凄いと思いました。

Revolver

Revolver

トゥモロー・ネバー・ノウズ

トゥモロー・ネバー・ノウズ

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タックスマン

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フォー・ノー・ワン

フォー・ノー・ワン

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まぁそういった道が があって、そこから様々なジャンル(それはプログレだったりポップスであったり)が生まれた後、90年代にもう一度The Beatles現代版としてのオアシスが出てくる。そして00年代に日本でもほとんど同じようなことが起こりました。

それは07年から14年まで続いた「ボカロ音楽」という新しいジャンルの誕生です。

 

そしてそれはいかに構成されてきたかというと,ryo(supercell)が日本音楽を支えていた(今もだけど)小林武史的な音楽の作り方をしてポップスとしての初音ミク音楽を作り上げた上で08-10年ではハチがアジカンバンプ,radなどの音楽をバックボーンに楽曲を発表し、wowakaが90年代に日本で流行ったnumber girlsのオルタナ音楽を下敷きに置いた上でそれを初音ミクというボーカロイドに歌わせたという意味では真にボカロとの融和性に成功している。何を隠そうそれがいまの「ボカロらしさ」なのだから。この時代に無機質な音楽であったり、意味不明な単語の羅列であったりと、その後のボカロの下地の一端を作られ次の世代、11,12年ではkemuとじんがそれまでのボカロ音楽(07-10)と、それぞれが影響を受けた音楽(kemuならゲーム音楽など)を土台に高速BPMシンセサイザーの融合で一種のボカロ楽曲としてのスタイルを作り上げた。13-14年ではトーマやorangestarなどがそれぞれマスロックやsupercell・TIMなどから影響を受けてそれぞれ不規則リズム楽曲・よりEDMを緩和したポップスの楽曲などを作り上げ、Neruなどにいたってはamazarashiの厭世観を直に反映しつつ、自分の世界を作り上げていった。

これ以降なぜボカロがいまいち流行らないかというと、かつての音楽の再解釈をほとんどのジャンルでやりきってしまったがために、「目新しい音楽を作るための素材ジャンル」が枯渇していることに一因があるのではないかと私は考える。要するにボカロジャンルが既に固まりすぎて新しい枠を作れない。しかし、今のメジャーの世界ではどうかというと不思議なもので大ヒット曲の根底は昔の日本の楽曲であったりする.Lemonは古く言えば hello my friend 

Hello, my friend

Hello, my friend

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 やアンダーグラフのツバサ

ツバサ

ツバサ

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 から系譜したサビの展開の仕方であったり、あいみょんマリーゴールドは誰が聴いても昔ながらのポップスさというものを反映した作品になっているし、これからの活躍・実績にもよるが、宇多田ヒカル椎名林檎以来の主流女性アーティストとして中核を担う存在にもなりうる。この流れで行けば今の音楽を聴いている層が、作り手になった時、かつて自分が好きだった音楽の再解釈をしてその時代に適した音楽が生まれると考えてまず間違いはない。

一つの作品が模倣からはじまるのが通説なのと同じで、新しいジャンルというのも昔ながらの音楽を換骨奪胎して発生する一種の巣や減数分裂のようなもものである。

こういった一種の創作論を語ると色々なところから攻撃されそうな予感もありますが、それを恐れていたらブログなんて書けないのでまぁいいでしょう。

 

謝辞

本記事を書くに当たっての動機はトーマとの関連性でしたが、nuitoについてのバックボーンなどについてはあまり知らず、下記の感想記事からのそういった情報と言葉表現など多いに影響を受けました。リスペクトの念も込めてここの場を借りて感謝致します。

guiltyforest.blog39.fc2.com

また、guilty forestというブログそのものもとても面白く私自信とても参考になると思ったのでみなさんも是非ご覧になってください。

guiltyforest.blog39.fc2.com